冬じたく&ポタジェで育てる「冬野菜」その2 をお伝え
藤井 純子
今回は、ポタジェがおしゃれに見えるアイデア<野菜編>をご紹介します――。 季節ごとの野菜やハーブ、果樹、お花など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジェのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。
藤井 純子さん
「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとしてセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。野菜ソムリエ、ハーバルセラピスト。
野菜を育てる菜園がガーデンのように美しいと、お手入れの時間が楽しくなりますね! 今回は、「菜園(ポタジェ)」がちょっとした工夫でおしゃれに見えるアイデアをご紹介。それぞれの植物にとって快適な場所選びと合わせて、コンパニオンプランツもご紹介します。
写真は、私が手がけている今シーズンのポタジェの様子です。毎年レイアウトを変えながら、100㎡の敷地に野菜40種類、ハーブ40種類ほどを育てています。
●つるありインゲン(マメ科)
草丈が高くなる“つるありインゲン”は、円錐形に支柱を立て、周りの植物が日陰にならないようにポタジェの北側にレイアウトしています。
1カ月もすると、つるが支柱に絡まりながら上まで伸びます。ちょっとしたモニュメントのようですね。
●夏ダイコン(アブラナ科)×マリーゴールド(キク科)
夏まきダイコンは、秋まきダイコンに比べると病害虫が発生しやすく、栽培が難しいといわれますが、コンパニオンプランツとしてマリーゴールドを組み合わせたところ、きれいな夏ダイコンが育ちました。生育の早い夏ダイコンの品種を選ぶとよいでしょう。
●スイスチャード(ヒユ科)
菜園の中にレンガを2つ重ねてレイズドベッドに。赤、黄色、白のスイスチャードを寄せ植えのように植えるだけで、おしゃれな印象になりますね。
●カボチャ(ウリ科)×エン麦
日当たりのよい場所を好むカボチャは、南側にレイアウト。カボチャやズッキーニ、キュウリなどに発生しやすい「うどんこ病」を予防してくれるエン麦を株元など数カ所に蒔いて育てます。
また、乾燥した茎は、カボチャの実の下に敷いたり、通路の敷き藁(わら)や土づくりなどに有効利用できますよ。
●芽キャベツ(アブラナ科)×リーフレタス(キク科)
アブラナ科の芽キャベツは虫がつきやすい野菜ですが、レタスを近くに植えることで害虫予防が期待できます。
●ビーツ(ヒユ科)
ボルシチでおなじみのビーツは、草丈が低く、周囲に日陰をつくらないので、小さなスペースでも育てることができます。
●アズキ(マメ科)
アズキは、マメ科の中では草丈が60cmほどの野菜です。もともとマメ科はあまり肥料を必要とせず、さらに周囲の植物にも栄養を分け与えてくれます。
よく見ると小さな可愛いサヤができています。黄色い花が美しいですね。
少量多品種を育てる「ポタジェ」はついついアレコレと植えたくなりますが、野菜は日当たりを好むものが多く、最終的な草姿(高さ・幅)を想像しながら配置することで、バランスのとれた美しい印象になります。
今の菜園の様子を見て、気づいた点はメモを残したり、写真を撮っておいたりしながら、来シーズンのプランをいろいろと練ってみてください。おしゃれなポタジェづくりを楽しみましょう!
次回<第29回>は、「おしゃれで機能的なポタジェのデザイン ~ハーブ編」をご紹介したいと思います。
「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。
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