お庭で育ったホップを使って「リースづくり」を
かりの あさの
前回に続いて“南フランス紀行”<vol.3>では、現地で出会った、日常の中に花がある風景をご紹介。…香りを持つ植物の魅力に惹かれて、育てる、眺める、味わう…日々の出来事を、ハーブ研究家のかりのあさのさんがつづります。「風葉香(ふうか)」は、風で葉っぱが揺れ香るハーブのことをイメージして。
かりの あさの
ハーブ研究家、ハーブ講座講師。ハーブのある暮らしの魅力を多方面から発信。
フランスでは、パリでも南仏でもガーデンの植物以外に街の至る所に、植物のモチーフを見かけたり、室内でも飾られている花々がごくごく普通に日常の暮らしの中にあるのですが、一つ一つセンスが光り、脱帽することばかりでした。
以前、フランスに仕入れに行った知り合いが、「一つ一つがおしゃれなんだけど、厚かましくなく自然な感じで、圧巻だった」と話していたのを思い出し、本当にその通りだと納得したのでした。
花がある日常の風景を、いくつか紹介したいと思います。とても自然で、花が暮らしに寄り添っていることを感じられます。
テーブルや棚に飾られたアレンジメントは、日本でも入手できる切り花がほとんどなのですが、センスあふれるチョイスに魅了されてしまいました。
パリのセーヌ川沿いの建物の窓には、百合(ユリ)の柄の格子。アパートメントが多く、フェンスなども細工が施された歴史あるものがたくさんありました。日常で使っているもの一つ一つが芸術的です。
そういえば、宿泊先のお部屋のテラスにも感動しました。どうしてもお掃除しやすいように、扱いやすいように、と機能性を優先しがちですが、デザイン一つでこんな風に気持ちが豊かになれるということを、改めて知りました。
このテラスのあるホテルの庭では、トイレの入り口の樹木植栽の足元にハツユキカズラがこんもりと育っていました。ボリュームがあると爽やかな雰囲気で、しばし暑さを忘れる風景でした。
そして、これはなかなか斬新だったのですが、花の次は、虫をモチーフにしたインテリア。日本ではキャラクター化された昆虫柄の布地は見たことはありますが、図鑑にあるようなリアルなものは見たことがありません。
花はもちろんのこと、虫や動物、自然も身近にあるものとして、意識が高いのかもしれません。見習うべきことや参考にしたいことなど、たくさんの発見がありました。
次回へ、つづく。
ハーブ研究家。(株)ルピシア グルマン顧問。ハーブを取り入れた植栽デザインや料理の提案、また、ハーブ講座の講師として活躍。日本園芸協会ハーブコーディネーター、JAISハーブ学習指導員、JEAJアロマテララピーアドバイザーほか。 自宅の庭で100種類以上のハーブの植栽、野菜栽培を楽しむ。かりのあさのHP「ハーブまるごと生活」では、ハーブ&アロマのトータル情報をお届け。Facebook「かりのハーブcom」やInstagram「かりのハーブ」も。
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