
トロリウス
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北海道のバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理をプロの皆さんが伝授。ここでは、「宿根草・草花」についてお伝えします。
高林 初さん
苫小牧市にある観光庭園「イコロの森」勤務。宿根草のガーデンデザイン、園内の管理などを担当する。
そろそろ秋植え球根がお店に並ぶ季節です。人気の種類は早くに売り切れてしまうこともあるので、お目当ての種類・品種があるようでしたら早めに購入しましょう。
今回は、球根の選び方や植え付けについてお伝えしてきます。
種類によって球根の大きさは異なりますが、同じ種類でも個体によって微妙な差があります。大きくて、しっかりと張りのある球根がよいでしょう。
すぐに植えられない場合は、温度が安定していて乾燥している場所で保管します。ガレージなどではネズミの食害にあわないよう、注意が必要になります。
球根植物は、すでに植えてある宿根草のすぐ近くに植えることも可能です。それぞれの種類の特性(高さや花色、開花の時期など)に合わせて、花壇の好きな場所に植えましょう。
最近では、自然に増えたかのように見せる配置(植栽デザイン)が人気のようです。適当に球根をばらまいてその位置に植え付けてみると、自然な雰囲気に咲いてくれます。
地植えする場合は、堆肥をよく混ぜた土に植えます。植える位置を決めたら、球根の大きさの2~3倍程度の深さに埋め込みます。間隔も同様です。ただし、小球根はあえて密に植えてボリュームを出すこともあります。また、植え付け時には、球根の上下を間違えないように注意しましょう。
●地植えの場合 植え付けの深さ(一般的な例)
また、球根はプランター(植木鉢)に植えて育てることも可能です。植え付けの手順は、次の通りです。
●プランターに植える
1. 鉢底に軽石や炭などを敷き詰める。
2. 植え付けの高さまで培養土を入れる。
3. 球根を配置する。
4. 植えた球根に培養土を被せる。
5. 完成したら、そのまま戸外で管理を行なう。
プランターの球根の植え付けは、球根の下に根が伸びるスペースを確保します。間隔は球根2~3個分を離して植えるのが一般的です。小球根の場合は、やや密に植えてボリュームを出すこともできます。
植え付け後は、雪が降り始めたら積雪の下になるようにし、雪が解け始める頃(3月頃)にプランターを掘り出して、水はけのよい場所に置きます。適宜水やりをしながら管理してください。また、プランターの土が凍ったり溶けたりを繰り返すと球根が腐ってしまうので、注意が必要となります。
英国Writtle College(リトルカレッジ)にてガーデンデザインを学ぶ。現在は、苫小牧市にある「イコロの森」の勤務、ヘッドガーデナー 。設計からメンテナンスまで庭づくりの幅広い経験をもとに、宿根草ガーデンの管理・栽培等を担当。
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