
「あさひかわ北彩都ガーデン」に広がる“癒しの空間”で過ごそう
niwacul編集部
ガーデンデザイン:柏倉一統さん(株式会社キノ花計画)、佐藤未季さん(未季庭園設計事務所)
それぞれ思い思いの時間を楽しく過ごして欲しい…という願いを込めてデザインした「大きなカステラが焼けるお庭」。芝生広場や果樹園、木立にダイニングテーブルやベンチ、ライブラリーなどを設けて、みんなで集まって楽しんだり、のんびりと一人の時間を過ごしたり、読書や楽器の演奏を楽しんだりと、訪れた人たちが“楽しむ”ことで完成する庭です。
植物は四季を通じて、バトンタッチして咲き続くように植栽しています。鮮やかな色合いのチューリップで春の訪れを告げたあと、夏にはシャクヤクやアリウム、ヘレニウム、アスターなどと続き、小さな果樹園ではジューンベリー、ブルーベリーやハスカップが可愛らしい実を付けます。細かな組み合わせの植栽を行なっているので、気に入った風景を切り取って、ご自宅の庭でも試してみてください。
2カ所に配置したダイニングテーブルはそれぞれ、朝と夕方の時間をイメージ。西側には朝のさわやかな光に合うピンクやブルー、クリーム色の花を、東側には温かみのある夕陽に映える赤、オレンジ、黄色の花を植栽しています。
また、メドウガーデンでは、アイリスやハナシノブ、ワレモコウなど、恵庭に自生する植物を園芸品種に落とし込んで植栽。あえてジグザグのブロック(区画)にデザインし、大きく育ったグラス類の中で、子どもたちがかくれんぼをしたり、走り回ったりして遊べる庭に。グラスが穂を立てる夏から秋にかけての風景もメドウガーデンの魅力です。特に夕暮れ時、夕陽を受けて穂が輝きを増すゴールデンタイムは、ぜひ見て欲しいポイントの一つです。
ラベンダーの香りに包まれてひと休みできるラウンジカウンターや、ピクニックを楽しめる芝生広場など、リラックスして自由に楽しみ、笑い声や歌が響き合うような気持ちのよい空間です。花や緑、香りに包まれて、思い思いの時間を過ごしてみてください。
隣接する道の駅からテイクアウトを持ち込んで庭でいただいり、花を眺めながら散歩を楽しんだり、春の日差しの下で自由に過ごす人たちを目にします。また、「ガーデンフェスタ北海道」の開催に向けて庭の準備も進んでいます。
【実績・受賞歴】●2011年 「北彩都ガーデン」植栽計画(旭川市) ●2012-2014年 「十勝ヒルズ」ランドスケープデザイン・ガーデンデザイン(幕別町) ●2014年 「国際バラとガーデニングショウ」ガーデンコンテスト フロントガーデン部門 準優秀賞(東京) ●2019年 「RHSチュエルシーフラワーショー」金賞受賞(英国)
北海道のガーデニング&カルチャーWEBマガジン「niwacul(ニワカル)」編集部。ていねいな暮らしを楽しむガーデナーによる、北海道の生活情報発信メディアです。
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