
今週の花(3月7日) クローバー(トリフォリウム)
走川 貴美
エルミタージュ=隠れ家的な、走川さんご夫婦のお庭から、今が旬の「今週の花」を紹介します。北海道にも、いよいよ春の訪れです。
撮影:走川 正裕 ・ 貴美 文:走川 貴美
暖かい日と、寒い日が交互に来る今日この頃。でも植物はいつものように芽を出し、蕾(つぼみ)を付け、花を咲かせます。久しぶりに見るグリーンと花の色に、ほっこりしているところです。我が家の庭で咲く、春の花の様子を紹介していきますね。
「フクジュソウ」は早々に蕾(つぼみ)を付けた芽を出し、黄色い花を咲かせました。今はもう、ほうけてきましたね。
「クロッカス」は地面からすくすくと顔を出して、白やブルーの花が今満開です。軒下にあるものが早いようです。
「プルモナリア」は、ピンクからブルーに花色を変化させながら咲き進んで、すくすくと伸びていきます。成長すると30~40cmになるのですが、今は10cmくらいです。
「ヒマラヤユキノシタ」は、春先のまだ寒い時期にピンク色の花を咲かせます。楕円形の葉が地面を覆うように茂り、その間から花を覗かせます。
イギリスのベス・チャトーさんが好んで庭の縁取りに使っていました。私も花壇の角々に植えています。丸みが出るように縁取りした花壇は、優しい感じになります。一年中その場所で、花壇の中の花たちを見守ってくれているようです。
「チューリップ」や「スイセン」がにょきにょきと葉を出してきました。その様子を見ているだけで、これから始まるガーデニングシーズンが楽しみでなりませんね。
「チオノドクサ」は白やピンク、ブルーの花があります。寒さに強く、暑さには弱いので北国向きですね。手入れ、肥料などもいらず植えっぱなしです。絨毯のように花で敷き詰められたら、きれいでしょうね。
「クリスマスローズ」は、古い葉の間から蕾を出してきます。気温が上がってきたら、私は古い葉を切り落としています。日差しを感じるようにして、開花を促します。古い葉を切っていくと庭がすっきりしてしまいますが、その様子も好きです。
「フキノトウ」も、少し遅めに顔を出してきました。我が家の「ふき」は京ブキです。細くて、食べるとシャリシャリしておいしいのです。佃煮のような「きゃらぶき」を作って保存しておきます。ふき味噌もおいしいですね。
居ながらにして、山菜採りができるのが嬉しい庭です。この先は、ウド、タラの芽、行者ニンニク、三つ葉などが採れるのです。
春の庭作業はというと、芽が出る前にバラやクレマチスのカットや誘引を済ませました。あとは枯れ葉や枯れ枝を取り除き、土をかき出し、肥料を入れて混ぜ込んでいきます。庭の入り口から順に作業していくのですが、一番奥まで到達するのに「何日かかるかな~」と思いながら、まだまだ手を入れていない庭を見回しています。
頭の中には、咲き誇る花たちの姿が浮かんできます。長い冬が終わり、ウキウキ、ワクワクする春ですね。
この記事を書いた人
「オフィスサムグリーン」代表。「AMAサポーターズ倶楽部」代表、2016年に第27回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞。日本フラワーデザイナー協会の講師なども務める。6年前から長沼町に移り住み、約750坪の庭を手入れしながら大好きな花々と緑に囲まれて暮らす。
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