
今週の花(11月2日) 球根とビオラ
走川 貴美
エルミタージュ=隠れ家的な、走川さんご夫婦のお庭から、今が旬の「今週の花」を紹介します。北海道にも、いよいよ春の訪れです。
撮影:走川 正裕 ・ 貴美 文:走川 貴美
2年ほど前にネットでバラ‘エターナル’を見て、その色と花弁の開いた姿に一目ぼれしました。あちらこちら探してもなかなか見つからなくて2年経ってしまいましたが、今年の春先に「ローズなかしま」さんのHPで‘エターナル’を発見。すぐに電話で申し込み、4月初めに送ってもらいました。
寒さにどれくらい耐えるのかわからないので、まずは鉢植えにしました。このまま様子をうかがいたいと思います。今は満開になっていて、ほのかに香りがしています。また、最近寒かったせいか外側の花びらに斑点が出てしまったのですが、花の形はとても気に入っています。長い間探して手に入れたものなので、本当にうれしい限りです。
さて、庭では植物がぐんぐん育ち、何もなかった雪解け後の庭がたった2カ月で大変身しました。いつも思うのですが、植物の生命力のすばらしさをひしひしと感じています。これは“北海道のよさ”だと、私は思っています。
クレマチス モンタナは枯れ木を隠すために植えたのですが、すっかり上部を覆ってピンクの花の柱になってきました。下の方はまだ木が見えるのですが、つるバラも植えてあるのでそのうち覆い隠してくれるでしょう。
植えっぱなしのギガンチウムは、毬状になってきました。今シーズンは掘り上げてあげなければ…、と思っているところです。
ゲラニウムも庭のあちらこちらで咲き出しています。我が家の品種は、やや紫色を帯びたピンクの花。よく増えて、花を散りばめながら絨毯のように広がります。花合わせに、おまけで黒花フウロ(ゲラニウム ファエウム)をピンク色じゃないけれど入れています。
ポリゴナムはそろそろ株分けをしないと、花が小さくなってきたような感じがしています。
面白い花弁のリクニス フロスククリ。リクニスの仲間ですがちょっと形が違います。華奢な花弁の花が風に揺れて、とても可憐です。こぼれダネでよく増えて、今の時期の庭に華やかな花色が重宝します。
シラーのピンク色の花は、ブルーの品種より遅れて咲き出します。そのほか、ルピナス、シレネ、大好きな赤ツメグサのピンクの花色が彩りを加えてくれています。
6月半ばになれば、ほかのバラも咲き始めます。一年で最も賑やかになる7月初めまであと少しです。何となくコロナも落ち着いてきたようなので、庭に人を呼んで集まることができそうな気配。華やかさを増す庭の様子とともに、花談義も盛り上がりそうですね。
この記事を書いた人
「オフィスサムグリーン」代表。「AMAサポーターズ倶楽部」代表、2016年に第27回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞。日本フラワーデザイナー協会の講師なども務める。6年前から長沼町に移り住み、約750坪の庭を手入れしながら大好きな花々と緑に囲まれて暮らす。
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