第8回

秋の楽しみ!サツマイモと落花生

今回は、秋のポタジェの楽しみ、サツマイモと落花生の収穫です――。季節ごとの野菜やハーブ、果樹、お花など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。

プロフィール

藤井 純子さん

「Pure Potager(ピュア ピタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとしてセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。野菜ソムリエ、ハーバルセラピスト。

北海道のあちらこちらで、初雪の便りが聞こえるようになりましたね。冬囲いなど菜園での作業がもう少し残っていると思いますが、風邪をひかないように気をつけてくださいね。

 

先週、夏の間は枝豆として食べていた大豆3種類を収穫しました。黒豆は煮豆に、黒千石はお茶に、鞍掛豆(くらかけ豆)はお味噌作り用に。それぞれの特性を生かして使い分けるのも、少量多品種の菜園づくり「ポタジェ」ならではの楽しみ方です。

収穫した黒豆(左)と黒千石(右)
収穫した黒豆(左)と黒千石(右)
葉が落ちて、乾燥するまで植えたままの状態にしておくと大豆になる
葉が落ちて、乾燥するまで植えたままの状態にしておくと大豆になる

数日前、軽く霜が降りたので、サツマイモと落花生(らっかせい)も収穫しました。サツマイモと落花生は、ほかの野菜に比べて栽培に要する期間が150日~180日(5~6カ月)ととても長いので、正直、早く収穫したい気持ちを抑えるのが大変ですが、掘ってみるまで大きさがわからない分、宝探しのような楽しさがあります。

霜が降りて、黒くなったサツマイモの葉
霜が降りて、黒くなったサツマイモの葉
掘り上げたサツマイモ。きれいな色で、すでにおいしそう
掘り上げたサツマイモ。きれいな色で、すでにおいしそう

札幌の今年の夏は気温の高い日が続いたので、「サツマイモと落花生は、喜んでいるかな~」と内心期待しつつ掘り進めたのですが…、思っていたよりもサイズは小さめでした。それでも、掘り上げたサツマイモの重さを量ってみると、約4㎏収穫もすることができました! 

約4㎏のサツマイモを収穫。サイズはちょっと小さめ
約4㎏のサツマイモを収穫。サイズはちょっと小さめ

そういえば、6月のはじめ頃、気温が低かったこともあったので、予想よりお芋が小さかったのはそれが原因かもしれません。

サツマイモは暖かい気候を好むため、ビニールのマルチングで表土を覆ったり、ビニールトンネルなどにして保温すると収穫量が増えるのですが、ポタジェでは、なるべく自然な状態で育てていることもあり、致し方ないのかな…と思っています。

 

サツマイモと落花生を栽培するときのポイントは、肥料が多過ぎると葉ばかりが茂る“つるボケ”になってしまうので、堆肥や肥料を控えめにするのがコツです。また、サツマイモは連作を好むと言われていますので、ポタジェではかれこれ5年ほど、同じ場所で育てるようにしています。

また、収穫したサツマイモは、2週間ほど暖かい場所に置くと、デンプン質が糖に変わり甘くなります。これを「キュアリング」と呼びます。すぐに食べたいところですが…、もうしばらくお預けです。
さらに、ゆっくりと加熱することでより甘みが強くなるので、我が家では、魚焼きグリルに付いているダッチオーブンで、ゆっくりと加熱し、焼き芋を楽しむのが定番になっています。

ホクホクの焼き芋♪ 小さなサツマイモは食べ切りサイズでちょうどよい
ホクホクの焼き芋♪ 小さなサツマイモは食べ切りサイズでちょうどよい

栄養面でも優秀と言われるのは、落花生です。今年は、張り切って8株ほど苗を作り植えてみたところ、約1kgも収穫することができました。とはいえ、サツマイモと同様、暖かい気候を好む野菜なのでなかなか収穫量が増えづらいですね。

掘り上げた落花生。なかなか収穫量が上がらない
掘り上げた落花生。なかなか収穫量が上がらない

また、マメ科の落花生の根にはコブのような粒が付いています。この粒が「根粒菌(こんりゅうきん)」で、空気中の窒素を固定して、肥料のような役割をしてくれています。

根に付いているコブのような粒が、落花生の「根粒菌」
根に付いているコブのような粒が、落花生の「根粒菌」

落花生は鮮度が落ちやすいので、すぐに土をきれいに洗い流して、塩茹でにしておいしくいただきました。密かに、塩茹でにした落花生は、当日に食べるよりも翌日の方が味が馴染んでおいしいように感じています。
最近は、直売所などでも落花生を見かけるようになりましたので、興味のある人はお試しくださいね。

塩茹でした落花生。豆の濃い味わいを楽しめる
塩茹でした落花生。豆の濃い味わいを楽しめる

次回は、いろいろな種類のダイコンや白菜、ブロッコリーなどを紹介したいと思います。

 

づづく。

この記事を書いた人

藤井 純子

藤井 純子

「Pure Potager(ピュア ピタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。

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