
野ブドウの“つる”でリースの土台作り
藤井 純子
日々の暮らしのことやガーデンライフ、趣味、旅先のことなど、最近の感心ごとや楽しみを、niwaculアンバサダーの皆さんが各地よりお伝えしてくれるコーナーです。
*profile*
土屋 千尋さん
多肉植物の栽培、寄せ植えなどのアレンジ制作を中心に作家として活動中。多肉植物と猫たちに囲まれた、楽しい日々の暮らしをつづります。
すっかり雪も解けて、本格的に多肉ガーデンの準備の季節です。ワクワクします! 今回は、見た目が「玉ねぎ(?!)」みたいな、ユニークな球根系の多肉植物を紹介したいと思います。
まずはこちら、シゾバシス イントリカータ(Schizobasis intricata)。
シゾバシス イントリカータは、アフリカ原産の地上球根植物になります。見た目はかなりユニークですがとても育てやすく、最低限のお手入れてをしていれば、初めてでも安心して育てられる品種かと思います。
直射日光には弱いのでレースのカーテン越しの窓辺か、明るい室内の棚上などなら育ちます。水やりは少なめで大丈夫。多肉植物は水分を多く含んでる植物なので、1~2カ月程度なら水やりしなくても育ってくれます。我が家では…、3カ月以上も与えなかったことがありました(笑)。ただし、乾燥が激しかったり、室温(気温)が高くなったりする場所、また成長期の夏場などは状況を見つつ判断してくださいね。
見た目の変化はそこまで大きくありませんが、成長する過程で分頭することもあります。そして春先には小さな花を付けてくれます。
写真を見ると、ほかの植物に埋もれてますが、真ん中あたりで茎から出る細い枝先(葉の先?)に丸いものが付いています。実はこれ、花が咲いたあとにできるタネ(種袋)なんです! タネは勝手に鉢に落ちて、気づいたら芽が出てきているという生命力。たくましさに驚きます。
今回、イントリカーナの芽の姿を皆さんにお見せしようと思いまして、タネまきしてみました!
容器は何でもよいのですが、透明なビニールポットを用意しました。挿し芽用の土を使用し、表土に細粒の軽石をさらっと敷いて、腰水にしてタネをまきます。軽石は特に使わなくても大丈夫です。
イントリカータは発芽率がよく、早ければ3日で芽を出します。長くても2~3週間で発芽してくれますよ。その後、発芽して1カ月ほど経つとしっかりとした球体に。ミニ玉ねぎみたいな姿が面白いですよ。
さらに1カ月もすると、葉もしっかり生えてきて可愛い姿に! サイズとしてはやっと1mmもないくらい、すごく小さな玉ねぎですね(笑)。
育て方もいたって簡単。しばらくは腰水(底面給水)で、明るい窓際で管理します。発芽からある程度の大きさになるまでは水切れ注意です!
そのあと1年くらいすると、まだ姿は小さいですが次の写真のようになってきたら、水やりもかなりの期間行なわなくても平気になります。
葉先が枯れてるのわかりますか? 冬の間、多分3カ月は水を与えてなかったと思います。なのにすごい生命力ですよね。
ほかにも球根系の多肉植物はたくさんあります。塊根植物もとても人気ですよね! 我が家にもいくつかあるので、そちらも徐々に紹介していきたいです。
それと、多肉好きはもちろん、多肉を寄せ植えする鉢作りや陶芸も少しかじっています。自分で作った鉢、タネから育てた植物…、楽しくて仕方がないです♪
(niwaculアンバサダー 土屋千尋)
クラフト制作からスタートし、現在は多肉植物の栽培やアレンジ制作を中心に作家活動を行なう。独創的な寄せ植えをオーダーやイベントなどで販売している。札幌在住。自宅に多肉植物の専用スペース・工房を設け、札幌を中心に活動中。
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