第10回

冬じたく&ポタジェで育てる「冬野菜」その2 をお伝え

ポタジェの冬じたくをはじめ、前回に続いて、「冬野菜」の収穫や活用理レシピ(メニュー)などをお伝え――。季節ごとの野菜やハーブ、果樹、お花など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。

プロフィール

藤井 純子さん

「Pure Potager(ピュア ピタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとしてセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。野菜ソムリエ、ハーバルセラピスト。

11月中旬。私の「ポタジェ」では、バラやアジサイ、ハスカップなどが雪の重さで枝が折れないように雪囲いを済ませました。もう少し暖かい時期に雪囲いや冬に備えた作業を済ませたいところなのですが、葉が落ちていない植物を束ねてまとめると、囲いの中で植物が蒸れてしまうので、初雪が降って、植物たちが休眠し始めた頃に行なうように心がけています。

 

ポタジェで育てているハーブの中には、屋外で越冬できない種類がいくつかあります。その一つが「ローズゼラニウム」です。

夏の間、ポタジェに植えている「ローズゼラニウム」。香りを持つハーブの一つ。押し花・押し葉に使用している
夏の間、ポタジェに植えている「ローズゼラニウム」。香りを持つハーブの一つ。押し花・押し葉に使用している

数年前までは、大きく育った株を根ごと掘り上げて室内に取り込んでいたのですが、ローズゼラニウムはとても強い植物で、挿し木でも簡単に育つことに気がつき、ここ数年は挿し木して育てるようになりました。小さな鉢で育てれば場所も取らないですし、緑が恋しくなる冬の間も植物が育っていく様子を眺められるので、この方法を気に入っています。

ローズゼラニウムの挿し木。冬の間、窓辺のほどよい光と適度な室温下で、乾燥に気をつけながら育てている
ローズゼラニウムの挿し木。冬の間、窓辺のほどよい光と適度な室温下で、乾燥に気をつけながら育てている

残った葉はセミドライにし、葉とバスソルトを交互に重ねてモイストポプリにするのがおすすめです。ローズゼラニウムの精油をプラスして、香りを閉じ込めて楽しみましょう。

ローズゼラニウムの葉を使ったモイストポプリ。精油を加えるとより香り高くなる
ローズゼラニウムの葉を使ったモイストポプリ。精油を加えるとより香り高くなる

また、あらかじめドライにした葉を、お茶パックに入れてお風呂に浮かべて楽しむのもよいですよ。ローズゼラニウムの香りに、癒されてみるのはいかがでしょうか。

ドライにしたローズゼラニウムの葉をお茶パックに入れ、ハーバルバスを楽しむ
ドライにしたローズゼラニウムの葉をお茶パックに入れ、ハーバルバスを楽しむ

冬野菜(2)~収穫と素材の味わいを楽しもう

ここからは、前回(第9回)に引き続き、ポタジェで育てる「冬野菜」をご紹介したいと思います。

 

(1)芽キャベツ:アブラナ科
野菜の中でもダントツと言っていいほど、栽培期間を長く必要とする「芽キャベツ」。その生育期間は約150日(5カ月)。5月中旬に苗を植えて、収穫期に入るのは10月中旬です。そこから少しずつ採れ始め、雪が降るまで収穫できます。
芽キャベツが実っている様子は、とても面白い姿ですよね。その様子を実感してもらおうとひらめき、11月はじめの文化センター講座に持参してみました。思った以上にガッチリと茎に付いている芽キャベツに皆さんも驚いていましたが、ポキポキと折って収穫を体験していただきました。

収穫した芽キャベツ。そのまま調理にも使える
収穫した芽キャベツ。そのまま調理にも使える
茎の部分に、たくさんの小さなキャベツのような実を付ける。1つずつポキポキと折って収穫
茎の部分に、たくさんの小さなキャベツのような実を付ける。1つずつポキポキと折って収穫

葉物野菜は、春と秋に植えることができるのですが、秋は虫がつきにくく育てやすい印象です。手軽に育てられておすすめなものは、チンゲン菜、小松菜(コマツナ)、ホウレンソウ、春菊(ジュンギク)、山東菜(サントウサイ)などです。

(2)チンゲン菜:アブラナ科
「チンゲン菜」には、短期間で収穫できる便利なミニサイズの品種もあります。ビタミンやミネラルをバランスよく含む栄養価の高い野菜なので、収穫後はさまざまなお料理に使うとよいでしょう。

収穫したばかりのみずみずしいチンゲン菜。白菜のような歯ざわりと、色合いもよいのでお料理の彩りにも
収穫したばかりのみずみずしいチンゲン菜。白菜のような歯ざわりと、色合いもよいのでお料理の彩りにも

(3)小松菜(コマツナ):アブラナ科
カルシウムが豊富な「コマツナ」。私のお気に入りの一皿は、コマツナと油揚げ、えのきだけの煮びたしです。コマツナにはアクがないので下茹での必要がなく、汁ごとタッパに入れて冷蔵庫に入れておくと常備菜として重宝します。

(4)ホウレンソウ:ヒユ科
寒さにあたることで甘みが増す「ホウレンソウ」は、寒い中でも元気に育ってくれる緑黄色野菜。小さなうちはアクが少ないので、間引きしながらサラダにしていただくのもよいですよ。

(5)春菊(シュンギク):キク科
すき焼きなどのお鍋に入れたり、卵とじなどに活躍してくれる緑黄色野菜。キク科の「シュンギク」はコンパニオンプランツとして、虫がつきやすいアブラナ科の近くに植えると、虫を寄せつけない効果が期待できます。アブラナ科+キク科+ヒユ科などを1列ずつ並べて植えるのもおすすめです。

「春菊」は、畑の中では虫を寄せつけないコンパニオンプランツに
「春菊」は、畑の中では虫を寄せつけないコンパニオンプランツに

(6)山東菜(サントウサイ):アブラナ科
「山東菜」は白菜(ハクサイ)の仲間で、結球しないタイプ。白菜よりも生育が早く、虫もつきにくいので、とても気に入って育てています。外側の葉から少しずつ収穫できるのも助かります。

葉先まで緑が鮮やかで、シャキッとみずみずしい。収穫も早くポタジェ向き
葉先まで緑が鮮やかで、シャキッとみずみずしい。収穫も早くポタジェ向き

このように、いろいろな葉物野菜を少しずつ植えてみると、新しい発見があったり、食卓を豊かにしてくれたり、楽しみが増えますよね。それが「ポタジェ」のよいところ。来シーズンは、秋遅くまで収穫を楽しめる冬野菜の栽培にもチャレンジしてみてくださいね。

 

次回は、今年ポタジェで育てた麦やハーブなどを使った、「スワッグ」をご紹介したいと思います。

ポタジェで育った冬野菜をさまざまなお料理に使って、新鮮素材のおいしさを味わおう
ポタジェで育った冬野菜をさまざまなお料理に使って、新鮮素材のおいしさを味わおう

この記事を書いた人

藤井 純子

藤井 純子

「Pure Potager(ピュア ピタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。

書いた記事を見る

\ このページをイイネする /

2

※会員ログイン後はお気に入り登録されます。

連載記事

    • TOP
    • COLUMN
    • 冬じたく&ポタジェで育てる「冬野菜」その2 をお伝え