
niwaculアンバサダー 土屋千尋さん ~ハロウィン気分を楽しむ多肉植物の寄せ植え
土屋 千尋
日々の暮らしのことやガーデンライフ、趣味、旅先のことなど、最近の感心ごとや楽しみを、niwaculアンバサダーの皆さんが各地よりお伝えしてくれるコーナーです。
*profile*
土屋 千尋さん
多肉植物の栽培、寄せ植えなどのアレンジ制作を中心に作家として活動中。多肉植物と猫たちに囲まれた、楽しい日々の暮らしをつづります。
徐々に気温が上がってきて雪解けが進んでいるのを見ると、北海道にも春が近づいてきていることを実感し、嬉しくなりますね!
さて、春に向けて多肉植物の植え替えも少しずつ始めています。その前に、ずっとどうにかしようと思っていたサボテンがあるのですが、多分結婚した当初に購入したもので、もう20年も前に我が家に迎え入れた株が1つあります。
柱サボテンの一種で、ピロソケレウス属の「アズレウス」という種類だそうです! 性質がすごく強くて、子どもらが小さいうちは、何度かひっくり返されたりすしてたので、テレビの後ろや日光の当たらない所に置かれている時期も長かったのですが、なんと背丈が50cm超えになるほど大きく成長してしまいました(笑)。
買ったときは3cmの鉢に、背丈3.4cmの小さな子でした。今ではさすがに成長しすぎて倒れることもあるので、植え替えを決意しました!
私が作業し始めると(何かやり出すと)すぐ、近くに見に来る愛猫ポン。いきなりサボテンの近くに寝そべるからびっくり、「トゲが刺さりますよー!」。
そんなこんなで、成長しすぎたサボテンを整えていきます。
まず、カッターで3等分にしました。カッターの刃は、使う前に消毒してくださいね。この柱サボテンは強いですが、菌が入ると腐ってしまう場合もありますので、それを防ぐためにも消毒が必要です。
3等分にしたうちの1つ、1番上の頭の部分の切り口を土に挿すので、その切り口部にルートン(発根促進剤:挿し木や挿し苗の発根を促す植物成長調整剤)をつけました。ルートンがない場合は、1週間ほど切り口を乾かしてから植え付けるとよいでしょう。
残りの2つは、切り口が剥き出しになる部分にはトップジン(切り口を保護し治癒を早める、持続性のある殺菌・癒合剤)をつけます。ペーストが使いやすいです。切り口の水分は、しっかり拭き取ってから使用してくださいね。菌の侵入を防いで、株が腐ることを軽減してくれます。
こちらもない場合は、清潔なティシュなどで切り口から出る水分をしっかりと拭き取って、1週間ほど切り口を乾かしてください。
ルートンやトップジンはいろいろな植物に使えるので、1つあると助かります。
そして、3等分にしたサボテンをバランスを見て植えます(土に挿します)。横から見ると、背丈はずいぶんと低くなってくれました。これならひっくり返ったり、倒れたりしないはず!
ちなみに、我が家には猫2匹がいますが、2匹とも植物には何の興味もないらしく、イタズラはまったくしません。私が何か作業している際には近くに寄って来ますが、見ての通り目の前で見守られているようです。たまに、土を「ちょいちょい」っと猫手で触れますが、基本何もしないので助かっています(笑)。
これで無事に植え替え終了です。春先に植え替えた場合、このあとの水やりは2~3カ月行ないません。確実に根が出るまでは水やりは控えましょう。
根が着いたかどうか確認する方法は、軽く揺らしてグラグラとしないこと。根が張り出したら、動かなくなります。それをしっかり感じてから、水やりを開始してください。
サボテンや多肉植物は、水分を多く含む植物。腐りやすいので、このあと根が活着するまでの管理はいつもドキドキしますが、慣れてきたらわかるようになると思います。
我が家では、家の中で飾って楽しんでいるので、土が見えないように胡桃(クルミ)の殻を表土にのせて隠しています。これだけで、おしゃれな感じに見えますよね!
ご自宅に、成長して背丈が伸びてしまったサボテンがありましたら、このようにカットして植え直してみるのもよいかもしれません。ぜひチャレンジしてみてください。
(niwaculアンバサダー 土屋千尋)
クラフト制作からスタートし、現在は多肉植物の栽培やアレンジ制作を中心に作家活動を行なう。独創的な寄せ植えをオーダーやイベントなどで販売している。札幌在住。自宅に多肉植物の専用スペース・工房を設け、札幌を中心に活動中。
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