
スモークツリーが育たない
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北海道でのバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理を専門家が伝授。ここでは、「樹木・果樹」についてお伝えします。
森 正浩さん
樹木専門「森さんの所」代表。樹木の販売をメインに、植栽、剪定や冬囲いなどの管理業務を行なう。
この冬は雪が多かったので、いつもの年に比べると雪解けも遅く、融雪剤をまいたり、雪割りを頑張るというお宅も多いと思います。
早いものでは、3月中旬には目に見えない根や幹の中で活動が始まっているので、樹木の近くの雪割りは気をつけて行なってください。水上げ(水の吸い上げ)が始まっている樹木は、樹皮が柔らかく傷がつきやすかったり、皮が剥けやすかったりと注意が必要です。
また、雪に埋もれて垂れ下がってしまっている枝は、その後雪解けとともに下に引っ張られ、裂けてしまうこともあるので、慎重に掘り出してあげましょう。裂けてしまっている枝は、さらに下に引っ張られて裂け目が酷くなり、枝下の幹にまで影響が出ることがあります。その場合は、早めに切除するなどの対処が必要となります。
春の早い時期に、シーズン中の病害虫防除として石灰硫黄合剤を散布するという人も多いと思います。石灰硫黄合剤は強アルカリ性なので、マスクや手袋を着用し、皮膚に直接触れないように注意してください。車や金属製のフェンスなどに付着すると錆(さび)の原因になったり、壁や窓などに付着すると黄色くなり、薬剤を落とすのに苦労します。もし付着してしまった際には、できるだけ早く水洗いをするなど対処してください。
時間が経ってしまい、水だけでは落とせなくなってしまった場合は、お酢や防錆潤滑スプレー(KURE5-56など)で拭き取って、そのあと洗剤などで洗うと、作業は大変ですが落とすことができます。
長年、造園会社に勤め、主に圃場にて樹木の管理・栽培、造園時の樹木の選定などを担当。2019年秋から樹木専門「森さんの所」開業、代表。樹木の販売をメインに、植栽、剪定や冬囲いなどの管理業務を行なう。現在、娘さんが同社で修行中。
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