第9回

北海道の花育て【9月】―バラのこと。入れ替え対象となるバラの見極め

北海道のバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理をプロの皆さんが伝授。ここでは、「バラ」についてお伝えします。

教えてくれる人

曽根 浩太さん
岩見沢市にある「いわみざわ公園バラ園」勤務。工藤敏博氏(イコロの森)に師事し、バラ園の管理にあたる。

曽根 浩太さん(いわみざわ公園バラ園)
曽根 浩太さん(いわみざわ公園バラ園)

バラ苗の予約シーズン!
補植・入れ替えるバラの見極めのポイント

来シーズンのバラ苗の予約が各販売店で始まっています。本当に欲しい品種がある場合は、今の時期から予約注文をすると購入できる確率が高まります。
今回は、これからバラ苗を購入するにあたり、今現在の庭で植栽している株が本当に庭の環境や管理と合っているかどうか、補植する際の見極めのポイントをお伝えしたいと思います。

まずポイントの1つめは、細枝しか出せなく弱っている株です。凍害を何度も受けてしまう、虫の被害にあったといった要因で、伸びない、咲かない細い枝しか出すことができなくなることがあります。数年様子見て変わらないようでしたら、こういったバラは入れ替えの対象になります。

 

2つめのポイントは、病気の有無です。無農薬や減農薬で管理している庭では、今シーズンは雨も多く病気が広がっていないでしょうか。病気の中でも「黒点病」は葉を落とし光合成ができなくなってしまい、その後の生育や越冬にも関わってきます。一度葉を落としてもすぐ新しい葉を出しているならよいのですが、今時期でもまだ回復していないようなら、こちらも入れ替えの対象となるでしょう。

ロータリー サンライズ(HT)。太い枝が出なくなっている老化株
ロータリー サンライズ(HT)。太い枝が出なくなっている老化株
ベティ ブープ(FL)。一度葉を落としたがその後すぐに新しい葉(赤い葉)を展開している
ベティ ブープ(FL)。一度葉を落としたがその後すぐに新しい葉(赤い葉)を展開している
ユーロピアーナ(FL)。葉を落とした後、まだ回復していない状態。葉の展開が遅ければ遅いほど光合成量が落ち、生育に影響が出てしまう
ユーロピアーナ(FL)。葉を落とした後、まだ回復していない状態。葉の展開が遅ければ遅いほど光合成量が落ち、生育に影響が出てしまう

地植えしてから3年程度の苗は根がまだあまり動いていなかったり、出荷まで農薬が使用されていた関係で、耐病性が落ちているといったこともあるため、本来よりも貧弱に思えるかもしれません。まだ若い株は少し気長に評価していくことも大切です。

写真手前/ラリッサ バルコニア(FL)。右奥/グレーテル(FL)。耐病性が高く、葉を落とさない品種
写真手前/ラリッサ バルコニア(FL)。右奥/グレーテル(FL)。耐病性が高く、葉を落とさない品種

この記事を書いた人

曽根 浩太

曽根 浩太

酪農学園大学卒業後、地方公務員を経て「いわみざわ公園バラ園」へ勤務。北海道のバラ栽培の専門家・工藤敏博氏(イコロの森)に師事し、バラ園の管理・栽培にあたる。今後の北海道のバラ栽培における専門家の一人。

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