
ダイモンジソウ
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北海道のバラや宿根草、芝生や樹木、病害虫についてなど季節のお手入れ・管理をプロの皆さんが伝授。ここでは、「宿根草・草花」についてお伝えします。
高林 初さん
苫小牧市にある観光庭園「イコロの森」勤務。宿根草のガーデンデザイン、園内の管理などを担当する。
秋が深まり、茶色く立ち枯れた葉や茎、シードヘッドに霜が降りたり、日の光を浴びて輝く姿は大変美しく、それらを鑑賞することも庭づくりにおける新しい価値として浸透し始めています。
しかしながら、北海道では本格的な冬を迎える前にそれらを刈り込んで積雪に備える必要があります。今回は、積雪前に行ないたい「刈り込み」作業について解説していきます。
①病虫害の予防
立ち枯れた葉や茎は、害虫にとって風や寒さから逃れる格好の住みかになってしまいます。卵や病気のもとになる菌が越冬すると来年の成長にも影響を及ぼしますので、冬を迎える前に刈り込んで、株周りをきれいに掃除しておくことで病虫害を未然に防ぐことができます。
②来年の新芽のため
翌春に雪が解けると間もなく新しい葉や芽が動き始めます。そのときに前年の枯れた茎や葉が残っていると成長や鑑賞の邪魔になりますので、不要なものはあらかじめ取り除いておきます。
③春の作業効率アップ
立ち枯れた葉や茎が残った状態で雪が積もると、それらが雪の重みで圧縮されるため、春の雪解け後に刈り込みや掃除をするのはとても大変です。春にはすでに多くの新芽が出ていることもあり、それらを気遣いながらの作業は大変なので積雪前に済ませておくのが得策です。
地際5~10cmの位置で刈り込みます。2人で作業できる場合は、一人が株全体を持って支え、もう一人が刈り込みバサミで刈ります。1人で行う場合は、剪定バサミを利用して少しずつ行ないましょう。場合によっては、刈り払い機やヘッジトリマーなどを使ってもよいでしょう。
刈り取った茎や葉はすぐに風でばらばらになり、刈り取り後の掃除も結構大変。1人での作業ならなおさらです。そこで、刈り取り前に荒縄などで茎を束ねて縛っておくと、散らからずに片付けることができて掃除がラクになります。
●ゴミの処分について
刈り込みで出た植物のゴミは、お住まいの地域・地区の決まりに従って処分します。ただし、庭の中にコンポストがあればそこに堆積し、定期的に切り返すなどしながら自家製の草堆肥をつくることができます。
刈り取った茎や葉をハサミで細かくすれば分解も早まり、堆肥づくりはより簡単になります。家庭用のガーデンシュレッダーというのもありますので、それを利用すればさらに簡単に粉砕でき、植物ゴミのコンパクト化に便利です。ご自身のお庭でもSDG’sを実践しながらガーデニングを楽しみましょう。
宿根草の中には常緑性の種類や冬もロゼット葉(根出葉)が出るものがあり、それらは地上部に茎や葉を緑色のまま残して越冬します。冬の間も日中のわずかな光や熱を利用して光合成を行なっていますので、茶色く枯れた部分のみ取り去ればよく、すべてを刈り込む必要はありません。刈り込むことで枯れてしまうこともありますので注意が必要です。
【例】常緑性のもの:ヘレボルス オリエンタリスやその交雑種、ユーフォルビア ミルシニテス、ユーフォルビア アミグダロイデス、イベリス センペルウィレンスなど。ロゼット葉があるもの:プルモナリア、ペンステモン、ラムズイヤーなど。
英国Writtle College(リトルカレッジ)にてガーデンデザインを学ぶ。現在は、苫小牧市にある「イコロの森」の勤務、ヘッドガーデナー 。設計からメンテナンスまで庭づくりの幅広い経験をもとに、宿根草ガーデンの管理・栽培等を担当。
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