
【プレゼント】草間祐輔さん著・新刊『NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビDo 病気と害虫を防ぐ』<2名様>
応募締切:2022年5月29日(日)まで
- #書籍・雑誌
- #病害虫対策
- #プレゼント
植物のことを学び・知ることはもちろん、ゆったりとした気持ちで花を眺め、癒される、そんな「本」を、ブックコーディネーター・ライターの尾崎実帆子さんが紹介してきます。
「草の辞典ー野の花・道の草」を手にしたときにまず感じるのは、手のひらにコロンとフィットする可愛らしいサイズ感と、草花の絵が描かれたトレーシングペーパーのように薄く透けたカバーの愛おしい質感。本の厚みや重み、さわり心地までも楽しむ“モノ”としての本の魅力を放っています。
本書の著者は植物学者ではなく「俳人」の森乃おとさん。だから「図鑑」ではなく「辞典」なのですね。森乃おとさんは、和の年中行事や手仕事、そして雑草をこよなく愛する方とのこと。
雑草はどこにでも身近に生えてきて、庭づくりをする方々には邪魔モノ扱いされてしまうものですが、もちろんそれぞれに名前があり、一つひとつの花や葉を見れば 可憐な表情を見せてくれます。
そんな「野の花・道の草」を優しい色合いとやわらかなタッチで描いているのは、帯広出身のイラストレーター・刺繍作家のささきみえこさん。やわらかな色調の写真と相まって、まるで絵本のような感覚で楽しめる“辞典”です。
「野の花・道の草」が季節ごとに紹介されている本編は、分類や名前の由来、花言葉などが添えられていて読み応えがあります。
さらに心をくすぐられるのが「みちくさをたのしむ」と題したコラム。野の花や草を調理したり、お茶として味わったり、化粧水や入浴剤をつくって楽しむなど、生活に野の草花を取り入れるヒントがいっぱい。著者によると、自然のままに生きる野の草花には“大地の恵み”が秘められているそう。ひと手間かけて楽しむのはもちろん、ただシンプルに飾ったり束ねてブーケにするだけでも、野生のエネルギーを少し分けてもらえそうです。
これからの季節、土の香りとともに次々と力強く、野の草花が陽の光に向かって伸び始めます。この「草の辞典」で見知った野の草花に出会ったときには、「冬の間はどうしていたの?」と聞いてみたくなりますね。
俳人の著者らしく、草にまつわる熟語や季語、そして野の草花を使った古今東西の名言を紹介している「草のこと葉」と「花のこと葉」というコーナーも想像力が掻き立てられます。いつも手元に置いておいて、パッと開いたところを読んだり眺めるだけでも、日々の生活に潤いがもたらされそうな一冊です。
ブックコーディネーター・ライター。「Sapporo Book Coordinate (さっぽろブックコーディネート)」代表。「適“本”適所」をコンセプトに、カフェやショップ、商業施設、イベント会場など、街のさまざまな場所で本を買える仕組み作りに注力。本にまつわるイベントを企画開催したり、本の楽しさを伝える書評執筆を行なう。北海道新聞「親と子サンデー ほん」を2012年より執筆ほか、絵本・児童書の書評掲載、雑誌やラジオなどのメディアで書評掲出。札幌インストラクターガイド登録講師、絵本・児童文学研究センター正会員。
書いた記事を見る\ このページをイイネする /
※会員ログイン後はお気に入り登録されます。
\ この記事のタグ /
関連記事
【プレゼント】草間祐輔さん著・新刊『NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビDo 病気と害虫を防ぐ』<2名様>
応募締切:2022年5月29日(日)まで
子ども向け! 北海道の魅力を伝える 書籍「リボンちゃんとめぐる 北海道179市町村」発売中
北海道民に100年以上愛されているロングセラーの「リボンシトロン」「リボンナポリン」などを販売するポ...
春夏秋冬のレシピ本「アート手ごねせっけんと森の暮らし」発売
ミュージシャン、そしてアート手ごねせっけん作家の三穂*Mihoさん(studio KURI)による書籍「自分で作...