ポタジェ おしゃれで可愛い!小さな「ハーブの寄せ植え」づくり
藤井 純子
今回は、おもてなしにもピッタリな「ローズマリーが香る ジャガイモのフライドポテト風」をご紹介。 ~季節ごとの野菜やハーブ、果樹、お花など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジェのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。
藤井 純子さん
「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとしてセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。野菜ソムリエ、ハーバルセラピスト。
今年も残すところ、あとわずかですね。今回は、おもてなしにもピッタリな「ローズマリーが香る ジャガイモのフライドポテト風」をご紹介します。
片栗粉をまぶすことで、フライドポテトのようにカリッとした食感に仕上がります。少量のオリーブオイルで焼くので油っぽくならず、手軽につくれます! フライドポテトなら、“小さなジャガイモ”も活用できるので、ぜひ試してみてください。
また後半では、“大きなジャガイモ”を育てるコツもお伝えしたいと思います。
豚汁やポテトサラダ、肉じゃがなど、さまざまな料理に活躍してくれるジャガイモは、家庭菜園でも人気の野菜ですね。大きなジャガイモが採れると思わず嬉しくなりますが、小さなジャガイモをどうしたらよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
皮をむくのも手間がかかり、小さくなってしまう…。捨てるのも可哀そう…。そこでおすすめなのが、茹でてから皮をむく方法です。皮がついたまま茹でるとおいしさを閉じ込めてくれます。多めに茹でて、コロッケやいも餅、グラタンなどの料理にもアレンジできますよ。
[材料]
・ジャガイモ 300~500g
・片栗粉 大さじ2~3
・塩 少々
・オリーブオイル 大さじ3
・ニンニク 1片
・ローズマリー 適宜(少量あればOK)
[つくり方]
1. きれいに洗ったジャガイモを鍋に入れ、ひたひたに水を入れます。フタをして、抵抗なくスッと竹串が通るまで弱火でゆっくりと茹でます。
2. 茹であがったら、ザルに上げて湯を切ります。冷えると皮がむきにくくなるので、熱いうちに皮をむきます。手が熱いときは、軍手をするのがおすすめ。
驚くほど簡単に皮がむけます。量が多いときは地道な作業に感じますが、椅子に腰かけて焦らずのんびりと、癒しの時間に早変わりです。
3. ビニール袋に皮をむいたジャガイモを入れ、片栗粉をまぶします。ビニール袋を利用すると、少量の片栗粉でもまんべんなくつけられます。
4. フライパンにオリーブオイルとスライスしたニンニクを入れ、弱火で加熱します。ニンニクの香りがしてきたら、ジャガイモを入れます。
5. ジャガイモにオリーブオイルが絡んだらローズマリーを入れ、表面がカリッとするまで転がしながら加熱します。最後に塩を振りかけて、できあがり!
大きなジャガイモを使用するときは、皮がついたまま鍋で蒸すと水っぽくならず、甘さが引き出されます。小さなジャガイモは大きなものに比べてかたい場合が多く、水からゆっくり茹でるとやわらかなり、風味よく仕上がります。
アンデス山脈が原産で、冷涼で水はけのよい環境を好むジャガイモは、トマトやピーマンと同じナス科の野菜です。ビタミンCが多く、加熱しても失われにくいのが特徴です。デンプンを多く含むジャガイモは、ゆっくり加熱することで甘さが引き出されます。
●大きなジャガイモを育てるコツ
ジャガイモの芽が20cmほど伸びたら、太い茎を3本くらい残して、細いものを芽かき(間引き)します。種芋(たねいも)が動かないように地面を押さえ、抜き取るかハサミで切ります。収穫できる個数は少なくなりますが、大きなジャガイモに育ってくれて収穫が楽しくなりますね。その後は、根元がぐらつかないよう土寄せをしましょう。
ジャガイモの植え付けは、北海道ではGW(ゴールデンウイーク)頃に種芋を植え、地上部が枯れたら収穫を行ないます。
次回は、寒い季節に嬉しい、体の中から温まる「ビーツやカボチャなどを使ったポタージュスープ」をご紹介します。
「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。
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