
バラの専門誌・最新刊「New Roses SPECIAL EDITION for 2022 vol.30 薔薇が咲く」発売中!
年2回発行のバラの専門誌「New Roses」の最新刊が発売中です。「New Roses」はバラの専門誌。今号で通巻...
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北海道のバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理をプロの皆さんが伝授。ここでは、「バラ」についてお伝えします。
曽根 浩太さん
岩見沢市にある「いわみざわ公園バラ園」勤務。工藤敏博氏(イコロの森)に師事しバラ園の管理にあたる。
庭の植物の中でも、北国の屋外で越冬し、1シーズンを通して繰り返し咲く花木はバラしかありません。
品種によって時期や開花性には差がありますが、四季咲き・繰り返し咲きの品種は初夏から初冬まで花壇を彩ってくれます。バラを選ぶ際には見た目だけではなく、咲く時期にも注目すると、花が途切れない庭をつくることができます。
繰り返し咲くことは、開花期が長くなるメリットと同時に、株を疲弊させることにもなります。そこで、病気にかからないよう耐病性のある強健な品種を選択したいものです。また、北海道ではそれに加えて耐寒性も重要になります。
そういった品種を選ぶ基準の一つとして、「ADR」が参考になります。
ADRとは、ドイツ全土で3年間、無農薬露地栽培で試験し、花の美しさや開花性、耐寒性や耐病性について一定の基準を満たしたものが認証されるというシステムです。ADRの受賞花は無農薬でも病気がつかず、北海道にも適応できる耐寒性を持つバラが多くあります。
●グレーフィン ディアナ Gräfin Diana/2012年作出・ドイツ
2014年ADR認証を受けたバラ。耐病性・耐寒性の両方優れており、とても強健。
また、耐寒性に関しては、植物の耐寒性を示す指標の「ハーディネスゾーン」も参考にするとよいでしょう。
ハーディネスゾーンは、植物ごとにどの地域まで越冬可能なのかを知るためのもので、ゾーンナンバーはその耐寒性の指標となる数値。数字が小さいほど耐寒性が強いことを示します。お住まいの地域での越冬状況を知るのに活用してみましょう。
緑の少ない今の時期こそ、春にスタートダッシュを切れるようしっかり計画していきたいですね。
●モーデン ブラッシュ Morden Blush/1979年作出・カナダ
ハーディネスゾーン2(Z2)の品種。数字が小さいほど耐寒性が強いことを示す。Z2の品種は平均気温がマイナス40℃~マイナス45.6℃でも耐えれる耐寒性を持つ。
酪農学園大学卒業後、地方公務員を経て「いわみざわ公園バラ園」へ勤務。北海道のバラ栽培の専門家・工藤敏博氏(イコロの森)に師事し、バラ園の管理・栽培にあたる。今後の北海道のバラ栽培における専門家の一人。
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