ポタジェのつくり方.3 ~菜園デザインの基本!植栽・レイアウトなど
藤井 純子
今回は、冬じたくを済ませたあとの雪を待つ庭の様子をお伝え。 …香りを持つ植物の魅力に惹かれて、育てる、眺める、味わう―、日々の出来事をハーブ研究家のかりのあさのさんがつづります。「風葉香(ふうか)」は、風で葉っぱが揺れ香るハーブのことをイメージして。
かりの あさの
ハーブ研究家、ハーブ講座講師。ハーブのある暮らしの魅力を多方面から発信。
朝起きたらウッドデッキが白くなっている、そんな季節がやってきました。冬への支度を済ませたあとは、雪が積もって植物たちのお布団になってくれるのを待つばかり。11月下旬、そんな庭の様子を眺めてみると…、春一番に咲いてくれるビオラを数株とアリウム‘丹頂(たんちょう)’の球根を11月初旬に植えたのですが、暖かい日が遅くまで続いたせいか、アリウムが30cm以上も葉を伸ばしていました。
球根が早く発芽することが近年は多々あり、雪が降るギリギリまで天候による心配が増えるのは悩ましいところです。宿根草のハーブたちも、カットしたあとに成長が進んでしまったものも多くあります。
玄関先の階段の足元で育つアルケミラ モリスも地際までカットしたのですが、小さかった葉がそのあと大きく成長してきてしまいました。
庭の花でアレンジメントを作る際には、この花は必須アイテムです。我が家で育つアルケミラ モリスのほとんどがこぼれダネからの成長で、花シーズン中には庭のよいポイントになってくれています。6月中旬から1カ月程度、レモンイエローの小花を楽しめるこのハーブは、きっとほとんどの方のお庭にあるのではないでしょうか。
ノラニンジンとも呼ばれるワイルドキャロットは、レースフラワーのような花姿からは想像できない強健種です。葉も繊細な形状をしており、きれいなワインレッドや紫色に紅葉してくれるので、刈り込んだあとも楽しむことができました。
今秋は数年ぶりに、地植えのエリアにもチューリップやアリウムをあちらこちらに植えました。また、鉢植えも作りました。3種類のチューリップと庭で増えたムスカリを株分けして合わせた鉢植えです。我が家では地植えはネズミの被害を受ける確率が高いのですが、鉢植えは毎年大丈夫。「どちらも春にしっかり芽吹きますように」と願っているところです。
植えた覚えのないワスレナグサ(忘れな草)も発芽していました。春先に咲く青花のブルンネラのエリアに一緒に植えたら忘れな草、青色と水色のコラボが楽しめそうなので、「春一番に植え替えしよう!」と今から計画しています。
腐葉土と土を混ぜて寝かせている場所(コンポストヤード)の横に、巨大に育つカラシナがあります。こちらもこぼれダネがその栄養を独り占めして、サニーレタスより大きな葉で成長していました。
我が家では、カラシナはよく食卓にも上がる重宝するハーブの一つです。タネを集めてほんの少しですがマスタードを作り、ハニーマスタードチキンにして味わったりしています。自家製マスタードは格別な風味です。
フェンネルは、青い実や花後すぐに茎からカットして使用しているのですが、取り残しがたくさんのタネを付けたので、株の周りにパラパラと撒(ま)いてあげました。株元にはもう元気な新芽が育ってきていて、ハーブの生命力には驚きますね。
かなり地際で刈り込んだミントも、ランナーの節からたくさん新芽を出していました。イベントで「モヒートづくりを行なう」という知人がいたので、11月下旬の庭のミントを数種類使ってもらいました。無農薬で安心、そして何よりも香りが濃いので、きっと、おいしいモヒートになったはず…(笑)。
今年の春にリフォームしたプライベートのウッドデッキは、フェンスを外したおかげで今までとは違う広々とした景色を楽しませてくれました。ブランコやテーブルセット、室内から出入りするための階段を撤去して、冬の間の除雪対策もバッチリです。
12月に入ると、ついに積雪になるほどの雪となりました。我が家の庭も真っ白に。昨年のようなドカ雪にならず、ほどよく植物たちの休眠のサポートをしてくれる雪でありますように…。
ハーブ研究家。(株)ルピシア グルマン顧問。ハーブを取り入れた植栽デザインや料理の提案、また、ハーブ講座の講師として活躍。日本園芸協会ハーブコーディネーター、JAISハーブ学習指導員、JEAJアロマテララピーアドバイザーほか。 自宅の庭で100種類以上のハーブの植栽、野菜栽培を楽しむ。かりのあさのHP「ハーブまるごと生活」では、ハーブ&アロマのトータル情報をお届け。Facebook「かりのハーブcom」やInstagram「かりのハーブ」も。
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