第5回

北海道の花育て【5月】―バラのこと。凍害枝の処理と春に購入したバラの定植

北海道のバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理をプロの皆さんが伝授。ここでは、「バラ」についてお伝えします。

教えてくれる人

曽根 浩太さん
岩見沢市にある「いわみざわ公園バラ園」勤務。工藤敏博氏(イコロの森)に師事し、バラ園の管理にあたる。

曽根 浩太さん(いわみざわ公園バラ園)
曽根 浩太さん(いわみざわ公園バラ園)

凍害が進んでしまった枝の処理

GWも終わり、暖かい日が増えてきました。芽吹きもだいぶ進んでいる頃と思います。
春先にバラの剪定を行なったものの、剪定後の寒風によって凍害が進んでしまった…という枝もあることと思います。そういった枝は、しっかり生きている芽の箇所まで切り戻しましょう。この時、再度芽の位置を意識してください。
また、HT(ハイブリッドティー)など特に大輪品種は、脇芽を取り、残した芽に栄養が集中するようにしましょう。

剪定後に凍害が入った枝。枝の色が緑で、芽がしっかり出ている箇所で切る
剪定後に凍害が入った枝。枝の色が緑で、芽がしっかり出ている箇所で切る

バラの鉢苗の定植と植え床づくり

今春に購入したバラの鉢苗は、その定植と、植え床づくりをしていく時期になります。鉢苗の植え込みは、根鉢が回るまで待って、植え込みを行なうとよいでしょう。その間に植え床づくりをしておきます。
植え床は、現在の庭土となじむ時間も考えて、植え込みの2週間ほど前には済ませておきたいです。理想としては半径・深さともに50cm程度の穴を掘りたいところですが、この大きさが厳しい場合は、できるだけ大きい穴にしましょう。
植え場所の庭土が粘土質ならば、心土を3分の2程度捨て、残り3分の1の土に腐葉土や堆肥を3分の2くらい混ぜ込みます。

定植時は、根鉢を崩さないように優しく植え込み、土をかけて周囲をよく踏みます。その後、株周りの土で水鉢(一時的に水を溜める場所)を作り、たっぷりと水をあげて、突き棒で株の周りを突きながら、しっかりと隙間なく土を入れていきます。この時、根を傷つけて根鉢を崩さないように、外側を突くようにします。水が引いたら土を株元に盛り、2週間程度してから土をよけましょう。

株周りに土手を作って水鉢に。一時的に水を溜めて浸透させる。土手が決壊しないくらいの量の水を、2回程度に分けて入れる
株周りに土手を作って水鉢に。一時的に水を溜めて浸透させる。土手が決壊しないくらいの量の水を、2回程度に分けて入れる
株周りに置いた土(土手の土)を、株元に集める。2週間後に株元からよける
株周りに置いた土(土手の土)を、株元に集める。2週間後に株元からよける

この記事を書いた人

曽根 浩太

曽根 浩太

酪農学園大学卒業後、地方公務員を経て「いわみざわ公園バラ園」へ勤務。北海道のバラ栽培の専門家・工藤敏博氏(イコロの森)に師事し、バラ園の管理・栽培にあたる。今後の北海道のバラ栽培における専門家の一人。

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