生でもおいしい! 北海道興農社の「ロイシーコーン」~野菜ソムリエサミットで4度連続金賞受賞の経緯を持つ

真夏日となった7月末、「北海道興農社」が所有する安平町早来の“トウモロコシ畑”へ。
自社生産の野菜や花卉などの販売を行なう直売所「サックルズファーム」などを運営する北海道興農社が、特別に愛情をそそぎ、ていねいに手をかけて栽培しているのが『ロイシーコーン』です。そのおいしさと魅力について、栽培・生産担当の中島伸彦さんにお話を伺いました。

安平町早来にある「北海道興農社」の自社農園。約8ha(ヘクタール)のトウモロコシ畑が広がる
安平町早来にある「北海道興農社」の自社農園。約8ha(ヘクタール)のトウモロコシ畑が広がる
ロイシーコーンの管理・栽培を行なう、生産担当の中島伸彦さん
ロイシーコーンの管理・栽培を行なう、生産担当の中島伸彦さん

見た目の美しさ、果物を凌ぐほどの甘み――
希少なトウモロコシ品種「ロイシーコーン」のおいしさ!

「ロイシーコーン」の魅力は大きくいうと2つあります。一つは、ほかの品種と比べても分かりやすい“見た目の美しさ”。純白色の実は、一粒一粒がまるでパールのようにキラキラと輝いています。「普段よく見るトウモロコシの粒の色は黄色で、品種によっては白色のものもありますが、『ロイシーコーン』は混じり気のない純白色をしているのが大きな特徴なんです」と中島さんは話します。

もう一つの魅力は、なんといっても“高い糖度”。「ロイシーコーン」の糖度は17~18度。メロンの平均糖度が16度ですから、果物と同等あるいはそれを超える甘みがある野菜といえます。もぎたてを生で食べると、よりその甘みを感じられます。中島さんがいうには、「十分な甘さに瑞々しさもあるので、野菜でありながらフルーティな印象を感じられると思いますよ」。

実がぎっしりと詰まり、パールのように美しい純白色。もぎたてはより甘さを感じる
実がぎっしりと詰まり、パールのように美しい純白色。もぎたてはより甘さを感じる

「ロイシーコーン」の希少性の高さ

「ロイシーコーン」の栽培には、地形や自然環境など適した広い土地が必要なため、栽培を行なう農家は安平町町早来のほかにはそう多くはありません。そのため市場ではなかなか出会うことができないので、その希少性の高さもまた、新千歳空港などでお土産品として人気を集める理由の一つとなっています。また、安平町のふるさと納税返礼品にも選ばれており、納税者のみなさんに大変好評をいただいている逸品でもあります。

「野菜ソムリエサミット」で4度の金賞受賞

北海道興農社が誇る「ロイシーコーン」は日本野菜ソムリエ協会による、野菜・果物とその加工品の品評会「野菜ソムリエサミット」で2015年~2018年まで4年連続で金賞を受賞しています。野菜ソムリエが認める“本物の味”だということが証明されているのです。新型コロナ感染防止対策により2020年、2021年は同サミットは中止となりましたが、今年は復活。4年ぶり5度目の金賞を目指して「ロイシーコーン」の出品を検討中です。

安平町早来の土地が生んだ、野菜ソムリエが認める本物の味。お土産や贈り物にも喜ばれている
安平町早来の土地が生んだ、野菜ソムリエが認める本物の味。お土産や贈り物にも喜ばれている

美味しい「ロイシーコーン」にするために

北海道興農社が作る「ロイシーコーン」は早来の8ha(ヘクタール)もの広さの自社農園で毎年4月末にタネ蒔(ま)きが始まります。目標収穫量10万本を目指しており、そのために蒔かれるタネは約20万粒。そこから、おいしく育って市場に出るのは約半分とのことから、収穫までにかかる手間や作業の大変さが伺えます。
また、より長い期間収穫・販売ができるようにとタネまきも畑(区画)ごとに時期を少しずつずらしています。そうすることで、一気に収穫せずに新鮮な「ロイシーコーン」を少しでも長い期間、たくさんの人に味わっていただけるようにしている訳です。

畑に入ると、区画ごとに成長度合いや実付きの違いがわかる
畑に入ると、区画ごとに成長度合いや実付きの違いがわかる

寒い時期にタネを蒔き、収穫は発芽から3カ月後

タネまきから発芽に至るまでが、まず第一関門といえます。発芽を促すためには、土の温度を高くすることがポイント! タネまき時期の4月末は、まだ北海道では気温が安定せず寒い日も多い頃です。土の温度を上げるためにはビニールで土を覆い、さらにその上にトンネル掛けをする必要があります。こうして発芽効率を上げていきます。

春の様子。発芽や生育を促すためにビニールで土を覆い、さらにトンネル掛けも
春の様子。発芽や生育を促すためにビニールで土を覆い、さらにトンネル掛けも

収穫は発芽から3カ月後となります。タネまき時期を区画ごとに少しずつずらしているので、8月中旬~10月初旬までが収穫時期。10数名のスタッフで1日3,000~4,000本、多い日には約6,000本もの成熟した「ロイシーコーン」を収穫する日々が続きます。
「昨年(2021年)は初夏から夏にかけて雨量がとても少なかったため、なかなか育たってくれず苦労しました」と中島さん。ですが、今シーズンは雨量も十分! 順調に、真っ白で粒の揃った実が付いてきています。

おいしく美しい純正「ロイシーコーン」に仕上げるために

「ロイシーコーン」は、生産者の少ない希少性の高い品種です。特徴の一つである純白色にするには、ほかの品種や作物の花粉が風で運ばれ、混じり合うことを避けなければなりません。ほかの花粉の影響を受けないよう、別品種の畑との区画間距離を十分とって栽培することで対策を講じています。
また、糖度を上げるためには、作物の大きな栄養分である太陽光をたっぷり浴びることも重要です。雑草が多いとそれだけ栄養を雑草に取られてしまうので、草取りにも余念がありません。

畑の中の通路は草取りも行ない、きれいに保たれている。すべて、実付きがよくおいしいロイシーコーンを作るため
畑の中の通路は草取りも行ない、きれいに保たれている。すべて、実付きがよくおいしいロイシーコーンを作るため

また、土地柄のせいか、アライグマなどの害獣による被害も少なくありません。それだけ自然豊か…ということにもなるのですが、対応策にも気を抜けません。電気柵やアニマルトラップを仕掛けたりして、できるだけ被害を食い止めるよう注意が必要です。また、台風や強風などによるトウモロコシの倒伏防止として、長く伸びた穂先を早めに刈り取ることもしています。

電気柵やトラップの仕掛けで害獣対策。遊び心あるアニマルのビニール人形は、「効果のほどは、わからないけれど(笑)」と中島さん
電気柵やトラップの仕掛けで害獣対策。遊び心あるアニマルのビニール人形は、「効果のほどは、わからないけれど(笑)」と中島さん
成長したトウモロコシは、強い風による倒伏防止に穂先を刈り取っている
成長したトウモロコシは、強い風による倒伏防止に穂先を刈り取っている

一番おいしい「一番果」だけを収穫するこだわり

北海道興農社の「ロイシーコーン」は、一番上に付ける「一番果」の実だけを収穫し販売しています。一番果は二番、三番果に比べて実がぎっしりと詰まっており、糖度も高く、最もおいしい部分とされています。贅沢にも、この一番果だけを商品として販売しているので、皆さんの口に入るのは必ずこの一番果ということになります。二番果、三番果は来年の土壌づくりのために土にすき込んで、肥料として使われます。

1株にいくつかの実を付ける。一番の上の実がぎっしりと詰まった「一番果」だけを収穫
1株にいくつかの実を付ける。一番の上の実がぎっしりと詰まった「一番果」だけを収穫
よく実った一番果。ずっしりと重さも感じ、糖度も高くおいしい
よく実った一番果。ずっしりと重さも感じ、糖度も高くおいしい

おいしい食べ方と保存の方法

「ロイシーコーン」は、もちろん生でも、茹ででもおいしいですが、料理レシピの素材としてもとても重宝する一品です。

例えば、コーンの粒を削ぎ落として「天ぷら」にしてもいいですし、実と牛乳を一緒にミキサーにかければ簡単に「冷製コーンスープ」のでき上がり。これにコンソメを入れて火にかければ、温かいスープとしてもいただけます。
「ロイシーコーン」は夏の味覚ですが、茹でてからコーンの粒を削いで冷凍保存しておくこともできるので、冬でもおいしいメニューを楽しめるのでおすすめです。
ちなみに、ロイシーコーンのおいしい茹で方を中島さんに聞いてみたところ、「沸騰してからではなく、冷たい水の状態から入れる方がコーンの芯から熱が通って傷みにくいですよ。あと、塩を入れる必要もありません。塩を入れなくても十分甘いので!」とのこと。ぜひ参考にしてみてください。

ロイシーコーンを使った北海道興農社の「コーンポタージュスープ」。写真の商品は、北海道興農社オンラインショップから購入できる
ロイシーコーンを使った北海道興農社の「コーンポタージュスープ」。写真の商品は、北海道興農社オンラインショップから購入できる

「ロイシーコーン」の購入方法

「ロイシーコーン」は北海道興農社の通販サイト、新千歳空港内ショップ「HOKKAIDO FRUITS 耕人舎(こうじんしゃ)」、同じく「Green Pockets」、北海道興農社直売所「サックルズファーム」で購入できます。詳しくは、以下の各サイトよりご確認ください。
北海道興農社が自信をもってお届けする絶品トウモロコシ「ロイシーコーン」を、ぜひ一度味わってみましょう!

北海道興農社 直売所サックルズファーム
北海道興農社が自社生産の野菜や花卉のほか、近隣農家からの新鮮な野菜などを豊富に取り揃う直売所。
住所:北海道勇払郡安平町早来富岡210
営業:10:00~16:00(4月~9月まで休まず営業、10月~12月まで火曜定休日)
TEL:店舗 090-6871-3203

直売所サックルズファーム
直売所サックルズファーム

 

北海道興農社の通販サイト(オンラインショップ)
北海道産ワインやオリジナルの乳製品、お菓子のほか、トマトなどの自家栽培野菜を販売している北海道興農社のオンラインショップです。2022年度の「ロイシーコーン」は8月中旬より発送をスタート! 下記からチェックを。

北海道興農社 オンラインショップ
北海道興農社 オンラインショップ

 

【新千歳空港内ショップ】
HOKKAIDO FRUITS 耕人舎(新千歳空港国内線ターミナルビル2F)
北海道産のフルーツ専門店。お土産げ用のフルーツのほか、カットフルーツやフルーツを使ったスイーツやドリンクはテイクアウトも可能。

HOKKAIDO FRUITS 耕人舎
HOKKAIDO FRUITS 耕人舎

 

Green Pockets(新千歳空港国内線ターミナルビル2Fゲート内)
道産食材のサンドイッチや、北海道興農社の自社農場で栽培した旬の野菜を販売。茹でた「ロイシーコーン」も販売しており、「輪切り」と「削ぎ落とし」から選べる。

Green Pockets
Green Pockets

この記事を書いた人

niwacul編集部

niwacul編集部

北海道のガーデニング&カルチャーWEBマガジン「niwacul(ニワカル)」編集部。ていねいな暮らしを楽しむガーデナーによる、北海道の生活情報発信メディアです。

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