
北海道の花育て【10月】―バラのこと。冬囲い前に行なうバラの作業「葉むしり」
曽根 浩太
「育てる」「楽しむ」「暮らす」「つながる」…etc. 庭から広がる〝楽しみ方(花・庭、DIY)のノウハウ″を、ホームセンター「コメリ」のマイスターたちが、テーマに沿ってお伝えしていきます。
*今回の取材*
コメリパワー苫小牧東店 グリーンマイスター(加藤さん、高橋さん)
ガラス容器にグリーンを閉じ込めた「テラリウム」の中でも、いま注目を集めている「コケリウム」。<前編>に続いて今回は、ガラスの小さな器より大きめの容器(水槽)を使って、より世界観を楽しめるコケリウム作りに挑戦してみましょう。
猫がうたた寝をしていたり、カエルが植物の下に身を潜めていたり、好きなストーリーをイメージして、容器の中に箱庭を作っていきます。自宅のお庭や、動物の楽園など、さまざまな想像をめぐらせてみてください。
・ガラス容器(今回は、水槽を使用)
・苔(コケ)とシダ類
(今回は、ハイゴケ、ホウオウゴケ、シノブゴケと小さなシダ類を2種類)
・装飾アイテム(石や流木、ミニチュアのフィギアを用意)
・テラリウム用の砂利(用土/今回は水槽用ソイルを使用)と、赤玉土(中粒)、園芸用の化粧砂(寒水砂)
・ピンセット(割り箸でも可)
・キリフキ など
1. 準備した容器に、用土類を入れていきます。赤玉土を底に入れ、テラリウム用の土を敷き入れます。イメージに合わせて土を盛ると、立体感が出ます。
2. 用土を入れたら、その上に石や流木を配置します。岩場を設けたり、大木を立てたりするなど、イメージに合わせて置いてみましょう。
3. 次に、シダをポット苗のまま仮配置してデザインを確認します。この時点ではまだ植え付けません。
4. シダの配置が決まったら、植え付けます。ポットから取り出して、根鉢は崩さずにそのまま土に植えます。土が足りなければ加えましょう。
5. コケを植え付けていきます。まず這って広がるハイゴケを。次に、背丈や動きが出てくるシノブゴケ、オウゴンゴケを。コケを必要な分だけカットして、ピンセットで植えるとよいです。
6. 園芸用の化粧砂を敷いて、小道なども設けてみましょう。
7. バランスを見て、足りない場所にコケを植え付けます。石の隙間や流木の足元などにも配慮すると、よりナチュラルな雰囲気に。
8.ミニチュアのフィギアを置いて、ユニークな世界観をプラス。バランスを見ながら好きな場所に置いて、完成です!
コケ以外の植物も加えると、アクセントになってより素敵なデザインに。コケと同じ環境を好む植物を選びますが、シダ類はとても相性がよいです。
中でも、プテリスは種類も豊富でおすすめです(以下に紹介)。そのほか、シダの仲間ではアジアンタム、プレポディウム、アスペルニウム、トキワシノブなどもよいでしょう。また、シダ以外ではガジュマルもおすすめ。
●プテリス
美しい葉を持つものが多いプテリス。葉に白斑の入るものが観葉植物として多く出回っていますが、大き目の葉や葉先が細かく分かれているもの、シダの葉に似たもの、赤みを帯びるものなど多彩です。日陰を好み、シダ類の中でも比較的丈夫で、初めてでも手軽に育てられます。
プテリス アルボリネアータ
羽のような大きめ葉は、主脈に白斑が入ります。グリーンとのコントラストがきれいです。
プテリス エバージェミエンシス
アルボリネアータより葉はやや細かく分かれ、濃いグリーンにシルバーホワイトの斑が入って美しいです。
プテリス トリカラー
見た目はシダ系の葉。新芽が赤く、銅色からグリーンに変化してのでトリカラーと呼ばれています。
プテリス フォーリー
シダ系のきれいな葉の形と、グリーンの色が魅力です。涼し気な雰囲気を漂わせます。
今回紹介したコケリウムのほか、ボトル容器にマリモや水草を入れた「ボトルグリーン」や、多肉植物やサボテンのテラリウムも、見た目がおしゃれで人気があります。手入れや管理も簡単で、お部屋で手軽に植物の緑を感じることができます。ぜひ店頭でチェックしてみてください。
●コメリパワー苫小牧東店
住所:北海道苫小牧市新開町2-2-3
TEL:0144-53-1600
北海道のガーデニング&カルチャーWEBマガジン「niwacul(ニワカル)」編集部。ていねいな暮らしを楽しむガーデナーによる、北海道の生活情報発信メディアです。
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