第25回

今週の花(12月21日) ルピナス~花紀行

エルミタージュ=隠れ家的な、走川さんご夫婦のお庭から、今が旬の「今週の花」を紹介します。冬の期間は、印象に残るガーデン・花をピックアップしてお伝え。

撮影:走川 正裕 ・ 貴美 文:走川 貴美

ルピナスは冷涼な気候を好み、北海道向きの花の一つ。我が家の庭ではたくさん咲かせている
ルピナスは冷涼な気候を好み、北海道向きの花の一つ。我が家の庭ではたくさん咲かせている

ルピナス、ノボリフジ、ルーピン。高温多湿を嫌うこの花は、北海道にぴったりです。何年もすると1mを超す背丈になります。また、こぼれダネでもよく育ちます。本州では夏越しができないので一年草扱いですから、北海道で咲くルピナスの大きさにはびっくりされます。さまざな花色があり、花穂を風に揺らして彩り豊か。
また、小さな花が咲き上がる様子がフジを逆さまにしたような見た目なので、「ノボリフジ(昇り藤)」とも呼ばれていますね。

寒冷地では宿根して、毎年雄大な花穂を付ける。写真は我が家の庭
寒冷地では宿根して、毎年雄大な花穂を付ける。写真は我が家の庭
花色は赤や紫、ピンクや白、オレンジ、黄色、複色などがある。我が家の庭で咲くルピナスは、紫やピンクの花色が多め
花色は赤や紫、ピンクや白、オレンジ、黄色、複色などがある。我が家の庭で咲くルピナスは、紫やピンクの花色が多め
初夏にかけて、ほかの花々と一緒に咲いて、華やかな庭シーズンへと向かっていく。写真は我が家の庭。オリエンタルポピー、アヤメとの組み合わせ
初夏にかけて、ほかの花々と一緒に咲いて、華やかな庭シーズンへと向かっていく。写真は我が家の庭。オリエンタルポピー、アヤメとの組み合わせ

ルピナスは北海道の人には見慣れた花。雑草と呼ぶ人もいるくらいです。それだけどこにでも生えているということでしょう。高速道路ののり面にも咲いていたりしますよね。
私は好きな花の一つなので、庭でたくさん育てています。ターシャ・テューダーも好きな花と言っていますよね。以前訪ねたときに長男のセスさんの説明で、「ここがターシャのルピナス畑だよ」と教えてくれました。9月末のターシャのお庭(アメリカ所在)では花は咲いていませんでしたが、草の中に葉っぱが見えていました。とても広い空間で、満開のルピナスが咲いている様子を想像しました。ほかの野草や背の高い草も生えていましたが、日当たりのよい、なだらかな傾斜地でルピナスの好む場所だと思いました。(現地での撮影ができないので、画像がなくて残念ですが)。

 

イギリスでも普通に使われています。チェルシーフラワーショーやハンプトンコートフラワーショーでも、いろいろなルピナスの植栽展示がされています。

チェルシーフラワーショーでの展示で、いろいろな種類のルピナスが整然と並んでいた
チェルシーフラワーショーでの展示で、いろいろな種類のルピナスが整然と並んでいた
ブルーと白、ピンクと紫系の花色を合わせた植栽デザインが魅力的。ハンプトンコートフラワーショーから
ブルーと白、ピンクと紫系の花色を合わせた植栽デザインが魅力的。ハンプトンコートフラワーショーから
訪ねたイギリスのガーデンでも、ルピナスを多く目にした。一般的な植栽として利用されている
訪ねたイギリスのガーデンでも、ルピナスを多く目にした。一般的な植栽として利用されている

20年くらい前に、「シシングハースト キャッスル ガーデン」で初めて矮性のルピナスを目にしました。濃いブルーで背丈の小さな花で、根元のネームプレートに「ルーピン(=ルピナス)」と書いてあり、品種はわからなかったのですが、「寄せ植えにも使えていいのに…」と思ったのです。

その後もこちらではあまり見たことがなかったですが、最近になって調べてみましたら、「ミナレット」などの矮性種があるようですね。

矮性種のルピナス。草丈40~50cmくらいに育ち、魅力的なブルーの花だった。寄せ植えにも使えそう
矮性種のルピナス。草丈40~50cmくらいに育ち、魅力的なブルーの花だった。寄せ植えにも使えそう

この記事を書いた人

走川  貴美

走川 貴美

「オフィスサムグリーン」代表。「AMAサポーターズ倶楽部」代表、2016年に第27回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞。日本フラワーデザイナー協会の講師なども務める。6年前から長沼町に移り住み、約750坪の庭を手入れしながら大好きな花々と緑に囲まれて暮らす。

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