
今週の花(10月12日) シュウメイギク(秋明菊)
走川 貴美
エルミタージュ=隠れ家的な、走川さんご夫婦のお庭から、今が旬の「今週の花」を紹介します。北海道にも、いよいよ春の訪れです。
撮影:走川 正裕 ・ 貴美 文:走川 貴美
山野草エリアにさまざまな花が咲き出しました。地味な花ですが、心惹かれるものが多くあります。
オオバナノエンレイソウ、ニリンソウやイチリンソウ、ヒトリシズカ、イカリソウ、築山のシラネアオイが花を付けています。この後、ヤマシャクヤクやクルマバソウ、マイズルソウ、アマドコロ、コンロンソウが咲き出し、やや日陰の山野草のエリアが賑やかになります。
そのほか、春の庭の様子は、築山の斜面はツルニチニチソウがグランドカバーになり、ツツジやアジサイの根元を隠しています。上を見ればノムラモミジが葉を出し始め、ビバーナムが青々とした葉に覆われてきています。ツツジもつぼみが膨らんで、愛らしい姿。札幌では、すでに開花していますよね?
アジサイも新芽を出してきて、ここ数年は寒さにあたって花が付かない年が続いていましたが、今年は何とか花が見られることを期待しています。ホスタもあちらこちらに顔を出してタケノコみたい。
いっせいにスタートラインに並んだ花たちの競演が始まりますね。賑やかになる前の静かな時間の中、庭を毎日見回りながらお世話しています。
うっかりしていたら、矮性宿根スイトピー(ラシラス パープル)が花を付けていました。ここ数日、暖かい日が続いたので急に咲いたようです。我が家にあるのはパープルですが、優しいピンクの花もあります。コンパクト、直立性、耐寒性抜群、甘い香り。とても育てやすいですね。こぼれダネで増えていき、簡単に育つ優れものです。おすすめ!
ポットに植えたチューリップはもうそろそろおしまいですが、地植えのチューリップがこれからどんどん花を開きます。ビオラは大きく育ってきました。ビオラもチューリップも、今の時期の主役ですね。
ソメイヨシノが散り始め、エゾヤマザクラは赤い葉をどんどん出して彩りを加えています。香る若葉に、ウキウキしています。
さぁ、いよいよ苗の植え付けをしましょう。
この記事を書いた人
「オフィスサムグリーン」代表。「AMAサポーターズ倶楽部」代表、2016年に第27回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞。日本フラワーデザイナー協会の講師なども務める。6年前から長沼町に移り住み、約750坪の庭を手入れしながら大好きな花々と緑に囲まれて暮らす。
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