第20回

今週の花(11月16日) シャクヤク(ピオニー) ~イギリス花紀行

エルミタージュ=隠れ家的な、走川さんご夫婦のお庭から、今が旬の「今週の花」を紹介します。

撮影:走川 正裕 ・ 貴美 文:走川 貴美

6月はじめ、我が家ではシャクヤク(ピオニー)の豪華な花がほかの花々とともに咲く
6月はじめ、我が家ではシャクヤク(ピオニー)の豪華な花がほかの花々とともに咲く

「立てばシャクヤク、座ればボタン」と、美しい人の代名詞のように言われる花です。和名シャクヤク、英名はピオニー。6月はじめころから、品種により徐々に咲きだします。バラの時期と重なるので、華やかな庭づくりには欠かせない存在です。秋には地上部が枯れて、扱いも簡単です。

バラを目立たせたい場合はシャクヤクを単独で扱い、より豪華に見せたい場合は混植するとよいと思います。

 

前回の「バラ」で紹介した「モティスフォント アビー&ガーデン」ではバラの間に植えてあり、その季節になると華やかさが倍増します。ほかのガーデンではシャクヤクを単独で植えているところが多いようです。

大きなシャクヤクの花がバラの間や、ほかの宿根草とともに混植される。バラにも引けを取らず、ガーデンの華やかさは倍増する。「モティスフォント アビー&ガーデン」から、以下同。
大きなシャクヤクの花がバラの間や、ほかの宿根草とともに混植される。バラにも引けを取らず、ガーデンの華やかさは倍増する。「モティスフォント アビー&ガーデン」から、以下同。
赤系の花色のバラ(写真左)とシャクヤク(右)の組み合わせ。シャクヤクのコロンと大きな蕾(つぼみ)も存在感がある
赤系の花色のバラ(写真左)とシャクヤク(右)の組み合わせ。シャクヤクのコロンと大きな蕾(つぼみ)も存在感がある
ピンク色のバラの背景で、薄っすらとピンクかがるシャクヤクが咲く。花の姿・色で互いを引き立て合っている
ピンク色のバラの背景で、薄っすらとピンクかがるシャクヤクが咲く。花の姿・色で互いを引き立て合っている
花壇のコーナーや小道の脇に、大株のシャクヤクを単植したり、リズムカルに配植して。開花シーズンは主役にもなる存在感
花壇のコーナーや小道の脇に、大株のシャクヤクを単植したり、リズムカルに配植して。開花シーズンは主役にもなる存在感

ちなみに、我が家も混植して楽しんでいます。6月はじめから7月上旬まで、前庭が最も華やかになるようにしています。
バラやシャクヤクを目立たせたいときは、その近くに線の細い華奢(きゃしゃ)な花や小花を植えると引き立ちますし、よく似合うと思います。また、色づかいも大事で、バラとシャクヤクを同系色で合わせたり、濃い色のバラには少し薄いもの、薄い色のバラにはちょっと濃いものを植えると互いに引き立て合ってくれます。

我が家の庭。シャクヤクと線の細いレースラベンダ―、風に揺れるスカビオサやオルラヤ(レースフラワー)、小花のアルケミラ モリスなどの組み合わせ。カラーリーフとも相性がよい
我が家の庭。シャクヤクと線の細いレースラベンダ―、風に揺れるスカビオサやオルラヤ(レースフラワー)、小花のアルケミラ モリスなどの組み合わせ。カラーリーフとも相性がよい

シャクヤクの花後の葉はボリュームがあるので、空間を埋めるのにも役に立ちます。また、花束やアレンジメントに使う際にも、花の華やかさと大きな葉っぱが重宝しています。

 

大株にしてゴージャスな雰囲気も素敵ですが、たまに株分けをして数輪咲く程度に分けて植えると、軽やかな感じでバラとのコラボが楽しめるでしょう。

数輪咲くだけでも、存在感のあるコーナーの演出に。シャクヤクとバラ、宿根ジギタリス、アストランティア マイヨール、キャットミント、背景にギンフミズキなどの植栽
数輪咲くだけでも、存在感のあるコーナーの演出に。シャクヤクとバラ、宿根ジギタリス、アストランティア マイヨール、キャットミント、背景にギンフミズキなどの植栽

この記事を書いた人

走川  貴美

走川 貴美

「オフィスサムグリーン」代表。「AMAサポーターズ倶楽部」代表、2016年に第27回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰受賞。日本フラワーデザイナー協会の講師なども務める。6年前から長沼町に移り住み、約750坪の庭を手入れしながら大好きな花々と緑に囲まれて暮らす。

書いた記事を見る

\ このページをイイネする /

4

※会員ログイン後はお気に入り登録されます。

連載記事

    • TOP
    • COLUMN
    • 今週の花(11月16日) シャクヤク(ピオニー) ~イギリス花紀行