
優しい味わいのポタージュ ~ビーツ、豆苗、カボチャの3種
藤井 純子
日々の暮らしのことやガーデンライフ、趣味、旅先のことなど、最近の感心ごとや楽しみを、niwaculアンバサダーの皆さんが各地よりお伝えしてくれるコーナーです。
*profile*
土屋 千尋さん
多肉植物の栽培、寄せ植えなどのアレンジ制作を中心に作家として活動中。多肉植物と猫たちに囲まれた、楽しい日々の暮らしをつづります。
今回は、多肉植物の中でも最近人気の「塊根植物(かいこんしょくぶつ)」のことと、この時期楽しめる多肉植物の紅葉の様子をお伝えします。
「塊根植物(=コーデラックス)」とは、根や幹、茎の部分に水分を蓄えられるよう肥大した、独特の形状・姿が特徴の植物です。姿・質感などもさまざまあります。生息域はマダガスカルや北米、南米、アフリカなどになります。
ここ最近、多肉植物の人気のおかげで塊根植物にも注目が集まっていると感じます。写真は、数年前に買った実生株から育てているものです。「亀甲竜(きっこうりゅう)」という品種で、学名ではディオスコレア エレファンティペス(Dioscorea elephantipes)。まだまだ塊根の部分は幼く見えますね。何十年も生きると塊根部分がどんどん大きくなっていき、亀の甲羅(こうら)のような形に亀裂が入って、とてもかっこいい姿になります。
夏には可愛いハート型の葉が枯れて休眠に入ります。私としては、この時期が一番緊張します。新芽などが生えてこなくなり、なんの動きもないので、冬になって無事に目覚めてくれるか心配が尽きません。
夏場の休眠中には水やりしなくてよいらしいのですが、不安なのでほんの少しずつ水をあげて、冬までしっかり見守っています。今年も無事に動き出した様子で、新芽をぐんぐん伸ばしているところです。「よかった~!」と一安心しています。
新芽が出始めたら早いです! 9月に入ってすぐ動きがあり、その1カ月後にはあっという間につるを伸ばしている状態です。
固形肥料を置いて、たっぷりと水やりも。つるがどんどん伸びるのでワイヤーでサポートもしてあげました。ワイヤーにつるを絡ませていきますが、気づくと隣のつるに仲良く絡まっていて、外すのが大変になることもしばしば…です。
亀甲竜はホームセンターなどではなかなか目にしませんが、ネット通販などで入手できると思います。また、最近の人気で同じ仲間のパキポディウム属の「ラメレイ」はダイソーなどでも見かけますよ! パキポディウム属の中でも強い生命力と丈夫さを誇る塊根植物です。
そして、多肉植物がここ1カ月くらいで紅葉してきています! もともと可愛い色合いの韓国苗の「パープルスモーク」は、最近はかなり赤みを増してきました。
紅葉のポイントは、夏にたくさんの日光に当てて、水やりをして育てること。寒くなるこの時期に紅葉の発色がよくなります。また、植え替えなどもなるべくしないこと。肥料分を多く含む土ですとあまり紅葉しません。
日々寒くなっていく時期ですが、多肉植物の紅葉する姿が見たくて、頑張って庭に出て様子を観察したり、作業したりしています。今はセダム類の紅葉もきれいですよ。
今回は、私の好きな塊根植物と紅葉のきれいな多肉植物を紹介しましたが、どちらも姿・形、色や質感などさまざまな種類があり、奥深いですよね。花がバニラエッセンスのようなよい香りのする塊根植物もあるなど、コレクションしたくなりますよね。
紹介した「亀甲竜」も花が咲いたら、またお伝えしたいと思います。皆さんも気になったら、ぜひチャレンジして育ててみてください。
(niwaculアンバサダー 土屋千尋)
クラフト制作からスタートし、現在は多肉植物の栽培やアレンジ制作を中心に作家活動を行なう。独創的な寄せ植えをオーダーやイベントなどで販売している。札幌在住。自宅に多肉植物の専用スペース・工房を設け、札幌を中心に活動中。
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