かりのあさのさんの With the Herb ~冬の定番食材「すり身」を大活用! <前編>すり身焼き&つくね風すり身串
niwacul編集部
今回は、冬のイベント“クリスマス”に向けた、手作りリースについてです。…香りを持つ植物の魅力に惹かれて、育てる、眺める、味わう…日々の出来事を、ハーブ研究家のかりのあさのさんがつづります。「風葉香(ふうか)」は、風で葉っぱが揺れ香るハーブのことをイメージして。
かりの あさの
ハーブ研究家、ハーブ講座講師。ハーブのある暮らしの魅力を多方面から発信。
庭の冬じたくが済み、11月に入ってからは自宅の工房で、日々リースやスワッグを作っています。店舗用や個人宅用オーダーのさまざまなサイズを作るのですが、クリスマスの装飾にはもちろん、その後も長く飾っておきたいというご希望が多いです。1カ月くらい飾って、片付けてしまうのはさみしいですよね。
私のリースの作り方は、ヒバの枝葉を7本程度束ねて一つのパーツを作り、そのパーツをいくつも用意して、リースの土台に針金でくくりつけていきます。土台は、ブドウの蔓(つる)などをリース状に模ったものです。
枝葉を銅線(ワイヤー)で直接くくりつけながら巻いていく作り方もありますので、自分の作りやすい方法を選ぶとよいかと思います。
ヒバがメインのリースでも、ドライの花材やリボンのチョイス次第でオールシーズン飾っておくことができるので、「季節もの」ではなくなりつつあるのかもしれませんね。
私が作るリースは、もりもりのボリューム感のある、できるだけ立体的に仕上げるのがマイルール。というより、作っているうちにそうなってしまう…という方が正しいかもしれません(笑)。
可能な限り自然素材を使い、ホールスパイスなども多用して香りも楽しめるようにしています。オーダーをいただいた方の好みの色合いや飾る場所などをお聞きし、バランスを考えながら作っています。
お庭で育てた植物を使えるようでしたら、上手にデザインに取り入れると、作るときの楽しみも増えますよ。
貝殻草(カイガラソウ、カイガラザイク)は咲いている時からドライフラワーのような質感が特徴ですが、ジニアもしっかり乾燥させると花材として利用できます。ガーデンで咲いていたときを思い出せるよう、お花畑のようなリースを作ってみました。
また、シロタエギクはリースの花材としても利用でき、冬シーズンのカラーにもよく似合います。シロタエギクをベースにしたリースは、シルバーの葉色がやわらかで、シックなモードに。
ローズヒップだけを使った、とても贅沢なリースも作りました。バラをたくさん育てている方に、ローズヒップが付いた枝を分けていただいき、ふんだんに使って仕上げたものです。たくさんの赤いヒップ(実)が華やかですね。
クリスマスシーズンに向けて、赤色系のオーダーが多いです。寒くなってきて、そろそろ雪も降る時期ですので、暖かみのある色が欲しくなるのかもしれませんね。
我が家では、毎年ダイニングに飾っているリースがあります。庭の斑入りのツルマサキを使ったリースです。ツルマサキは若干落葉しますが、十分にリースの花材として使えます。数年経つと白っぽくなり、でも寂れた感じではなく、風合いを増してよい雰囲気ですよ。
herbarist・ハーブ研究家。ハーブやアロマの指導員などの資格を有し、30年以上植物と向き合い得た知識・経験をもとに、企業のアンバサダーや商品開発に携わる。また、さまざまな講座開催や公共の場での「みどりのまちづくり」のサポートなど、幅広く「ハーブのある暮らしの魅力」を伝えている。かりの あさのHP「ハーブまるごと生活」では、ハーブ&アロマのトータル情報をお届け。Facebook「かりのハーブcom」やInstagram「かりのハーブ」も。
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