Flower&Garden Shop ~札幌・円山エリアの切り花専門「Jaz Flower Shop」
niwacul編集部
お庭は自分の好みを反映しやすい場所。今回は、我が家の庭で咲く私が好きな花について、ピックアップして庭の様子とともにお伝えします。 …香りを持つ植物の魅力に惹かれて、育てる、眺める、味わう―、日々の出来事をハーブ研究家のかりのあさのさんがつづります。「風葉香(ふうか)」は、風で葉っぱが揺れ香るハーブのことをイメージして。
かりの あさの
ハーブ研究家、ハーブ講座講師。ハーブのある暮らしの魅力を多方面から発信。
3月に入ると雪の季節が終わりに向かっていることを、少しずつ早まる日の出時間や日差しの温かさから感じられるようになります。冬の間、雪のお布団の下で休眠していた植物たちも、春が近づいて来ていることに気づいて準備を始めているかもしれませんね。
数カ月に渡り真っ白な庭を眺めていると、やはり緑が恋しくなります。撮り溜めた庭の植物の写真を見返すことが増え、まずは名前を思い出すところから(笑)。「カタカナ名が多い植物なんだけど」とか、「4文字で最初にサがついたはず…」など、鈍った記憶の引き出しを開けて「そうそう!」など思い出して、春からの庭仕事に備えています。
自分の好きな植物の写真は、目にとまりやすいですね! そんな植物たちをここでちょっと挙げてみましょう。
我が家のせり出した枕木デッキの下には、這い性のツルニチニチソウでびっちりと覆われます。薄紫色の花は、春先のまだ花が少ない時期にとても重宝しています。手入れの手間はほとんどなく、旺盛に成長したら刈り込む程度です。
植えた覚えのない白花のポピーが庭で咲いていたので不思議だったのですが、庭にあるアプリコット色のポピーのタネが溢れて原種返りし、白色になったようです。透き通るような白に見惚れてしまいます。
庭の樹木の足元に植えたハニーサックルなどは、そのまま木に絡みつけて元気よく成長しています。林の中で自然に育っていくような雰囲気が私は好きなので、このエリアはとても落ち着きます。ハニーサックルの花は夕方から強く香り、窓を開けておくと室内によい香りが漂ってきます。
庭のあちらこちらで育つクレマチスはほとんどが四季咲きなので、シーズンを通していつでも何かが咲いています。紫色の‛ミケリティ’は、花付きよく成長してくれて重宝しています。白花のクレマチスはラベルなしで購入したため正式な名前はわからないのですが、和の雰囲気がありお気に入り。ツルマサキのそばに植えたので、ツルマサキの花のようにも見えますね。
我が家の庭では、バラはイングリッシュローズの比率が高いです。中でも‛クラウンプリンセス マルガリータ'は、大のお気に入り。その花を摘んで蒸留し、ローズウォーターを作るのが楽しみの一つとなっています。
毎年違った装いを楽しめるので一年草も多く利用しています。昨年、監修先の店舗の出入り口の花壇にフロックス、チョコレートコスモス、ジニアなどを組み合わせたエリアを設けました。中間色のフロックスの花色にチョコレートコスモスで引き締め、甘すぎない雰囲気に。…咲く花の色合いで、そのときの自分の好みもよくわかりますね。
庭は施主の好みが反映される場所。同じ花でもほかの花との組み合わせや、植える場所によって印象が変わるので、洋服選びに似ていると感じます。
ホップは、北海道ならではの植物の一つ。1シーズンで6mを越える勢いで成長します。実を付けたあとは葉が枯れ込んで見苦しくなるので、実がよい時期につると一緒にカットして収穫してしまいます。リース作りに利用したりしますが、まさにビールの香りが漂いますよ(笑)。
食べるために育てていた「おかのり」は、お味噌汁に重宝しました。つる性なので、見た目も可愛らしいです。
そのほか、赤系のヘレニウムは庭に取り入れやすい植物の一つです。丈夫で、派手すぎない小さめの花の赤色はほかの花と合わせやすいのでおすすめです。
撮り溜めた写真を見ていると、春が待ち遠しくなりますね。ご紹介した花たちの中で気になるものがありましたら、チェックしてみてください。植栽プランの参考になればと思います。
ハーブ研究家。(株)ルピシア グルマン顧問。ハーブを取り入れた植栽デザインや料理の提案、また、ハーブ講座の講師として活躍。日本園芸協会ハーブコーディネーター、JAISハーブ学習指導員、JEAJアロマテララピーアドバイザーほか。 自宅の庭で100種類以上のハーブの植栽、野菜栽培を楽しむ。かりのあさのHP「ハーブまるごと生活」では、ハーブ&アロマのトータル情報をお届け。Facebook「かりのハーブcom」やInstagram「かりのハーブ」も。
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