第9回

今週の花(8月30日) アガパンサス

エルミタージュ=隠れ家的な、走川さんご夫婦のお庭から、今が旬の「今週の花」を紹介します。

撮影:走川 正裕 文:走川 貴美

ポーンと上がった花火のような姿の花は、「アガパンサス」です。高さもあるし、花もきれいで、植栽のフォーカルポイントになります。

 

我が家のアガパンサスは「ゼラトーマス」という種類で、北海道でも越冬します。花色は濃いブルー。庭の中でもよく目立ちます。
虫も病気もほとんどなくて、日当たりのよいところであればどんどん株が増えていきます。夏の暑さにや乾燥にも強く、本当に手間いらずです。
今年の猛暑にもびくともすることなく、こんなにきれいな花を咲かせてくれました。背景と手前にアルケミラ モリスを合わせています。ライムグリーン色の葉と合わせると、色彩のコントラストが美しいと思います。

アガパンサス ゼラトーマス
アガパンサス ゼラトーマス
花の姿と濃いブルーの花色はインパクトがあり、植栽の中でも目立つ存在
花の姿と濃いブルーの花色はインパクトがあり、植栽の中でも目立つ存在

札幌に住んでいたころ、常緑の葉を持つ種類を鉢植えにして育てていました。寒さに弱いので、外での冬越しは無理。秋に屋内に取り込むのですが、年々大きくなって、鉢も重くなってきたために大変で…。現在の長沼の家に引っ越しするタイミングで、サヨナラしました。

 

ここに移ってから、札幌市内の東区にあるガーデニングショップ「トリム」さんにお願いして、越冬するタイプのアガパンサスを探してもらい、2株植えました。一株は植え場所の環境がよかったようで、どんどん大きく成長しています。もう一つはクラブアップルの日陰になってしまったので去年場所を変えたところ、今年は葉っぱが大きく茂りましたが花が咲かず、来シーズンに期待してるところです。

 

とても簡単に育てることができるので、このきれいな花を、皆さんも植栽の一つに加えてみてはいかがでしょうか?

晩夏から秋に向かう庭で、ブルーの花は貴重な存在。花は美しく、育てやすい。初心者にもおすすめの花
晩夏から秋に向かう庭で、ブルーの花は貴重な存在。花は美しく、育てやすい。初心者にもおすすめの花

この記事を書いた人

走川  貴美

走川 貴美

「オフィスサムグリーン」代表。「AMAサポーターズ倶楽部」代表、2016年に第27回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞。日本フラワーデザイナー協会の講師なども務める。6年前から長沼町に移り住み、約750坪の庭を手入れしながら大好きな花々と緑に囲まれて暮らす。

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