part2・育て上手になる!数年分を一覧で記録「栽培カレンダー」作り
藤井 純子
札幌・北区拓北の「ハーブ畑」について、現在の様子をご紹介。 …香りを持つ植物の魅力に惹かれて、育てる、眺める、味わう―、日々の出来事をハーブ研究家のかりのあさのさんがつづります。「風葉香(ふうか)」は、風で葉っぱが揺れ香るハーブのことをイメージして。
かりの あさの
ハーブ研究家、ハーブ講座講師。ハーブのある暮らしの魅力を多方面から発信。
前回<第28回>に引き続き、私がお手伝いをしている札幌市内の北区拓北にある「ハーブ畑」について、現在の様子や育てているハーブの種類、活用法などをご紹介します。
ハーブ畑には、ラベンダー、ベルガモット、オレガノやタイム、ハマナスなどの宿根草のほか、ドッグローズやノイバラ、ヒバ、ブルーアイスなども植えてあり、数年先を見据えてリースやスワッグなどのクラフト花材に利用できる種類も多数あります。
一年草のハーブではカモミールやバジルを数品種と、イタリアンパセリ、シソやカレンデュラ、そのほかクラウドファンディングの返礼品でもあるリース、スワッグの花材としてドライフラワーになる花たちも植栽して、今の時期は日々の収穫に追われています。
雨の予報が出ると、その前に一度にたくさんの収穫を行なうこともあり、その後の乾燥作業にもなかなかの時間を費やします。就労継続支援事業所に通う利用者さんたちが、毎日畑でお手入れや収穫を愛情を込めて行ない、スタッフがそれをサポートしています。
取り組み初年度の今シーズンは、「まずはやってみましょう!」と前に進んできました。意外とよく育ち、これなら販売につなげられるかも…と思うハーブもあれば、なぜか小さいままで育ちの悪いものや雨でカビてしまったものなど、この土地でどう育っていくのか実験しながらの模索が続いています。
まずは、9月に北区の地政記念地域イベントに出店して、畑で収穫したカモミールを使ったお茶やドライフラワーなどの販売を予定しています。
取り組みは始まったばかりですが、就労継続支援事業所に通われる方々がやりがいを持って作業できるハーブ畑として、「自ら育てて収穫し、利用する」というトータルな体験ができるように。また、このハーブ畑を広く皆さんに知っていただき、摘み取り体験などを通じてハーブの魅力を発信していけたらと思っています。
※拓北のハーブ畑の運営は、特定非営利活動法人アルク 就労継続支援B型事業所が行なっています。
ハーブ研究家。(株)ルピシア グルマン顧問。ハーブを取り入れた植栽デザインや料理の提案、また、ハーブ講座の講師として活躍。日本園芸協会ハーブコーディネーター、JAISハーブ学習指導員、JEAJアロマテララピーアドバイザーほか。 自宅の庭で100種類以上のハーブの植栽、野菜栽培を楽しむ。かりのあさのHP「ハーブまるごと生活」では、ハーブ&アロマのトータル情報をお届け。Facebook「かりのハーブcom」やInstagram「かりのハーブ」も。
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