第6回

北海道の花育て【6月】―芝生のこと。生育期の芝刈りと施肥、夏の散水について

北海道でのバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理を専門家が伝授。ここでは「芝生」についてお伝えしていきます。

教えてくれる人

赤石 恵一さん
造園店「エルガーデン」代表。個人の庭から、公共の緑地帯の緑地帯の維持管理・工事まで行なう。

赤石 恵一さん(エルガーデン)
赤石 恵一さん(エルガーデン)

生育期のこまめな芝刈りで美しく保つ

6月は芝生の生育も旺盛。こまめに芝刈り作業を行なう
6月は芝生の生育も旺盛。こまめに芝刈り作業を行なう

北海道では一年を通して最も過ごしやすい、よい時期になりましたね。芝生の生育も活発なシーズンに入りますので、こまめな芝刈り作業が必要になります。
芝刈りの作業は、芝生の一番大事な管理となりますので、怠らずに作業を行なうようにしましょう。適切で安定的に刈り込むことで芝生を密にして、雑草などの侵入を防ぐ効果もあります。

目安としては3~4cm程度の芝高にすると管理しやすく、希望の高さの3割くらい芝生が伸びてきたら、刈り込みを行なうイメージでいてください。もし長期間庭に出ることができず、10cm以上伸びた状態で刈る場合は、一気に刈り込むと茎刈りの状態となり、そのまま芝全体を刈ると真っ白な芝の状態になってしまったり、芝生を傷めてしまいますので、その際は高さを調整しながら少しずつ段階をおいて刈り込みを下げていきます。

芝の刈り込み位置

こまめな芝刈りは、芝生の頭を刈るような意識で行ないます。生長点まで刈らないようにしましょう。

 

芝刈り機は庭の形状、広さなどを考慮して選ぶとよいでしょう。小さな芝面でしたら「手押しのリールモア」、広い面積でしたら「機械式のロータリーモア」など。いずれにしても作業前は刃の調整と切れ味をよくすることも大事です。

広い芝面を刈るならロータリーモアが便利
広い芝面を刈るならロータリーモアが便利

旺盛な生育に合わせて施肥も必要

生育が旺盛になるにつれて施肥も必要になります。芝にとって窒素分が葉の増進には大切ですが、チッ素・リン酸・カリのバランスのよい化成肥料を使うのがおすすめです。例えば、肥料の袋に「8-8-8(=チッ素・リン酸・カリ)」など記載されています。

散布量は1/㎡あたり20~25g程度を、生長期間と生育量に応じて与えてください。雨が降る前に与えるとより効果的です。

窒素・リン酸・カリなどの成分が記載されいる。バランスのよい化成肥料が扱いやすい

 

散粒機があると肥料撒き(まき)などに便利
散粒機があると肥料撒き(まき)などに便利

夏場に長期間 雨が降らないときは―

また、北海道でも昨年のように雨の降らない日が長期間続くと、芝生の生産圃場でさえ芝を傷めてしまう事例がありました。
個人のお庭でも、長期間雨がない場合は散水作業も必要になります。真夏の散水は早朝と夕方が適しますが、あまりにも高温が続いて雨も降らないようでしたら、日中はスプリンクラーなどを使って適時散布して構いません。芝が傷む前に対処することが大切となります。

散水作業の様子。たっぷりと芝生全体に水を与える
散水作業の様子。たっぷりと芝生全体に水を与える

 

私も、自宅に芝庭を作ったときは、芝刈り作業が「少し面倒な作業だなぁ~」と感じていた時期が正直ありましたが、経験を重ね、芝の状態を見ながら作業をしていくうちに、芝自体の健康状態も分かるようになり、自身の作業スキルも上がって芝刈りをすることが楽しくなっていきました。
皆さんも、芝刈りが楽しく、心の健康にもよい作業になることを願います。

この記事を書いた人

赤石 恵一

赤石 恵一

恵庭市にある造園店「エルガーデン」代表。公共の緑地来の維持管理・工事をはじめ、個人の庭の設計・施工などのも行なう。芝庭・バラの庭を得意とする。ご自宅の庭では、バラの庭づくりを長年楽しんでいる。

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