
冬じたくが終わって雪が降るのを待つ庭
かりの あさの
北海道のバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理をプロの皆さんが伝授。ここでは、「バラ」についてお伝えします。
曽根 浩太さん
岩見沢市にある「いわみざわ公園バラ園」勤務。工藤敏博氏(イコロの森)に師事し、バラ園の管理にあたる。
秋バラも終わり、徐々に寒さが厳しくなってきました。今回は冬囲いの第2弾として、支柱立てや掛け物(コモ巻き)についてお伝えしたいと思います。冬囲いは住んでいる地域や気候、育てているバラの品種によってもやり方や使う資材などが変わりますので、ご自宅に合った方法を工夫していただければと思います。
まずは、積雪による枝折れの防御についてです。
前回お伝えした「葉むしり」の作業も終わり、枝だけになったバラを縄で結束し、その後支柱を立てていきます。支柱はバラの場合は基本的には3本で、「根曲竹(根曲がり竹)」なら外側に開くように土に挿し、束ねた際にテンション(張力)がかかるようにします。また、真っすぐな「女竹」や「鋼管竹」などで囲う場合は、三角錐になるようにします。どちらも重要なのは支柱の配置が正三角形になるようにすることです。掛け物をしない場合は、縄を竹に巻きつけて終了になります。
耐寒性に不安がある品種は、支柱を立てた後に掛け物をして保護します。さまざな素材がありますが、防風ネット、PP袋、防水・透湿シートといったような、寒風を防ぎつつ蒸れないような資材を選択したいですね。
また、耐寒性の弱いつるバラの場合は、葉むしりを行なった後、誘引を外して寝かせることができるなら雪の下になり安心です。ただし、地面につけてしまうと、雪解け水に浸かって枝が死んでしまうので、少し上げるようにして寝かてください。
酪農学園大学卒業後、地方公務員を経て「いわみざわ公園バラ園」へ勤務。北海道のバラ栽培の専門家・工藤敏博氏(イコロの森)に師事し、バラ園の管理・栽培にあたる。今後の北海道のバラ栽培における専門家の一人。
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