第45回

今週の花(6月13日) 庭を華やかにする白い花

エルミタージュ=隠れ家的な、走川さんご夫婦のお庭から、今が旬の「今週の花」を紹介します。北海道にも、いよいよ春の訪れです。

撮影:走川 正裕 ・ 貴美 文:走川 貴美

コデマリ。小さな白花が丸く集まって咲く。細い枝や葉が見えなくなるほどたくさん咲いて、明るい雰囲気に
コデマリ。小さな白花が丸く集まって咲く。細い枝や葉が見えなくなるほどたくさん咲いて、明るい雰囲気に

白い花は遠くからでもよく見えて、周りを明るくさせます。ガーデニングスクールでは、ボーダー花壇の中には入れない方がよいと習いましたが、そこだけ浮き立って見えるからだそうです。どうしても入れたいときは、端の方に入れるようアドバイスを受けました。
我が家の混植ガーデンは、白い花をいろいろなところに点在させています。日陰のエリアでは白花が明るさを加えたり、多数の花色を混植しているエリアでは、ほどよく白花を取り入れて色の調和をとったり、アクセントとしても利用しています。

 

まだ花色の少ない春から初夏に向かう庭では、ちょうど今、白花があちらこちらで咲き出して華やかさを添えてくれています。

花木ではヒメウツギ、コデマリ、サンゴミズキ、ハクロニシキが白い花を付け始め、そしてワイルドストロベリーが早くも実を付けてきました。

ヒメウツギ。ウツギの仲間で、背が高くならいず扱いやすい。やわらかな枝先に複数の白い花を付け、全体に散りばめるようにして咲く
ヒメウツギ。ウツギの仲間で、背が高くならいず扱いやすい。やわらかな枝先に複数の白い花を付け、全体に散りばめるようにして咲く
ハクロニシキ。白とピンクの斑入りの葉が華やかで、和製プラミンゴツリーとも呼ばれている。白い花も咲かせるがあまり目立たない
ハクロニシキ。白とピンクの斑入りの葉が華やかで、和製プラミンゴツリーとも呼ばれている。白い花も咲かせるがあまり目立たない
サンゴミズキ。花はもちろん、斑入りの葉や秋から色づく枝まで楽しめる。植栽としても扱いやすい低木の一つ
サンゴミズキ。花はもちろん、斑入りの葉や秋から色づく枝まで楽しめる。植栽としても扱いやすい低木の一つ
ワイルドストロベリー。こんもりとした株姿に茂り、白花を咲かせて赤い実を付ける。鉢植えでも十分に育つ
ワイルドストロベリー。こんもりとした株姿に茂り、白花を咲かせて赤い実を付ける。鉢植えでも十分に育つ

クレマチスも咲き始めています。‘白万重’が欲しかったのですが、そのときには入手できず別の品種で我慢しました。名札をなくしてしまい名前がわかりませんが…。

 

草花は斑入りイワミツバ、ロクベンシモツケ、オルレアがあちこちで咲いています。オルレアは一年草ですが、こぼれダネでよく増えていきます。バラとコラボレーションさせると優しい取り合わせに。この花(オルラヤ)だけのコーナーを作ってもいいかな~というほど好きですが、増えすぎに注意です。

クレマチスが初夏に向かって咲き始めている。名前は不明。八重咲きの白い花は、中心にグリーンを帯び、ピンク色が差すきれいな花色
クレマチスが初夏に向かって咲き始めている。名前は不明。八重咲きの白い花は、中心にグリーンを帯び、ピンク色が差すきれいな花色
ロクベンシモツケ。白い小さな花を房状になって咲かせる。葉がシダのような形をしているのが特徴
ロクベンシモツケ。白い小さな花を房状になって咲かせる。葉がシダのような形をしているのが特徴
オルレア(オルラヤ)。レースで編んだような繊細な白い花で、ナチュラルな雰囲気が魅力。セリ科の一年草
オルレア(オルラヤ)。レースで編んだような繊細な白い花で、ナチュラルな雰囲気が魅力。セリ科の一年草

エリゲロンは少し寒さに弱いのですが、なんとか越冬しています。イギリスでは芝生の中にも生えていて、刈り込みにも負けずに小さな花を咲かせているのを、「なんてけな気なこと」と思いながら見ていました。庭に設けられた階段や石垣など、所々から垂れ下がるように咲かせている姿も風情があってよいと感じたものです。

 

大きな宿根サルビア‘シロクマ君’と、地面に顔を近づけなければよく見えないほど小さいプラティアがすぐそばで咲いています。このプラティアは友人の家の芝生の中に咲いてたのを、ほんの少しもらって来たものです。今年3年目になり、かなり地面を覆ってきましたが、可哀そうで踏めません…。

エリゲロン。背丈は小さく、広がるようにして育つ。こぼれダネでも増え、あちらこちらから花を咲かせる
エリゲロン。背丈は小さく、広がるようにして育つ。こぼれダネでも増え、あちらこちらから花を咲かせる
可愛い名前の宿根サルビア‘シロクマ君’。白花を咲かせるほか、白い産毛を覆いシルバーリーフとしても役立つ
可愛い名前の宿根サルビア‘シロクマ君’。白花を咲かせるほか、白い産毛を覆いシルバーリーフとしても役立つ
プラティア。草丈1cm程度で、ほかの植栽の足元に広がるようにして小花が咲く。花は白か紫色
プラティア。草丈1cm程度で、ほかの植栽の足元に広がるようにして小花が咲く。花は白か紫色

フランスギクはほとんど雑草扱いですが、庭の一角に咲き誇る姿は捨てがたいし、何より花束に入れたり、お仏花に入れたりと大そう重宝しています。
チョコレート色をしていたロジャーシャは、早くも葉っぱがグリーンに変化して白い花を付けました。

フランスギクはヨーロッパ原産。繊細な白い花びらと、黄色い花芯の組み合わせが特徴。寒さいにも強くて丈夫
フランスギクはヨーロッパ原産。繊細な白い花びらと、黄色い花芯の組み合わせが特徴。寒さいにも強くて丈夫
春には葉も蕾(つぼみ)もチョコレート色していたロジャーシャ。葉色の変化やふわふわとした白い花を楽しむ。花後はリーフとして役立つ
春には葉も蕾(つぼみ)もチョコレート色していたロジャーシャ。葉色の変化やふわふわとした白い花を楽しむ。花後はリーフとして役立つ

ヤマシャクヤクは、開き切らないうちにタネになってしまったようです。普通のシャクヤクもまん丸のつぼみのまま、もう長いこと開く気配がありません。やはり低温だからでしょうか? なかなか安定した暖かさが続きませんね。

 

そして、ジャーマンアイリスやアヤメ、ハナショウブなどが大きなつぼみを付けてきました。来週はもっと、彩りのよい庭に移り変わっていくことでしょう。

この記事を書いた人

走川  貴美

走川 貴美

「オフィスサムグリーン」代表。「AMAサポーターズ倶楽部」代表、2016年に第27回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞。日本フラワーデザイナー協会の講師なども務める。6年前から長沼町に移り住み、約750坪の庭を手入れしながら大好きな花々と緑に囲まれて暮らす。

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