【動画あり】With the Herb~大人の味わい。赤ワイン&シナモンが香るリンゴのコンポート
niwacul編集部
ガーデンの冬じたくや植栽について、公共エリアの維持とともに考えてみしょう。 …香りを持つ植物の魅力に惹かれて、育てる、眺める、味わう―、日々の出来事をハーブ研究家のかりのあさのさんがつづります。「風葉香(ふうか)」は、風で葉っぱが揺れ香るハーブのことをイメージして。
かりの あさの
ハーブ研究家、ハーブ講座講師。ハーブのある暮らしの魅力を多方面から発信。
前回<第31回>に続いて、各地のガーデンの冬支度の様子や、管理・維持についてお伝えしていきます。
ニセコにある「ルピシアグルマン」のビール工場ガーデン。皆さんにはまだお披露目する機会が少ないのですが、来年あたりからは実際にご覧になっていただけるようになるのかな(?)。
スタッフの皆さんと私のハーブ教室の生徒さんたちと一緒に、植栽してから2年目になる秋のガーデンの冬じたくを行ないました。宿根草をカットしたり、可能な限り雑草を引き抜いたり。秋のうちに雑草取りを行なっておくことで、春の忙しい時期の作業の手間が減るはずです。
私が受け持つガーデンにはメインのヘッドガーデナーはいないので、基本的にはスタッフや私、そしてボランティアで参加される方々と共に管理しています。
できる範囲で、できることをする…。これが基本なので、「こうすればもっとよくなる」と分かっていることがあっても、キャパシティを超えることには手をつけません。関わる皆さんの負担が増え、モチベーションが下がってしまうと以後のメンテナンス維持に響くからです。
植物やガーデンに詳しくなくても管理していくことができるように、要所要所で必要なもの・必要なことについては、自ら動いて作業やレクチャーを行なうことで各ガーデンを維持しています。
また、「冬じたく」に関する講習会を9月に行ないました。ガーデンボランティアで長らく活動していた「グリーンエプロンズ」の皆さんのフィールド、真駒内エドウィンダン記念公園内の大型花壇にて、作業を実践しながらの講習会です。
グリーンエプロンズの活動は今春で終了・解散したのですが、宿根草の植栽をメインに公共エリアの管理を提案してきた活動に共感をいただき、「さっぽろ花と緑のネットワーク」事務局が花壇管理の引き継ぎを申し出てくださったのです。現在は、同ネットワークのサポーター「さっぽろタウンガーデナー」の皆さんがメンテナンスを行なってくれています。
もう14年になる宿根草花壇でなので、巨大に育ったホスタやアルケミラ モリスなどの株分け、移植や挿し木などが実習のメインに。
宿根草花壇の魅力と一年草花壇との違い、メリットとデメリットなどをお話してから公園に移動し、実際に作業を行ないました。
個人宅で楽しむガーデニングのほかにも、公共エリアの“緑のまちづくり”があり、各地域で活動するボランティア団体の皆さんが地域の美化緑化に貢献しています。しかし人手不足はここでも深刻な課題に…。「ボランティア」のあり方についても一考が必要な時期にきていると感じます。
この時の講習会や活動の様子は、「さっぽろ花とみどりのネットワーク」HPで見ることができます。詳細はコチラ。
肌寒い日が少しずつ増えてくるこの時期、今シーズンの感謝と来春をイメージしながらの冬じたくは、まだ数カ所のガーデンで続きます。
herbarist・ハーブ研究家。ハーブやアロマの指導員などの資格を有し、30年以上植物と向き合い得た知識・経験をもとに、企業のアンバサダーや商品開発に携わる。また、さまざまな講座開催や公共の場での「みどりのまちづくり」のサポートなど、幅広く「ハーブのある暮らしの魅力」を伝えている。かりの あさのHP「ハーブまるごと生活」では、ハーブ&アロマのトータル情報をお届け。Facebook「かりのハーブcom」やInstagram「かりのハーブ」も。
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