
クレマチス
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北海道のバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理をプロの皆さんが伝授。ここでは、「宿根草・草花」についてお伝えします。
高林 初さん
苫小牧市にある観光庭園「イコロの森」勤務。宿根草のガーデンデザイン、園内の管理などを担当する。
宿根草は、土中の根が冬の積雪と低温下の中で、春をじっと待っています。北海道は気温がますます下がりますが、雪の布団のおかげで地中の温度が一定に保たれ、比較的安心して冬越しが可能です。
もし積雪が少なければ、気温がぐっと下がる前に腐葉土やウッドチップなどで株周りを覆って、雪の布団の代わりとします。幅は株よりも2~3周り大きめに、高さ(厚さ)は15~20cmくらい、たっぷりとマルチングを施しましょう。
春になったら、それらを周囲に敷き均します。雑草対策のマルチングにもなり、いずれ土にかえれば土壌改良にもなりますので、一石何鳥にもなります。
戸外越冬に心配がある種類やそのほかの草花で、屋内で冬越しさせている植物については、種類によって適切な温度の場所に置くことが最も大切です。北海道の冬の戸外では無理でも、本州の冬程度に気温が下がったところを好む植物はガレージや風除室が適切です。
一方、夏は戸外で平気でも、熱帯原産の植物ならリビングくらいの室温が必要になります。お手持ちの植物の特性をよく調べたうえで、室内のどこが最も適切なのか温度計を使って確認しましょう。それぞれの植物に応じて、明るさや湿度などもチェックが必要になります。
英国Writtle College(リトルカレッジ)にてガーデンデザインを学ぶ。現在は、苫小牧市にある「イコロの森」の勤務、ヘッドガーデナー 。設計からメンテナンスまで庭づくりの幅広い経験をもとに、宿根草ガーデンの管理・栽培等を担当。
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