【動画あり】With the Herb~<後編>ハーブと魚介の“香り”をとじ込める パスタ&リゾット
niwacul編集部
今回は、果樹の色づく葉やハーブの花を使った「押し葉」「押し花」を紹介――。季節ごとの野菜やハーブ、果樹、お花など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジェのある暮らし”を紹介しています。お料理や花のクラフトも。
藤井 純子さん
「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとしてセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。野菜ソムリエ、ハーバルセラピスト。
日に日に気温が下がり、紅葉が美しい季節になりましたね。今年は山ブドウが豊作のようです。そして山ブドウの赤く色づいた葉が、より一層の美しさを醸し出していることに気づき、何だか嬉しくなりました。
今回は、紅葉した果樹の葉やきれいな葉の植物、この時期も咲いている花などを活用した、「押し花」や「押し葉」などについてご紹介したいと思います。
今、我が家のポタジェでは、少しずつ冬に備えて片付けをしながらも、遅ればせながらタカノツメがきれいな赤色に。もう少ししたら収穫できそうです。
一方、春に植えたアリッサムやナスタチウムが、息を吹き返したように元気に咲いてくれています。そして、ブルーベリーの葉も赤く色づき始めました。
このブルーベリーの葉ですが、きれいな「押し葉」になるんですよ。
今の電話帳は昔に比べると随分と薄くなりましたが、捨てずにとっておいた電話帳に挟んで、季節ごとの植物を「押し花」や「押し葉」にして楽しんでいます。
今の季節は、シルバーリーフが美しいラムズイヤーや、可愛い形のナスタチウム(和名キンレンカ)の葉も「押し葉」に。葉に特徴のある植物を使うと、個性的な作品づくりを楽しめます。
ハスの葉のようにきれいなナスタチウムの葉は、大小のサイズの異なる葉を「押し葉」にしておくと、ハガキやフレームアレンジにするときにナチュラルな雰囲気に仕上がります。
今もきれいに咲く花を利用して「押し花」に。彩りとして添えて、アレンジを楽しめます。「押し花」にする際は、花の向きや開き具合も考慮するとよいでしょう。
一昨年、中学生になる甥っ子と一緒に、ホップを「押し花」にしました。学校の宿題で植物の根や葉、茎、花などを採種するという課題が出たそうで、「ホップを植物標本風にするのはどう?」とアドバイスをしたところ、学校でとても好評だったそうです。…おばさん冥利に尽きるな、と嬉しくなりました。
話は変わりまして、皆さんは“秋の土用”をご存知でしょうか?
「土用の丑の日」はよく聞くと思いますが、土用は、春、夏、秋、冬、年4回あります。「土用」とは「土旺用事(どおうようじ)」の略で、季節の変わり目にあって、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間をいいます。
今年の「秋の土用」の期間は、10月20日~11月6日。秋土用の間日(まび)は、10月26日(未の日)、28日(酉の日)、30日(亥の日)。
土用とは、土を司る土公神(どくじん)という神様が土にいる期間なのだそうです。そのため、その期間は土いじりを避けた方がよいとされいます。ほかにも地鎮祭、増築、就職、転職、結婚、開業、開店、引っ越し、旅行なども避けた方がよいのだそう。ただし、間日(まび)と呼ばれる日は、神様が土にいないので土いじりをしてもよいとか。
反対に、土用の期間によいとされることは、掃除や衣替えだそうです。何となく、理にかなっているような気がしますね。
そろそろ、本格的に菜園の片付けをする季節になると思いますので、よろしければ参考にしてくださいね。
「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。
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