
わたしの庭どうぐ 引っ掛けて収納「ウェリーラック(Welly Rack)」
武藤 良幸
ガーデニングを快適に! 使いやすい道具やおしゃれなガーデニングウェアを身に着けて、庭しごとを楽しく行ないましょう。「庭どうぐ」の基本の選び方、豆知識、おすすめなどを、園芸グッズの企画・開発も行なう武藤良幸さんが伝授します。
ガーデナーの手をバラのトゲや刃物のケガから守ってくれる「園芸用 耐穿刺(たいせんし)グローブ」は、数年前から比べるとメーカーも種類も各段に増えています。以前はバリエーションが少なくて、特にサイズの面で手が小さい人ほどグローブ選びに苦労している印象がありました。選択肢が増えて買いやすくなったのはよいこと。でも、ガーデニングと庭道具の両方を専門にする私からすると、もっとバリエーションが増えてほしいところです。
ガーデナーの気分が上がるデザイン性のよいものや、大小のサイズはもちろん、グローブを着けることで失われがちな指先の感覚や手の蒸れといったストレスが少ないグローブの登場を期待しています。
もし、自分に合う耐穿刺性の優れたガーデニンググローブがなかなか見つからないなら、ショップや売り場を変えて溶接用の耐熱グローブを探しみてるのもおすすめ。溶接用グローブはガーデニング用と違うバリエーションがあり、もしかすると理想に近いグローブが見つかるかもしれません。今はキャンプブームの影響か、焚火用として溶接用グローブがアウトドアショップに並んでいるのを見かけるようになりました。
そもそも溶接にはさまざまなスタイルがあるそうで、比較的低い温度から高温、建築や造船などのいろんな用途や、使う人の要望に応じた結果、革の厚みや袖の長さといったバリエーションが増えたのかもしれませんね。
軽量で通気性があり、暑さ対策からも袖が長すぎることなく、手首の少し上までをしっかり守ってくれるグローブを探していたら、アメリカ オレゴン州のポートランドにあるワークグローブメーカー「KINCO(キンコ)※」のシンプルな溶接用グローブを見つけました。
短すぎず長すぎない絶妙な袖丈で、適度な厚みがありながら豚のやわらかい革、手や指に当たる縫い目のストレスがない縫製のよさも気に入っています。また、内張り(ライナー)がないから指の感覚が失われにくく、革が手指に馴染みやすいのもうれしいところです。
※アメリカ、オレゴン州ポートランドに拠点を持つ、1975年に創業のワークグローブ専門メーカー「KINCO GLOVE(キンコグローブ)」。ワーク、溶接、DIY、ガーデニング、アウトドア、ホースライディングなど、あらゆるシーンに合った機能性とフィット感に優れたワークグローブを展開している。
ちなみに、豚革や羊革でつくられたグローブは、牛革よりしなやかで手に馴染みやすい印象があります。でも革の厚みがゴルフグローブくらいの薄さだと、バラやサボテンのトゲは簡単に貫通してしまいますのでご注意を。
「momiji合同会社」代表。「momiji(もみじ)」は人と園芸、人と庭をつなぐための会社。若い園芸家や庭師を育て、彼らの道具や新しいガーデニンググッズの企画・販売を行なう。また、おしゃれな道具など介し、園芸・ガーデニングの普及活動に努めている。
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