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北海道のバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理をプロの皆さんが伝授。ここでは、「宿根草・草花」についてお伝えします。
高林 初さん
苫小牧市にある観光庭園「イコロの森」勤務。宿根草のガーデンデザイン、園内の管理などを担当する。
本格的な冬。宿根草の根は土の中でじっと春を待っています。この時期、すでに雪がある程度積もっていれば、土の中の温度は0℃前後で保たれ、宿根草の根は安心して休眠ができます。この雪のおかげで北海道の厳しい寒さでも、多くの宿根草は冬を越し、春を迎えることができます。花壇の雪はそのままお布団のように春までそっとしておきましょう。
ところで、宿根草の地上部の枯れた葉や茎はすでに刈り取りましたか? これらはスゥッときれいに立っていれば雪に映え、その景色を楽しむことができますが、徐々に倒れたり、ちぎれて庭に散らばったりしてしまいます。もしもまだ残しているのであれば、残すものを見極めて刈り取るとよいです。春には地面から新しい茎が伸びてきますので心配はいりません。新しい茎と枯れた茎が混ざると見た目もあまりよくないですし、処理も難しくなるので、きれいに立っているものも春までにはすべて刈り取りましょう。
また、越冬のために秋に掘り上げた株は、それぞれの特性に応じた管理の方法が必要です。特に保管場所には注意が必要。建物内でも、温度や日当たり、湿度はまちまち。その植物に最適な場所を探すため、温度計や湿度計があると便利ですね。
英国Writtle College(リトルカレッジ)にてガーデンデザインを学ぶ。現在は、苫小牧市にある「イコロの森」の勤務、ヘッドガーデナー 。設計からメンテナンスまで庭づくりの幅広い経験をもとに、宿根草ガーデンの管理・栽培等を担当。
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