札幌・百合が原公園「百合が原緑のセンター」で ひと足早い春の装いを!

外はまだ雪で真っ白な北海道の2月。それとは対照的に札幌市北区にある百合が原公園「百合が原緑のセンター」の温室では、ひと足早く春の花々が見ごろを迎えています。花の開花や見ごろに合わせ、華やかな展示会も続々と開催!

次々に開花を迎えて彩り豊か!
アザレアやツバキ、ミモザで春気分を満喫

雪景色が広がる北海道で、色鮮やかな花々があふれる空間。まもなく訪れる春の気配をひと足早く楽しもう! 写真はヤブツバキ系‘紫式部’、背景には黄色い花を付けるミモザの木
雪景色が広がる北海道で、色鮮やかな花々があふれる空間。まもなく訪れる春の気配をひと足早く楽しもう! 写真はヤブツバキ系‘紫式部’、背景には黄色い花を付けるミモザの木

25.4ha(ヘクタール)の広大な敷地に、約6,400種類もの植物が育てられている「百合が原公園」。園内では季節を通して、エリアごとにさまざまな花風景を目にすることができます。

 

屋外花壇に春を呼び込むのは、色とりどりのチューリップとムスカリの競演が楽しめる「ムスカリの道」。初夏にバラやライラックが園内各所で次々に開花を始めると、公園の名称にもなっているユリの季節が到来します。ユリは約100種類2万株が、6月中旬から2カ月に渡って堪能できます。また、色・形ともに種類が豊富なダリアは、百合が原公園の秋の名風景。4カ国の庭を模した「世界の庭園」や、園内を周遊する「リリートレイン」も大人気のスポットです。冬期間でも天候に左右されない温室では、色鮮やかなアザレアやツバキなど春の気配漂う展示会や、大温室のシンボルツリーの「ミモザ」には鮮明な黄色い花が咲きこぼれ、訪れる皆さんにひと足早い春を届けます。

 

いよいよ見ごろ!
百合が原公園に春を呼び込む鮮やかな黄色い花「ミモザ」

見ごろ時期:2月中旬~3月上旬

白い粉がかったような銀色の葉「ギンヨウアカシア」や花の色から英名“Golden mimosa(ゴールデンミモザ)”として親しまれている「ミモザ」。特に、百合が原公園に春を呼び込んでくれる緑のセンターのシンボルツリーである「ミモザ」は、ふわりとやわらかな印象の黄色い花と葉色のコントラストが大変美しく、見る方々を魅了します。

 

ヨーロッパでは、日本の桜のように春を告げる花として親しまれるミモザ
ヨーロッパでは、日本の桜のように春を告げる花として親しまれるミモザ
ポンポンみたいなふわふわとした黄色い花で、ブドウのようにびっしりとたわわに垂れ下がって咲く
ポンポンみたいなふわふわとした黄色い花で、ブドウのようにびっしりとたわわに垂れ下がって咲く

色とりどりの“春の花”の展示会が開催!

ドレスのフリルのような華やかな花姿
「アザレア展~道内最大級のコレクション~」

開催期間2023年2月7日(火)~2月26日(日)

ピンクやパープル、真紅や純白など、鮮やかな花色と上品なドレスのようなフリルが魅力のアザレア。130種類以上200鉢の花が会場にあふれ、道内でも最大級のコレクションが楽しめます。

20年以上育て大株に仕立てられたボリュームのある作品や、現在は流通していないアザレアも展示
20年以上育て大株に仕立てられたボリュームのある作品や、現在は流通していないアザレアも展示
大鉢のアザレア‘シンデレラ’。淡く優しいピンク色の花が魅力的
大鉢のアザレア‘シンデレラ’。淡く優しいピンク色の花が魅力的
新潟で作出されたアザレア‘越の淡雪’や‘スノーシャイン’なども
新潟で作出されたアザレア‘越の淡雪’や‘スノーシャイン’なども

250種類300株以上が一堂に会する
「ツバキ展~古典園芸、道内最大級のコレクション~」

開催期間:2023年2月21日(火)~3月19日(日)

日本を代表する花木「ツバキ」。古くは万葉の時代から、歌や茶花として日本人が好んで使ってきました。その美しい花の姿は海外でも注目を浴び、多くの園芸種が作り出されてきました。展示会ではなじみのあるヤブツバキ系、ユキツバキ系、ワビスケ系のほか、海外で作出された洋種ツバキや原種のツバキなどが会場を飾ります。

ツバキ‘玉の浦’は、紅色の花びらに白い覆輪が美しい五島の名花
ツバキ‘玉の浦’は、紅色の花びらに白い覆輪が美しい五島の名花
大輪で華やかな花色が印象的な洋種ツバキや原種のツバキなども展示。写真はヤブツバキ系‘シェイラ’
大輪で華やかな花色が印象的な洋種ツバキや原種のツバキなども展示。写真はヤブツバキ系‘シェイラ’

ラン愛好家が丹精込めて育てた作品
「春の洋ラン展~豪華絢爛!愛好家によるランの展示~」

開催期間:2023年2月28日(火)~3月5日(日) ※最終日は15時まで

種類が豊富で世界で2万種を超える洋ラン。その華麗な色合いと花姿は多くの人を魅了し、近年では贈答品としても大変人気の高い植物です。展示会ではランの愛好家団体「北海道蘭友会」の会員の皆さんが手がけた「鉢花の女王」という名にふさわしい珠玉の作品が一堂に会します。

期間中は特設の販売コーナーに加え、同会員による「洋ランの育て方講習会」も3月4日(土)に開催!

カトレアやファレノプシス、パフィオペディルムやシンビジウムなど、丹精込めて育てたさまざまな種類の洋ランが並ぶ
カトレアやファレノプシス、パフィオペディルムやシンビジウムなど、丹精込めて育てたさまざまな種類の洋ランが並ぶ
コーレリア ミゾグチ‘プリンセス キコ’。昨年のグランプリ作品
コーレリア ミゾグチ‘プリンセス キコ’。昨年のグランプリ作品

宝石箱のような新しいフラワーアート
「レカンフラワー展~立体的なフラワーアート~」 

開催期間:2023年3月7日(火)~3月12日(日) ※最終日は15時まで

「レカンフラワー」のレカン(L'ecrin)とは、フランス語で「宝石箱」を意味し、花や葉を自然の色と形のまま立体乾燥させ、フレーム内で多彩なアレンジが楽しめるフラワーアートです。特殊技術により花や葉の退色を食い止め、最も美しく咲き誇る花の一瞬を閉じ込めた宝石箱のような作品の数々が並びます。押し花とも、ドライフラワーとも、プリザーブドフラワーとも違う、「レカンフラワー」の世界観を楽しんでください。

3月12日(日)には講習会も開催! レカンフラワーの作品作りに挑戦してみませんか?

四季折々で生きいきと輝く草花の一瞬を丁寧に閉じ込めた、たけだりょう先生の作品(今年度の講習会作品の一つ)
四季折々で生きいきと輝く草花の一瞬を丁寧に閉じ込めた、たけだりょう先生の作品(今年度の講習会作品の一つ)
フラワードレスの作品
フラワードレスの作品

百合が原公園スタッフのおすすめ!

百合が原公園 管理事務所
伊藤 早織さん
百合が原公園 管理事務所
伊藤 早織さん

「生きいきと咲き誇る、百合が原公園の植物たちの美しい一瞬を切り取ったポストカードや、ゆり根が入った白い餡(あん)の「ゆり根どら焼き」はお土産だけでなくプレゼントとしても大変好評の一品です。ぜひ、お家でも楽しんでください!」

雪深いこの時期はアザレアやツバキ、ミモザのような明るく華やかな植物たちのポストカードが人気
雪深いこの時期はアザレアやツバキ、ミモザのような明るく華やかな植物たちのポストカードが人気
ミモザの栞(しおり)は、この時期だからこそ購入できる期間限定商品! 
ミモザの栞(しおり)は、この時期だからこそ購入できる期間限定商品! 
「ゆり根どら焼き」はお土産に人気。白い餡にはゆり根が練り込まれている
「ゆり根どら焼き」はお土産に人気。白い餡にはゆり根が練り込まれている

【Information】
ガーデンショップで植物を楽しむ生活を!

百合が原公園のガーデンショップでは、なかなか手に入らない花苗や可愛らしい雑貨などが購入できます。昨年は北海道で唯一、「ブリコラージュフラワー」の講習会も開催。「ブリコラージュ」とは、フランス語で「好きなものを寄せ集めて新しいものを作る」という意味で、根鉢をほぐし、根付きの状態の植物と植物を花束のように合わせて植えこむ技法です。
ガーデンショップでは、「植物のある生活」や「花々を使った豊かなライフスタイル」などさまざまな提案をしています。

展示会に合わせてアザレアやツバキの花苗販売のほか、パンジーやビオラ、プリムラなどの花色が店内にあふれる
展示会に合わせてアザレアやツバキの花苗販売のほか、パンジーやビオラ、プリムラなどの花色が店内にあふれる
リース作りやブリコラージュフラワーなど、季節に応じた植物たちの講習会も開催
リース作りやブリコラージュフラワーなど、季節に応じた植物たちの講習会も開催

百合が原公園 施設の詳細

札幌「百合が原公園」

住所:札幌市北区百合が原公園210
TEL: 011-772-4722(百合が原公園管理事務所/庭園・リリートレイン)
駐車場:あり(276台・無料) ※冬期間中はP2駐車場のみ開放(138台・無料)
※公園は通年24時間開放・無料
URL:https://yuri-park.jp/

【園内施設】
・温室(百合が原緑のセンター) TEL:011-772-3511
営業:通年、8:45~17:15 ※月曜休み(月曜祝日の場合翌平日)
料金:温室/高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上、障がいのある方は証明書等提示で無料
URL:https://yuri-park.jp/guide/facility/greencenter/

 

・ガーデンショップ TEL:080-1978-0536
営業:通年、9:30~17:00 ※月曜休み(月曜祝日の場合翌平日)
URL:https://yuri-park.jp/guide/facility/gardenshop/

 

・レストラン百合が原 TEL:011-774-3522
営業:4月中旬~10月末まで、イートイン10:00~15:00(LO14:30)・テイクアウトコーナー10:00~16:00、期間中無休
URL:https://yuri-park.jp/guide/facility/restaurant/

 

・世界の庭園 
営業:4月下旬~11月上旬まで、8:45~17:15(入場は16:45まで)、期間中無休
料金:高校生以上130円 ※中学生以下、65歳以上、障がいのある方は証明書等提示で無料
URL:https://yuri-park.jp/guide/facility/teien/

 

・リリートレイン

営業:4月下旬~10月末まで、10:00始発・15:30または15:40最終 ※4月~9月無休(10月は平日運休)
料金:小学生以上(1回)350円 ※未就学児、障がいのある方は証明書等提示で無料

URL:https://yuri-park.jp/guide/facility/lilytrain/

 

この記事を書いた人

niwacul編集部

niwacul編集部

北海道のガーデニング&カルチャーWEBマガジン「niwacul(ニワカル)」編集部。ていねいな暮らしを楽しむガーデナーによる、北海道の生活情報発信メディアです。

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