第21回

コンパニオンプランツを組み合わせた定植の方法

今回は、コンパニオンプランツと一緒に定植する方法をご紹介――。 季節ごとの野菜やハーブ、果樹、お花など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジェのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。

プロフィール

藤井 純子さん

「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとしてセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。野菜ソムリエ、ハーバルセラピスト。

 

 

ホームセンターや園芸店では、色とりどりの花苗や野菜苗が並び、わくわくする季節が到来しましたね。今回は、コンパニオンプランツを組み合わせた野菜苗の定植の方法をお伝えします。
定植時期については、ポタジェのある暮らし<第19回>で「野菜の定植時期は、3回に分けて」をお伝えしていますので、参考にしてください。

育てている苗も大きくなってきた。いよいよポタジェに定植!
育てている苗も大きくなってきた。いよいよポタジェに定植!

用意しておく道具

野菜苗、メジャー、移植ゴテ、支柱、風よけ用ビニール、麻ヒモ、ハサミ、ジョウロなど。

短めの支柱は、さまざまな用途に使用できるので、多めに用意しておくと便利
短めの支柱は、さまざまな用途に使用できるので、多めに用意しておくと便利

定植の準備と方法

① 準備
定植を行なう2~4週間前に、畑に堆肥を入れて耕しておきます。お好みで石灰も入れておきます。なお、トマトやキュウリなどの一般的な苗は、最低気温が10℃以上になってから植えるようにしましょう。

 

② メジャーで定植位置を確認
苗を仮置きして、定植位置をメジャーで測ります。隣り合うの苗の中心までの長さを「株間」といいます。植物に応じた株間をとるようにしましょう。トマトなどの一般的な苗の株間は、おおよそ50~60cmです。

トマトなどの一般的な苗は、50~60cmほど間隔をあける
トマトなどの一般的な苗は、50~60cmほど間隔をあける

 

③ 定植場所に穴を掘る
苗よりも二回りほど大きい穴を、移植ゴテで掘りましょう。水をたっぷりとそそぎ、浸み込むのを待ちます。こうすることで、植え付け後しばらくは水やりの必要がなくなります。「どぶづけ」といって、水をためたバケツにビニールポット苗を入れ、水を浸み込ませる方法もありますが、あらかじめ植え穴に水を入れる方が汚れずに済むので手軽にできます。

水が浸み込んでから植え付けする
水が浸み込んでから植え付けする

 

④ ネギやニラの混植
コンパニオンプランツの一つとして、ネギやニラを混植する方法があります。トマトやキュウリなどの双子葉植物とネギやニラなどの単子葉植物を組み合わせることで、土壌中の微生物相が豊かになり、少ない肥料で栽培できるといわれています。

・キュウリにはネギ ・トマトにはニラ

 ネギやニラを混植することで病害虫を予防する効果も
ネギやニラを混植することで病害虫を予防する効果も

 

⑤ 苗をポットから抜いて定植
根鉢(ポットの土)が崩れないように気をつけながら、ポットから苗を抜きます。 あらかじめ苗を少し湿った状態にしておくと、土が崩れず抜きやすくなります。

少し湿った状態にしておくと崩れにくい
少し湿った状態にしておくと崩れにくい

双葉(ふたば)が埋まらないように植え付けし、根元を軽く押さえて鎮圧します。鎮圧をすることで根の活着がよくなります。

優しくしっかりと鎮圧すること
優しくしっかりと鎮圧すること

 

⑥ 仮支柱を立てる
植物は風で揺れるとストレスがかかります。特に定植したばかりの苗は、デリケートになっています。風で苗が揺れないようにするために、茎の近くに短めの支柱を立てましょう。
「苗のすぐ近くに支柱を差すと、根を切ってしまうのでは?」と思うかもしれませんが、少しだけなので大丈夫です。

⑦ ヒモで誘引
茎と支柱を「8の字」になるように、麻ヒモで縛ります。これも風で揺れないようにするひと手間です。ヒモは短めに、長さを揃えて切るようにしましょう。小さな心がけが美しく仕上がるコツです。

ヒモは短めに長さを揃えて切ると◎
ヒモは短めに長さを揃えて切ると◎

 

⑧ 水をたっぷりとあげる

ジョウロのハスを下に向けて、苗に水がかからないように、低い位置から苗の周囲に水をあげましょう。葉の裏側には気孔があるので、水がはねないように。

葉に水がかからないようにして、数回に分けて水をあげる
葉に水がかからないようにして、数回に分けて水をあげる

 

⑨ 風よけビニール
風よけのビニールを、苗を囲むようにして施します。苗が風で揺れないようにすることで、根の活着がよくなります。2週間ほどそのままにして、新しい葉が出てきたら活着した証拠。
使い終わったビニールは、きれいに保管して翌年も使用できます。ビニールに土がついていると劣化しやすくなるので、晴れた日に外すのがおすすめです。

⑩ コンパニオンプランツの定植位置
トマトのコンパニオンプランツといえばバジル。写真のように株間の中心から、少し手前(ビニールポットの位置)にレイアウトすることで、トマトの生育を邪魔しません。マリーゴールドなどを混植する場合も同じようにレイアウトします。

バジルは暖かな気候を好むため、もう少し暖かくなってから植え付けるように
バジルは暖かな気候を好むため、もう少し暖かくなってから植え付けるように

コンパニオンプランツを組み合わせた栽培方法は、病害虫予防になるだけではなく、生育を助けてくれる効果もあるため、肥料や農薬に頼りすぎることなく栽培することができます。試してみてくださいね。

 

次回は、「ポタジェで採れる春の恵み」をご紹介したいと思います。

この記事を書いた人

藤井 純子

藤井 純子

「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。

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