第1回

北海道の花育て【1月】―樹木・花木こと。庭に植える樹木は、冬の間に候補を挙げておこう!

北海道でのバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理をプロの皆さんが伝授。ここでは、「樹木・果樹」についてお伝えします。

教えてくれる人

森 正浩さん
樹木専門「森さんの所」代表。樹木の販売をメインに、植栽、剪定や冬囲いなどの管理業務を行なう。

樹木選びは、冬の間に行なうのがおすすめ

ユキヤナギ。春に白い小花を、枝に沿って流線形にたくさん付ける
ユキヤナギ。春に白い小花を、枝に沿って流線形にたくさん付ける

四季を楽しめる樹木選びは、ゆっくりと時間が持てる今の時期が理想です。落葉樹は新緑や夏の葉色、葉の形、紅葉も楽しめますが、葉を落とした後の樹形や幹の色、幹肌などの魅力も樹種によって変わってきます。また、常緑樹と落葉樹の組み合わせなども考慮すると、冬の庭でもその彩りを楽しむことができます。

 

よくある失敗例として、春に樹木を選ぶと桜やユキヤナギ、ライラックなどを選ぶ傾向があり、夏はヤマボウシやアジサイ、ノリウツギなどのその季節にきれいに咲いている樹種、秋はモミジやツリバナなど紅葉や実が美しいものを選びがちになってしまいます。ですので、冬の間に候補を決めることによって、シーズンを通して楽しめる樹種選びができると思います。

ライラックは北国向きの花木の一つ。円錐形に小花が房咲きになる。花は一重や八重咲き、花色も多彩。強い香りも持つ
ライラックは北国向きの花木の一つ。円錐形に小花が房咲きになる。花は一重や八重咲き、花色も多彩。強い香りも持つ
ノリウツギはアジサイの仲間。円錐状に花を集まって咲かせる姿が魅力
ノリウツギはアジサイの仲間。円錐状に花を集まって咲かせる姿が魅力
ヤマボウシ。花や実、紅葉まで楽しめる人気の樹種の一つ。落葉高木に分類され、シンボルツリーなどにおすすめ
ヤマボウシ。花や実、紅葉まで楽しめる人気の樹種の一つ。落葉高木に分類され、シンボルツリーなどにおすすめ
モミジ。葉の切れ込みが細かく、小さな手のような形。剪定で樹形を維持するが、最終樹形は10m以上とされる落葉高木。枝は横に広がる
モミジ。葉の切れ込みが細かく、小さな手のような形。剪定で樹形を維持するが、最終樹形は10m以上とされる落葉高木。枝は横に広がる

樹木選びで大切なこととして、「環境に合ったものを」というのは当然ですが、最終的な樹高はあくまで目安で、成長度合いがまずは大切なポイントになってきます。1年で数ミリの樹種もあれば、1m近く伸びる樹種もあります。芯を止めれば成長しない、剪定で保てる…、そう思っている人も多くいますが、芯を止めても成長します。剪定では追いつかないほど伸びる樹種もあります。
また、生産者の所ではほどよく伸びていても、広い場所に植え替えると本来の樹形に育って、全く違う樹形になる場合がありますので、自然樹形を知ることも、長く付き合える樹木選びをするポイントになると思います。

幹肌と樹形がきれいなアオダモ。成長は比較的ゆっくりだが、適した剪定が必要
幹肌と樹形がきれいなアオダモ。成長は比較的ゆっくりだが、適した剪定が必要
樹形が美しいアオハダ。成長は比較的遅いが、適した剪定で維持する
樹形が美しいアオハダ。成長は比較的遅いが、適した剪定で維持する

気になる樹種があれば、その特性や成長度合いなどをあらかじめ調べたり、お店のスタッフに聞いたり、信頼できる専門店や造園店などに相談するのもよいと思います。

この記事を書いた人

森 正浩

長年、造園会社に勤め、主に圃場にて樹木の管理・栽培、造園時の樹木の選定などを担当。2019年秋から樹木専門「森さんの所」開業、代表。樹木の販売をメインに、植栽、剪定や冬囲いなどの管理業務を行なう。現在、娘さんが同社で修行中。

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