北海道には、素敵な庭づくりを楽しむガーデナーが多数います。お庭の様子や植栽デザイン、演出のアイデアやこだわりなど、多彩なシーンをご紹介していきます。
niwaculアンバサダー 土屋千尋さん ~BBQコンロ&ピザ窯づくりに挑戦
土屋 千尋
北海道には、素敵な庭づくりを楽しむガーデナーが多数います。お庭の様子や植栽デザイン、演出のアイデアやこだわりなど、多彩なシーンをご紹介していきます。
札幌市手稲区/川向邸
「宿根草を中心に好きな花を好きなように、気ままに植えているんです」と話すのは、庭を手がける川向さん。若い頃から花が大好きだったそうで、札幌市内でも山が近くにある傾斜地の住宅地に暮らして約50年になります。35年ほど前に家を建て替えたタイミングで、庭の入り口にレンガを敷いたことから庭づくりがスタートしました。
当時は松やツツジのある和風の庭でしたが、夏に涼し気な雰囲気のアジサイを植え、次は、春から楽しめるパンジーやビオラ、そして山野草……。それから宿根草やバラも増えていき、今の庭が形づくられてきました。
ご主人の転勤で不在にしていた期間もあったそうですが、札幌に戻ってきてから庭づくりを再開し、家の周りを囲むようにレンガの小道を敷いて、より自由に庭の中を行き来できるようになりました。
メインガーデンは、リビングからも眺められるエリア。中央に設置したアーチには、白花のバラ‘アイスバーグ’とピンク色のクレマチスを這わせ、足元には多彩な宿根草を合わせています。ヤグルマソウやアキレア、カラカミンサ、アリストロメリアなど、風に揺れて自然な雰囲気の花を植栽。
お気に入りのコーナーは、自宅の日陰になる場所にテーブルとベンチを置いたテラス風の空間。「ここから眺める庭の風景が大好きなんです」と川向さん。アーチとバラのコーナーが見えるのはもちろん、その手前に優しい色合いの花が咲いて、花に囲まれているような感覚になります。手を伸ばせば届き、清々しいミントの香りがするカラカミンサは触って香りを立たせたり…。カラミンサは小花を付ける可愛らしい姿で、好きな花の一つなのだとか。
庭に面する車庫の壁面に、鳥と羊の壁飾りが並んでいます。これはご主人が庭にレンガを敷いてくれた際にお礼として、酉年の川向さんと羊年のご主人にちなんで購入したもの。庭を演出する雑貨やアイテムにも、いろいろな思い出が詰まっているようです。
「道路沿いの正面のエリアは日当たりがよく、花も一番元気に咲きます」。8月の暑い日、鮮やかなエキナセアや、可憐なシュウメイキクも咲き出していました。外からも見える場所のため、バラや次々と咲く宿根草の花々で華やか。シーズンを通して開花が途切れないように、植栽デザインを楽しんでいます。
北海道のガーデニング&カルチャーWEBマガジン「niwacul(ニワカル)」編集部。ていねいな暮らしを楽しむガーデナーによる、北海道の生活情報発信メディアです。
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