第37回

優しい味わいのポタージュ ~ビーツ、豆苗、カボチャの3種

今回は、自然な甘さや素材の旨みを感じる、ビーツ、豆苗、カボチャの3種のポタージュをご紹介。 ~季節ごとの野菜やハーブ、果樹、お花など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジェのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。

 

プロフィール

藤井 純子さん

「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとしてセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。野菜ソムリエ、ハーバルセラピスト。

 

 

自然な甘さや素材の旨みが感じられるポタージュ。体も心もほっと温まりますね。
ポタージュは手間がかかるイメージがあるかもしれませんが、材料も少なく、つくり方も簡単! 今回は栄養が豊富な3種類、ビーツ、豆苗、カボチャのポタージュをご紹介します。素材の味を引き出しつつ、なめらかな食感に仕上げるポイントもお伝えします。冷凍もできるので、多めにつくって保存しておくと、胃が疲れたときや食欲がないときにも重宝します。

potage soup.01
栄養豊富なビーツの赤いポタージュ

ビーツのきれいな色。おもてなしにもピッタリなポタージュ
ビーツのきれいな色。おもてなしにもピッタリなポタージュ

ロシア料理のボルシチに欠かせない食材として知られるビーツは、地中海沿岸が原産の根菜。「飲む血液」といわれるほど栄養が豊富で、鉄分や葉酸、食物繊維、オリゴ糖が豊富に含まれています。ビーツは赤カブのような見た目をしていますが、ホウレンソウやスイスチャードと同じヒユ科で、砂糖の原料になる砂糖大根(テン菜)の仲間です。

ビーツは収穫後に葉を切り落としておけば、長期保存が可能
ビーツは収穫後に葉を切り落としておけば、長期保存が可能

[材料]2人分
・ビーツ 小1個
・タマネギ 1/4個
・ジャガイモ 小1個
・オリーブオイル 少々
・水 150~200ml
・豆乳 150~200ml
・コンソメ、塩、コショウ 少々

[つくり方]

1. ビーツは、あらかじめ皮が付いたまま20分ほど茹でるか蒸して、皮をむいておきます。タマネギとジャガイモ、ビーツを1cm角のさいの目切りにします。ビーツは、まな板に色がつきやすいので、すぐに洗い流しましょう。

ビーツを切るときは、まな板の上にシートを敷くのがおすすめ
ビーツを切るときは、まな板の上にシートを敷くのがおすすめ

 

2. 鍋にサラダ油をひいて熱し、タマネギとジャガイモの表面が透き通るまでゆっくりと炒めます。

タマネギとジャガイモを弱火でゆっくりと炒める
タマネギとジャガイモを弱火でゆっくりと炒める

 

3. ビーツも加えて5分ほど炒めます。

 

【ポイント】 具材をよく炒めることで、素材の旨みと甘さが引き出されます。

 ビーツも加えてじっくり、ゆっくり炒める
ビーツも加えてじっくり、ゆっくり炒める

 

4. 水を加えて鍋にフタをして煮ます。煮立ったら弱火にし、具材がやわらかくなるまで20分ほど煮ます。その後、フタをしたまま粗熱が取れるまでおきます。

 

【ポイント】 素材がやわらかくなるまで煮ることで、なめらかな食感に仕上がります。

ビーツの色でジャガイモが赤くなって、まるでブルーベリージャムのよう
ビーツの色でジャガイモが赤くなって、まるでブルーベリージャムのよう

 

5. 粗熱が取れたら、ブレンダーかミキサーでペースト状にします。

 

【ポイント】 ブレンダーを使うと、洗い物が少なく手軽につくれます。

汁が周囲に飛び散ることがあるので注意を!
汁が周囲に飛び散ることがあるので注意を!

 

6. なめらかなペースト状になったら、豆乳を加えて弱火で温めます。

なめらかなペースト状になり、ビーツの色がきれい
なめらかなペースト状になり、ビーツの色がきれい

 

7. 最期にコンソメ、塩・コショウを加え調味し、温めて完成!

色鮮やかなポタージュの完成
色鮮やかなポタージュの完成
彩りのハーブも添えて。おいしくいただく
彩りのハーブも添えて。おいしくいただく

potage soup.02
味わいも色も優しい豆苗ポタージュ

豆苗は、エンドウ豆の新芽(スプラウト)で、豆と葉物野菜の栄養を併せ持った緑黄色野菜です。一度収穫した後も、残った根元を水に浸しておくと再度収穫できる面白さとお得感があり人気ですね。

菜園で採れたサヤエンドウやスナックエンドウのタネを利用して栽培することもできる
菜園で採れたサヤエンドウやスナックエンドウのタネを利用して栽培することもできる

[材料]2人分 

・豆苗 50g
・タマネギ 1/4個
・ジャガイモ 小1個
・水 150~20ml

・豆乳 150~200ml

・オリーブオイル 少々
・コンソメ、塩、コショウ 少々

[つくり方]

ビーツのポタージュと工程は同じです。タマネギとジャガイモをゆっくり炒め、豆苗を加えて2分ほど炒めます。豆苗を加えたら短時間で炒めると色がきれいに仕上がります。

見た目の色合いも優しい豆苗ポタージュ
見た目の色合いも優しい豆苗ポタージュ

potage soup.03
甘さとコク! カボチャ色のポタージュ

「冬至にカボチャを食べると風邪をひかない」といわれるほど、ビタミン類や食物繊維などの栄養が豊富に含まれるカボチャ。我が家のポタジェ(菜園)ではミニカボチャを立体栽培しているほかに、お気に入りの品種を栽培して、ポタージュやカボチャプリン、サラダ、煮もの、天ぷらなどにして味わっています。

タキイ種苗の「ロロン」。ラグビーボールのような形で、甘さとコクのある品種
タキイ種苗の「ロロン」。ラグビーボールのような形で、甘さとコクのある品種

[材料]2人分
・カボチャ 150g(ワタと皮を取り除いたもの)
・タマネギ 1/4個
・オリーブオイル 少々
・水 150~200ml

・豆乳 150~200ml
・コンソメ、塩、コショウ 少々

[つくり方]
オリーブオイルでタマネギとカボチャを炒め、水を加えてやわらかくなるまで煮ます。工程はビーツのポタージュと同様です。

カボチャに含まれるカロテンは、皮膚や粘膜などを守る作用があるといわれている
カボチャに含まれるカロテンは、皮膚や粘膜などを守る作用があるといわれている

 

素材の味わいを存分に感じることができるポタージュ。滑らかに仕上げるコツは、野菜をゆっくりと炒めたら、やわらかくなるまで煮ること。ニンジンやカブ、ゴボウなど、そのままではとろみがつきにくい食材をポタージュにするときは、小麦粉の代わりにジャガイモを加えると自然なとろみがつきます。ぜひ、ポタジェ(菜園)で収穫した野菜を使って、ポタージュづくりを楽しんでみてください。

 

次回は、春からの栽培に向けた準備として、「菜園メモ」の作り方をご紹介したいと思います。

この記事を書いた人

藤井 純子

藤井 純子

「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。

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