
8月に行くべき稚内のガーデン観光

広い北海道に点在するガーデンも飛行機を利用すればひとっ飛び。貴重な旅の時間を効率的に使ってガーデンを旅しましょう。第2回目は8月に行くべき「稚内空港」。日本で3番目に広い湿原「サロベツ湿原」とフェリーを利用し離島「礼文島」へ。高山植物を求めて湿原の散策や礼文島のトレッキングコースを楽しみます。
稚内空港から出発するガーデン観光

日本で3番目に広い湿原
利尻礼文サロベツ国立公園「サロベツ湿原」


7月はノリウツギが咲き並ぶ

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湿原内を散策できる一周1kmの木道の散策路では、雄大なサロベツの自然を全身で感じ、木道際に咲き並ぶ自然のままの花たちを楽しめます。
7月下旬には、ノリウツギやタチギボウシ、モウセンゴケなどが見頃を迎え、8月上旬にはナガボノシロワレモコウやサワギキョウ、エゾナミキソウなどが続きます。8月中旬のお盆を過ぎると、一気に秋の気配を感じさせるハンゴンソウやキツリフネなどが咲き、8月下旬はエゾリンドウやウメバチソウが見頃になるなど、まるでリレーするように1~2週間程ですっかり花の様子が変わっていくので、訪れる時期によって、その時の自然の花風景を味わえるでしょう。

秋空にそびえ立つ利尻山を遠くに望む広大な景色



【稚内空港からのアクセス】
車で国道232号もしくは国道40号を経て道道444号を走行し、約45分。
交通機関を使用する場合は、稚内空港からリムジンバスで稚内駅へ、稚内駅から特急「宗谷・サロベツ」札幌行へ乗車し豊富駅で下車。豊富駅からはサロベツ交通(株)の乗合交通もしくはハイヤーを利用。
■サロベツ湿原センター
住所:北海道天塩郡豊富町上サロベツ8662番地
TEL:0162-82-3232
※詳しくはHPをご覧ください。
高山植物を求めて
礼文島トレッキング


礼文島には7つのトレイルコースがあり、手軽に楽しめる初心者コースから上級者向けコースまで、それぞれ異なる魅力が満載です。中でも、美しい景色に加えてたくさんの高山植物と出会えるのは、「桃岩展望台コース」「礼文林道コース」「岬めぐりコース」の3コース。「桃岩展望台コース」付近にある高山植物群では、国指定の天然記念物に指定されるほど希少な植物たちが咲き乱れ、「礼文林道コース」ではレブンウスユキソウ群生地を散策できます。



7月下旬から8月にかけては、レブンウスユキソウをはじめ、ダイモンジソウ、ウメバチソウ、レブントウヒレン、キタノコギリソウなどが見頃に。これらは「桃岩展望台コース」「礼文林道コース」「岬めぐりコース」全てで多く見られます。礼文町の町花でもあるレブンウスユキソウは、見頃を終えた後もドライフラワーのような姿で長く残るので、晩秋までその姿を見ることができます。どのコースも海を眺めながら歩くので、海の青と植物の緑のコントラストを楽しみながら、自然を満喫できます。夏期はウニ漁や昆布漁も行なっているため、時間帯によっては磯舟での漁の様子や昆布干の様子が見られることもあるでしょう。
また、6月から10月は7つのトレイルコースを巡る「礼文島トレイルセブンキャンペーン」を開催中。制覇したコース数によってオリジナル景品をもらえます(専用のスタンプカード300円の購入が必要)。1コースより対象となるので、礼文島のトレッキングを楽しむ際には、ぜひチェックを。
【稚内空港からのアクセス】
稚内空港からフェリーターミナルへは、市街地の「駅前ターミナル」を経由して「稚内港フェリーターミナル」へ向かう『空港連絡バス』の利用が便利。移動時間は約35分で到着します。稚内港フェリーターミナルから、香深港行きフェリーに乗船し礼文島香深港フェリーターミナルへ。所要時間は約2時間。各トレッキングコースへはレンタカーのほか、路線バスやハイヤーを利用。
■礼文町観光案内所(礼文島トレッキング)
住所:北海道礼文郡礼文町大字香深村字トンナイ
TEL:0163-86-2655
営業:8:00~17:00
期間:4月~10月
※詳しくはHPをご覧ください。
稚内空港で見つけた
おすすめのおみやげ

ミズダコと昆布の旨味が濃厚なアヒージョ。加熱調理済で温めるだけで食べられます。常温保存OK。

利尻島で行列ができるラーメン店「利尻らーめん味楽」の袋麺。人気店の味をお家で手軽に味わえます。
■ANA FESTA(稚内空港ターミナルビル2F)
住所:稚内市声問村声問6744
営業:10:30~17:00
※運航便の時間により変更する場合があります。
ガーデンへ向かう途中のお立ち寄りスポット
8月は、ウニやタコしゃぶなど期間が限られる旬なご当地グルメが楽しめる時期です。ランチやお茶など休憩しながら稚内観光を楽みましょう!
漁期限定でオープンするウニ丼店
「ウニ丼とたい焼きのお店 ひいらぎ軒」
6月中旬から9月中旬、ウニの漁期に漁師が営むウニ丼店だけあって、クセがなく口の中でとろける濃厚な甘さは獲れたての美味しさです。漁期以外は道産小麦を使ったたい焼き店を営業しています。稚内空港からは車で約20分ほど。

小鉢は日替わり

■ウニ丼とたい焼きのお店 ひいらぎ軒
住所:稚内市中央2丁目11-8
TEL:090-5950-0906
営業:11:00~15:00 L.O.14:30(9月中旬~翌6月中旬は~16:00)
定休日:不定(9月中旬~翌6月中旬は月・木曜)
ノシャップ岬近くの最北カフェ
「Shiffon de café(シフォン ド カフェ)」
店主が焼き上げるシフォンケーキやパウンドケーキ、さっくりと歯切れのいい自家製ベーグルが評判です。『宗谷黒牛』のハンバーグや、数量限定の「ウニパスタ」などランチも充実しています。



■Shiffon de café(シフォン ド カフェ)
住所:稚内市恵比須4丁目6-34
TEL:0162-23-4646
営業:11:00~15:00 L.O.14:30
定休日:不定
素朴でやさしい味わいのベイク
bake cafe(ベイク カフェ) らふ
無添加と道産小麦にこだわるベイクカフェ。ほんのりとバターが香りホロリとほぐれる食感のマフィンやクッキーはおやつにぴったりです。米粉のガレットやパスタのランチも提供しています。


2.「いちごレアチーズマフィン」302円
3.「バナナマフィン」280円
■bake cafe(ベイク カフェ) らふ
住所:稚内市富岡2丁目12-13
TEL:0162-73-5959
営業:11:00~18:00(L 11:30~L.O.13:30)
定休日:水・木曜
立ち寄りスポット
「キタカラ~KITAcolor~」
JR稚内駅に隣接しており、みやげ店や飲食店、映画館があり、道の駅、観光案内所、地域住民の交流スペースなど様々な顔を持った複合交流施設です。

■キタカラ~KITAcolor~
住所:稚内市中央3丁目6-1
TEL:0162-29-0277(株式会社まちづくり稚内)
営業:施設により異なる
定休日:日・月曜
稚内のご当地グルメ
「タコしゃぶ」
宗谷のミズダコの水揚げ量は日本一!5月~10月がミズダコの旬を迎えます。ミズダコを使ったタコしゃぶは、薄くスライスしたタコをダシにさっとくぐらせいただく稚内名物です。タコの旨味が凝縮したスープの〆は、ラーメン一択の絶品です。

※写真はイメージです
暑い日々が続いていますが、稚内では8月の平均気温は20度前後。夏休みの避暑地としては、最適な場所です。稚内空港は東京(羽田)と札幌(新千歳)からの直行便が運航中、アクティブに夏を楽しむなら涼しい稚内ですごしてみるというのはいかがでしょうか?
※営業状況変更の可能性がございます。お出かけの際には各店舗・施設へお問い合わせください。
※各記載価格はすべて税込み価格となります。
北海道のガーデニング&カルチャーWEBマガジン「niwacul(ニワカル)」編集部。ていねいな暮らしを楽しむガーデナーによる、北海道の生活情報発信メディアです。
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