第22回

春の恵みを味わう!~山菜・宿根草野菜

今回は、春一番に味わえる野菜をご紹介――。 季節ごとの野菜やハーブ、果樹、お花など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジェのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。

プロフィール

藤井 純子さん

「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとしてセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。野菜ソムリエ、ハーバルセラピスト。

 

 

私が手がけている「ポタジェ」では、暖かな陽気に誘われて、ジューンベリーやハスカップなど果樹の花が咲き始めました。春に花が咲いて、実の収穫は夏になります。

 ジューンベリーは、小さくて可憐な白い花が咲かせる。春のポタジェが華やかに
ジューンベリーは、小さくて可憐な白い花が咲かせる。春のポタジェが華やかに

今回は、“春一番に味わえる野菜”についてご紹介します。山菜などの宿根草野菜は、半日陰のような栽培環境を好む場合が多く、ガーデンの中でも日当たりが悪いようなエリアの片隅に、あえて植えてみてるのはいかがでしょうか。旬の食材を庭から摘んで、楽しむことができますよ。

 

行者ニンニク
ポタジェで一番はじめに味わえるのが「行者ニンニク」。まだ肌寒い4月中旬、枯れ葉を突き刺しながら顔を出す様子に、いつも植物の持つ強さを感じます。10年ほど前に知合いからいただいた数本の株は、年を重ねるごとに増えてきました。

植えたばかりの株は、収穫せずに株を充実させると年々増えてくれる
植えたばかりの株は、収穫せずに株を充実させると年々増えてくれる

・料理:酢味噌和えや、天ぷらにしていただきます。ニラの代わりに、みじん切りにした行者ニンニクを入れた餃子は、格別の味わいです。
山菜は山で育つことから「山菜」と呼びます。そのため、我が家のように畑で育つものは、厳密には「蔬菜(そさい)」と言われるそうです。

 

ネギ
行者ニンニクの次に味わえるのが「ネギ」。ネギは根を残して収穫すると、残っていた根から再び成長してくれます。

雪解けとともに顔を出すネギ
雪解けとともに顔を出すネギ

・料理:収穫したネギは、サッと茹でで酢味噌和えに。大きく育つ前のネギは、香りもマイルドで優しい味わいです。

 

まろやか酢味噌のレシピ
酢(大さじ1.5)、砂糖(大さじ1)を混ぜ、電子レンジで40秒加熱します。味噌(大さじ1)を混ぜ、10秒加熱して再度混ぜたら酢味噌のできあがり! ネギに添えていただきます。

香りも、味わいも優しいネギの酢味噌和え
香りも、味わいも優しいネギの酢味噌和え

 

ネギは分球しながら増えていきますので、数年に一度、堀り上げて株分けするようにしています。

数年に一度、掘り上げて株分けする。ネギと同様に、チャイブも株分けして育てる
数年に一度、掘り上げて株分けする。ネギと同様に、チャイブも株分けして育てる

「やぐらネギ」はご存じでしょうか?  一般的なネギは、ネギの先端にネギ坊主(タネ)ができますが、ネギ坊主ができず珠芽(しゅが)ができる“やぐらネギ”という品種も育てています。ネギ坊主の代わりに小ネギが伸びてくるので、その部分を切り取ってそのまま植えると増えていきます。
味は一般的な青ネギと同じで、もちろん食べ方も同様です。

やぐらネギは、ネギ坊主(タネ)ができず、代わりにネギの子供が育つ
やぐらネギは、ネギ坊主(タネ)ができず、代わりにネギの子供が育つ

 

アスパラ
鮮やかな緑色が美しい「アスパラ」。みずみずしさと甘さが人気の野菜ですね。菜園を始めた頃、知り合いからもらった苗を植え、かれこれ20年ほど経ちます。5月はじめから収穫し始めて、2~3週間ほどは毎日のようにアスパラをいただいています。

アスパラに含まれるアスパラギン酸は、疲労回復が期待できる。葉酸も多い野菜
アスパラに含まれるアスパラギン酸は、疲労回復が期待できる。葉酸も多い野菜

・料理:ソテーやアスパラの肉巻き。軽く茹で、味噌とみりんを混ぜて漬けるアスパラの漬物もおいしいですよ。

長いままのアスパラに豚肉をくるくると巻いて、塩・コショウを振ってグリルで焼く。一口大に切って盛り付けを
長いままのアスパラに豚肉をくるくると巻いて、塩・コショウを振ってグリルで焼く。一口大に切って盛り付けを

 

ニラ
毎年、5月中旬から採れ始め、数回収穫できます。最初の頃に出る新芽は、葉に厚みがあってやわらかく、おいしいです。

分球して増えるため、数年に一度、掘り起こして株分けする。秋に堆肥をすき込む
分球して増えるため、数年に一度、掘り起こして株分けする。秋に堆肥をすき込む

・料理:卵とじやお味噌汁、春巻きやチヂミにしていただきます。

 ニラと豚肉で作るチヂミ。キムチを混ぜるとコクが出ておいしい
ニラと豚肉で作るチヂミ。キムチを混ぜるとコクが出ておいしい

 

今回ご紹介した山菜・宿根草野菜のほかにも、フキやワラビなどもおすすめですよ。ぜひ春の恵みを味わってみましょう。

 

次回は、野菜とハーブ、エディブルフラワーを組みわせた寄せ植え作りと、古くなってしまった鉢を簡単にリメイクする方法をお伝えしたいと思います。

この記事を書いた人

藤井 純子

藤井 純子

「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。

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