第65回

今週の花(10月25日) 秋の紅葉や実 ~野ブドウ、ヘンリーヅタ

エルミタージュ=隠れ家的な 走川さんご夫婦のお庭から、今が旬の「今週の花」をお庭の様子とともに月2回 紹介していきます。…今回は、色づき始めた木々や草花、野ブドウやローズヒップなどの実、秋の庭の様子をお伝え。

撮影:走川 正裕 ・ 貴美 文:走川 貴美

 

 

例年より10日くらい遅い紅葉の始まり。庭の木々が色づいていきた
例年より10日くらい遅い紅葉の始まり。庭の木々が色づいていきた

秋も深まり、山々では初雪のニュースも入ってくるようになりました。夏が長く暑かったので、紅葉は遅れているようです。私の住んでいる長沼町のお隣のまち、由仁町にある「ゆにガーデン」のコキアの紅葉もようやく盛りを迎える頃とか!

庭では、落葉キノコが採れ始めました。年に一度のお楽しみです。サッと湯がいて大根おろしとポン酢で食べるのが、我が家の定番です。もちろんお味噌汁もつくっていただきます。「秋だね~」といいながら。

落葉キノコは、毎年秋の楽しみの一つ
落葉キノコは、毎年秋の楽しみの一つ

ほかには野ブドウの実が色づき始め、もうすぐ収穫です。友人夫妻が毎年、野ブドウを採りに遊びにやって来ます。酢に漬け込んだ「野ブドウ酢」を飲むと体によいらしいです。
虫のついていないきれいな実だけを採取して、丁寧(ていねい)に洗ってなど準備した後、野ブドウを酢に浸けるそうです。できあがった野ブドウ酢をいただきました。コップに野ノブドウ酢を少量入れ、水や炭酸などで割って飲みます。甘みもちょっと加えます。体のためなら、酸っぱくても我慢して飲もうというところです。
焼酎に漬けたり、ウイスキーやブランデーに漬け込んでもよいそうです。また、葉や枝も使えるようで、ネットで調べてみると漬けたものを販売もしていました。野ブドウはものすごく成長が早く旺盛なので、そういうものはひと手間加えて利用されることも多いのでしょうかね。ドクダミとかスギナとかもお茶になっていますものね。

野ブドウはとても成長が早い。庭では、色づく実がアクセントになってくれる
野ブドウはとても成長が早い。庭では、色づく実がアクセントになってくれる

バラの剪定を始めています。葉の陰で見えなかったけど、作業をしていると鳥の巣を見つけました。時々見かけるのですが、鳥にも大雑把なのがいて、巣の目が粗すぎたのか卵が落ちていたときがありました。今回見つけた巣は、ずいぶんしっかりとつくってありましたが、「何の鳥かな?」。

小枝や植物のつるでしっかりとつくられた鳥の巣
小枝や植物のつるでしっかりとつくられた鳥の巣

剪定した枝にはたくさんのローズヒップ(バラの実)が付いていたので、「リースづくり」に使おうと思っています。毎日、秋の庭仕事に追われてなかなか手がつけられませんけど…。秋色アジサイもたくさんあるので、これもリースに使いたいな~と思っています。ミナズキもよい色になりました。これもリースに入れるとよいですね。

 

一季咲きのバラがローズヒップを付けている。トゲの少ないバラは作業時も扱いやすい
一季咲きのバラがローズヒップを付けている。トゲの少ないバラは作業時も扱いやすい
収穫したローズヒップ。松ぼっくりもリースの花材に!
収穫したローズヒップ。松ぼっくりもリースの花材に!
アジサイも秋色に
アジサイも秋色に
ミナズキの紅葉
ミナズキの紅葉

紅葉はヘンリーヅタがきれいです。家のまわりに這わせていますが、その先が立水栓まで伸びてきています。レンガの色と相まって美しい秋の演出に。いつも楽しみにしている風景の一つです。
ツリバナも実になって、葉が紅葉してきました。ペンステモン ハスカーレッドはさらに赤みを増し、ほかの植物のシードヘッドと合わせてよい雰囲気です。秋バラもけなげに咲いていますが、もうすぐカットします。秋バラは花色がさえ、きれいですよ。

ヘンリーヅタは夏の緑葉もきれいで、秋は赤く色づいて庭を魅力的に演出
ヘンリーヅタは夏の緑葉もきれいで、秋は赤く色づいて庭を魅力的に演出
ツリバナの可愛い実。葉も紅葉し始めている
ツリバナの可愛い実。葉も紅葉し始めている
ペンステモン ハスカーレッドの葉はますます赤くなってきた
ペンステモン ハスカーレッドの葉はますます赤くなってきた
秋バラはじっくりと花開き、色濃くなる
秋バラはじっくりと花開き、色濃くなる

タカノハススキの穂がやっと開いてきました。本当に今年は遅いですね、ほかのススキもこれからですよ。どんぐりや松ぼっくりも数が少ないと思います。動物たちにはつらい秋ですね…。
紅葉の始まりは見えるのですが、完全に赤くなる前に散ってしまいそうな気がします。

ススキの穂。晴れた日の夕暮れ時が特にきれい
ススキの穂。晴れた日の夕暮れ時が特にきれい

さて今日は、球根の植え付けの続き。来年の春の庭がどんな風景になるか、想像しながら作業するのは楽しい時間ですね。

この記事を書いた人

走川  貴美

走川 貴美

「オフィスサムグリーン」代表。「AMAサポーターズ倶楽部」代表、2016年に第27回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞。日本フラワーデザイナー協会の講師なども務める。6年前から長沼町に移り住み、約750坪の庭を手入れしながら大好きな花々と緑に囲まれて暮らす。

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