北海道の自然が育むワインとチーズが大集結 新千歳空港の「Wine&Cheese北海道興農社」

冷涼な気候と昼夜の寒暖の差が大きい北海道は、ワイン用ブドウの栽培が盛んで、日本屈指のワイン生産地です。北海道のブドウの魅力に道外から移住してきたワイン醸造家も多く、近年はそのワインの美味しさにも注目が集まっています。そして、北海道といえば酪農王国! 自然豊かな環境で丁寧に作られる乳製品の美味しさは言わずもがな。そんな北海道の上質なワインとチーズが揃うショップが、新千歳空港にあります。

北海道の上質なワインとチーズが揃う店

「Wine&Cheese北海道興農社」。北海道のワインやチーズが充実
「Wine&Cheese北海道興農社」。北海道のワインやチーズが充実

新千歳空港国内線ターミナルビル2階にある「Wine&Cheese北海道興農社」は、北海道のワインとチーズの専門店。道内各地のワイナリーとチーズ工房の商品を種類豊富に取り揃えているので、その土地に行かずともお目当ての商品を購入できるのが魅力です。

道内28ワイナリーのラインナップが揃うワインは、常時約200種類ほど。空港内では同店のみでしか購入できないワインも多数あり、ときにはワインファン垂涎の希少な銘柄が登場することもあるそう。また、道内43の工房から届くナチュラルチーズは約200種類あり、店内のストッカーに所狭しと並んでいます。大手乳業メーカーのものから、生産量の少ない小さな工房のものまで幅広く扱っているのは専門店ならではです。

 

今回は、その中でもおすすめのワイナリーとチーズ工房をご紹介! 北海道の大地が育むワインとチーズを、自分へのご褒美や旅のお土産にいかがですか?

道産にこだわるハムやソーセジ、ピクルス、ジャムなどグローサリーも充実
道産にこだわるハムやソーセジ、ピクルス、ジャムなどグローサリーも充実
北海道のチーズとワインが集結。好みの組み合わせを探すのも楽しい
北海道のチーズとワインが集結。好みの組み合わせを探すのも楽しい

スタッフが厳選! 北海道のおすすめワイナリー

【余市町】平川ワイナリー

特別な“おうち時間”を過ごせる「平川ワイナリー」のワイン
特別な“おうち時間”を過ごせる「平川ワイナリー」のワイン

余市町「平川ワイナリー」の代表・平川氏は12年間にわたりフランスの名だたるワイナリーでブドウ栽培とワイン醸造に携わった醸造のプロ。また、ソムリエでもあり有名レストランでの勤務経験もあるという、まさにワインと食のスペシャリストです。「平川ワイナリー」にはレストランの料理と合わせるワインも多数ありますが、「Wine&Cheese北海道興農社」では、ワインだけで味わったり、簡単なおつまみと合わせて楽しんだり、〝自宅で飲んで美味しい〟ワインを平川氏とともにセレクトしています。

例えば、「ノートル・シエクル 2020」は、柑橘系の芳醇な香りで、上品な酸味、余韻に塩気の感じられる辛口白ワイン。冷やしすぎずお召し上がりいただくのがおすすめです。辛口の白ワイン「スゴン・ヴァン・ブラン 2020」は、濃厚な果実味とボリュームのある滑らかな口当たりで、瑞々しく爽やかな酸が魅力です。そして、果実の力強いアロマの「ローズ・デ・ヴォン 2021」は、果皮の熟度が高く色調が濃く出ているロゼワイン。抜栓直後より空気に触れさせた方が味わいの変化が楽しめる逸品です。ほかにも個性のあるラインナップが揃うので、ぜひ店頭で手に手にとって好みの一本を探してみては。

左から「ノートル・シエクル 2020」6,050円、「スゴン・ヴァン・ブラン 2020」4,180円、「ローズ・デ・ヴォン 2021」3,850円。いずれも空港内では同店限定
左から「ノートル・シエクル 2020」6,050円、「スゴン・ヴァン・ブラン 2020」4,180円、「ローズ・デ・ヴォン 2021」3,850円。いずれも空港内では同店限定

【余市町】オチガビワイナリー

赤、白、スパークリングワインなどが豊富に並ぶ「オチガビワイナリー」
赤、白、スパークリングワインなどが豊富に並ぶ「オチガビワイナリー」

余市町の「オチガビワイナリー」は美しいイングリッシュガーデンとレストランを併設したワイナリーです。地下に醸造所を備えるレストランの建物を囲むように広大なブドウ畑とガーデンが配置され、ヨーロッパの田舎を思わせる景色を眺めながらワインと食事を楽しめます。代表の落氏はヨーロッパでワインや醸造について学んだのち、道内外でヨーロッパ系ブドウの栽培とワイン造りに邁進。ワイン一筋40年以上のベテラン醸造家です。ブドウ作りに適した土地を探し求め、余市町に転進したのが10年前。以来、北海道を拠点に日本のワインシーンを牽引してきました。

ベリーやサクランボのようなやわらかく優美な香りと滑らかな果実味、樽熟成させた余韻が素晴らしく、さらに数年寝かせるのもおすすめな「ピノ・ノワール 2021」。マスカットの香りが特徴的で、生き生きとした果実感と酸味のバランスが秀逸な「ムスカテラー 2021」。そして、飲みやすく華やかな香り、すっきり爽やかな酸味とコク、豊かな香りが楽しめる白ワイン「バッカス 2022」など、ブドウの持ち味を生かしたワインが充実しています。飲み比べて奥深い味わいをじっくり楽しむのもまた一興です。

左から「ピノ・ノワール 2021」6,600円、「ムスカテラー 2021」5,500円、「バッカス 2022」2,200円。いずれも空港内では同店限定
左から「ピノ・ノワール 2021」6,600円、「ムスカテラー 2021」5,500円、「バッカス 2022」2,200円。いずれも空港内では同店限定

出合えたらラッキー! 希少なワインが並ぶことも

道内各地のワイナリーから北海道ワインが集まる「Wine&Cheese北海道興農社」は、普段店頭に並ぶことが少ない希少なワインの取り扱いもあり、タイミングによっては出合えることも! 例えば、余市町の「モンガク谷ワイナリー」。絵本のようなロケーションの中、複数品種のブドウ果汁を混ぜ合わせて醸造する〝混醸〟の白ワインは、ブドウの個性と複雑味が感じられる無二の味わいです。そしてブルゴーニュの老舗ワイナリーがワイン造りの新天地に函館を選び話題をさらった「ド・モンティーユ&北海道」など、すぐに売り切れてしまい入手が困難なワインと出合うチャンスもあるそうです。運がよければ思わぬ掘り出し物に出合えるかもしれません。

混醸による深みのあるナチュラルな味わいが魅力の「モンガク谷ワイナリー」
混醸による深みのあるナチュラルな味わいが魅力の「モンガク谷ワイナリー」
今後の展開にも注目が集まる「ド・モンティーユ&北海道」
今後の展開にも注目が集まる「ド・モンティーユ&北海道」

道内チーズ工房のおすすめチーズ

【札幌市】ファットリアビオ北海道

専用の冷蔵ストッカーに「ファットリアビオ北海道」の商品がずらり
専用の冷蔵ストッカーに「ファットリアビオ北海道」の商品がずらり

「ファットリアビオ北海道」は、北海道の上質な牛乳を使い、世界トップレベルの技術を持つイタリア人のチーズ職人が作る本格的なナチュラルチーズが人気です。国内外のチーズコンクールで受賞多数のチーズは、ミルクの旨味があふれるモッツァレラチーズ、優しい甘さのリコッタチーズ、モッツァレラチーズの生地で生クリームを包んだブッラータといったフレッシュチーズをはじめ、ハードタイプや燻製したものなど多彩な顔ぶれ。専用の保冷バッグもおしゃれで、ギフトにも喜ばれそうです。

「イタリア職人がつくるカチョカヴァロ」

「イタリア職人がつくるカチョカヴァロ」500g 3,207円
「イタリア職人がつくるカチョカヴァロ」500g 3,207円

南イタリア伝統のナチュラルチーズ「カチョカヴァロ」はチーズ職人こだわりの逸品。薄くスライスしてそのまま食べたり、サラダ、パスタなどの料理にも使えますが、焼いて食べるのが一番おすすめです。グリルや鉄板をよく熱して、厚くスライスしたカチョカヴァロの両面をこんがりと焼けば、食卓を彩るメインの一皿に。熱々を頬張ると、鼻に抜ける香ばしいチーズの香り、モチモチとした食感、噛みしめるほどにあふれるチーズの旨味が口の中に広がります。

厚切りをスキレットでこんがりと焼いて、熱々を召し上がれ
厚切りをスキレットでこんがりと焼いて、熱々を召し上がれ

【足寄町】あしょろチーズ工房

店頭に並ぶ「あしょろチーズ工房」のラインナップ
店頭に並ぶ「あしょろチーズ工房」のラインナップ

日本一面積が大きい足寄町は放牧酪農が盛んに行なわれています。「あしょろチーズ工房」では、地元でのびのびと育った牛の新鮮な生乳を使い、丁寧に手づくりでチーズを作っています。人気の熟成モッツァレラ「ころ」やハードタイプの「大(DAI)」のほか、モチモチとした食感のゴーダチーズ「ゴーダ」、約3カ月熟成させたラクレット「真」、ナッツの風味も感じられるチェダーチーズ「結」などが揃い、どれも十勝の大地を思わせる豊かな味わいです。

熟成モッツァレラ「ころ」、ハードタイプ「大(DAI)」

左から「ころ」50g410円、「大(DAI)」100g980円
左から「ころ」50g410円、「大(DAI)」100g980円

約4カ月以上しっかり熟成させたハードタイプの「大(DAI)」は濃厚なコクと程よい熟成香がクセになる味わい。スライスしてそのまま食べるほか、すりおろして料理に使うなど、さまざまな使い方ができます。ストリングチーズをカットして約2週間ほど熟成させた熟成モッツァレラ「ころ」は、カツオ節など昔ながらの乾燥熟成にヒントを得て完成したそう。歯ごたえが楽しめ、噛めば噛むほどチーズの味を感じられ最後にミルクの風味が広がります。

「ころ」と「大(DAI)」をそのままつまんでワインのおともに
「ころ」と「大(DAI)」をそのままつまんでワインのおともに
見た目も食感もホタテ貝柱のような繊維が特徴の「ころ」
見た目も食感もホタテ貝柱のような繊維が特徴の「ころ」

迷ったらスタッフに気軽に相談しよう

「Wine&Cheese北海道興農社」にはワインやチーズ、ハム、ピクルス、ジャムなど、北海道育ちの商品が幅広く並んでいます。店の中を見て回るのは楽しいけれど、結局何を選んでよいかわからない、迷って選べないという方は、気軽にスタッフに相談しましょう。好みや用途に応じて、おすすめを教えてくれます。

気さくなスタッフが笑顔で対応してくれる
気さくなスタッフが笑顔で対応してくれる

そのほか、新千歳空港内にあるおすすめ店舗

Green Pockets(新千歳空港国内線ターミナルビル2Fゲート内)
Green Pockets(新千歳空港国内線ターミナルビル2Fゲート内)

「Green Pockets」では、旬の道産食材を使った店内調理のサンドイッチをはじめ、搭乗前に気軽に食べられる軽食を用意。テイクアウト専用店なので、好きな場所で飛行機を眺めながら食べるのがおすすめ。

HOKKAIDO FRUITS 耕人舎(新千歳空港国内線ターミナルビル2F)
HOKKAIDO FRUITS 耕人舎(新千歳空港国内線ターミナルビル2F)

「HOKKAIDO FRUITS 耕人舎」は、北海道の旬のフルーツを取り揃えた〝道産フルーツ専門店〟。北海道ならではの厳選フルーツ、時期的に北海道でしか食べられないフルーツなどお楽しみいただけます。カットメロンやメロンソフトクリーム、いちご大福が人気。

Milk Stand 北海道興農社(新千歳空港国内線ターミナルビル2F)
Milk Stand 北海道興農社(新千歳空港国内線ターミナルビル2F)

空港内にはチーズだけではなく、道内各地の牛乳が揃うショップも! それが「Milk Stand 北海道興農社」です。牧場直送、成分調整していない低温殺菌牛乳は、ミルク本来の美味しさに驚くはず。

この記事を書いた人

niwacul編集部

niwacul編集部

北海道のガーデニング&カルチャーWEBマガジン「niwacul(ニワカル)」編集部。ていねいな暮らしを楽しむガーデナーによる、北海道の生活情報発信メディアです。

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