第33回

生落花生でつくる“なめらかなジーマーミ豆腐”

今回は、生落花生を使ってジーマーミ豆腐づくりをご紹介します――。 季節ごとの野菜やハーブ、果樹、お花など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジェのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。

プロフィール

藤井 純子さん

「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとしてセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。野菜ソムリエ、ハーバルセラピスト。

 

 

秋の深まりが日々増し、北海道では冬の足音が聞こえてくる……そんな季節になりましたね。我が家のポタジェでは、サツマイモやヤーコン、大根やブロッコリー、ビーツなど今シーズン最後の収穫を終え、冬に備えて冬囲いなどの作業が始まりました。

今シーズン最後に収穫したサツマイモやカボチャ、落花生、栗など。秋の味覚が盛りだくさん
今シーズン最後に収穫したサツマイモやカボチャ、落花生、栗など。秋の味覚が盛りだくさん

今年は、長年の夢だったジーマーミ豆腐づくりのために、例年よりも多い30株ほどの落花生を育てました。今回は生落花生を使ったジーマーミ豆腐のレシピなどをご紹介していきます。

今年の札幌は比較的天候に恵まれたこともあり、落花生がなかなかのボリュームに育ってくれた
今年の札幌は比較的天候に恵まれたこともあり、落花生がなかなかのボリュームに育ってくれた

ジーマーミ豆腐は、沖縄の郷土料理。「ジーマーミ」とは沖縄の言葉で「落花生」のこと。生の落花生のしぼり汁にくず粉などを入れて固めた胡麻豆腐のような料理です。もっちりしていながら、とろりとなめらかな食感。ほのかにピーナッツの香りもします。お惣菜としても、デザートとしてもいただけますよ。

ジーマーミ豆腐づくり

なめらかな食感のジーマーミ豆腐
なめらかな食感のジーマーミ豆腐

[材料]
・生の落花生(殻をむいたもの) 150g
・水 600cc
・くず粉 60g
・酒 大さじ1
・砂糖 小さじ1
・塩 小さじ1/2

落花生は殻をむいたものを使用する
落花生は殻をむいたものを使用する

 

[つくり方]

01. 落花生を4時間ほど水につけ、薄皮を取り除いておきます。

皮を取り除くことで真っ白なジーマーミ豆腐になる
皮を取り除くことで真っ白なジーマーミ豆腐になる

 

02. 容器に皮をむいた落花生と水300ccを入れ、ブレンダーやミキサーなどで粉砕します。

今回はハンドブレンダーを使用
今回はハンドブレンダーを使用
真っ白できれい
真っ白できれい

 

03. ガーゼなどに 02を入れ、しぼります。 

 

【Check!】 残ったしぼりかすも捨てずに残しておくとよいです。おからのように利用できます。

ガーゼなどに入れて、しぼって濾(こ)す
ガーゼなどに入れて、しぼって濾(こ)す

 

04. 鍋に水300ccとくず粉を入れて溶かし、落花生のしぼり汁を加え、火にかけます。とろみがつくまで30分ほど弱火で練り上げます。

くず粉を溶かしてから落花生のしぼり汁を加えること
くず粉を溶かしてから落花生のしぼり汁を加えること
冷えると固くなるので、少し緩い程度で火からおろす
冷えると固くなるので、少し緩い程度で火からおろす

 

05. 容器に移し、粗熱がとれてから冷蔵庫で冷やして固めます。固まったらジーマーミ豆腐のできあがり!  2~3日で食べきるようにしましょう。

冷蔵庫で冷やして固める。2~3日で食べきるように!
冷蔵庫で冷やして固める。2~3日で食べきるように!

ジーマーミ豆腐は、醤油や砂糖醤油をかけていただきます。とろりとした食感、ピーナッツの香りがほのかに口に広がります。自分で調理すればよりおいしく感じますし、安心・安全ですね。

 

今回ご紹介したジーマーミ豆腐以外にも、落花生には実にさまざまな料理方法があります。少しご紹介しますね。

●塩ゆで落花生
採れたての落花生は鮮度が落ちやすいので、収穫後は早めに茹でるのがおすすめです。

土をきれいに洗い流し、水に対して3~4%の塩を入れて茹でる
土をきれいに洗い流し、水に対して3~4%の塩を入れて茹でる

 

●ピーナッツ
落花生を乾燥させてフライパンなどで炒(い)ると、普段食べている落花生(ピーナッツ)になります。

北海道では節分に落花生をまく家庭が多く、我が家も落花生で豆まきしている
北海道では節分に落花生をまく家庭が多く、我が家も落花生で豆まきしている

 

●ピーナッツバター
ローストしたピーナッツをミキサーなどでペースト状にすると、ピーナッツバターに。お好みで少し砂糖を入れて、甘みを足してもOKです。

 

●ピーナッツ味噌
ローストピーナッツに味噌や砂糖などを絡めたピーナッツ味噌。

子供の頃に食べた、懐かしい味がする
子供の頃に食べた、懐かしい味がする

 

●ピーナッツクッキー
ローストピーナッツをクッキングカッターなどでパウダー状にして、クッキーを焼くときに混ぜて使います。サクサク、ほろほろのおいしいクッキーに仕上がります。

サクサク、ほろほろの食感も楽しいクッキーに
サクサク、ほろほろの食感も楽しいクッキーに

 

落花生は、マメ科の一年草。「落花生」の名前の由来は、受粉した花が地面に落ち、花のつる(子房枝)が伸びて土の中でサヤができる(生まれる)ことから名づけられたそう。そんな様子を観察しながら育てるのも楽しいですね。

小さな黄色の花が咲く。花が落ちて土に潜るなんて神秘的
小さな黄色の花が咲く。花が落ちて土に潜るなんて神秘的

私はタネから落花生を育てました。北海道では5月はじめにビニールポットに播種(タネまき)して、室内で育苗します。気温が暖かくなった6月はじめに定植し、ときどき土寄せをしながら栽培します。10月末、地上部が枯れた頃に収穫。
野菜づくりは時間も手間もかかりますが、心を込めて丁寧に育み、「育ってくれてありがとう」という気持ちを込めて味わう。そんな瞬間は心まで温かくなりますね。

 

次回は、乾燥するこれからの季節におすすめ、カレンデュラで作る軟膏(ミツロウクリーム)をご紹介したいと思います。

この記事を書いた人

藤井 純子

藤井 純子

「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。

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